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トリプルＥと熱帯病について知っておきたいこと -

世界の熱帯、亜熱帯地域で流行している病気や、特有の病気は数多くある。それも当然である。世界中の温暖かつ湿度の高い地域は、地球上で最も致命的なウイルスやバクテリアの温床となっている。無数に存在する虫、生き物、動物などにより、無防備な人間にとって感染のリスクはどこにでもある。どれだけの熱帯病やその症状をご存知だろうか？

あなたは大丈夫かどうか、クリックして熱帯病について見てみよう。

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東部ウマ脳炎（トリプルE） -

蚊によって脊椎動物（通常は馬）から人に感染するまれな感染症。東部ウマ脳炎は、カリブ海地域と中南米の一部に分布している。アメリカ、カナダの東海岸での感染も確認されている。

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東部ウマ脳炎（トリプルE） -

今年8月マサチューセッツ州（10地域）では、このウイルス感染症が確認されたため外出の自粛等の警戒が呼びかけられた。今年はニュージャージー州とバーモント州でもトリプルE感染の報告があった。

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メジナ虫症 -

ギニア虫症とも呼ばれ、寄生虫によって引き起こされる。ギニア虫に感染した（幼虫を体内に取り込んだ）ミジンコを含む水を飲むことで感染する。メジナ虫症は「顧みられない熱帯病（NTD）」のひとつである。これらの疾患（NTD）は、主に熱帯の貧困地域の人々を中心に流行している。

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アフリカトリパノソーマ症 -

アフリカトリパノソーマ症（アフリカ睡眠病）は、ツェツェバエが媒介する微細な寄生虫によって引き起こされる。この感染症はサハラ以南のアフリカ全域で発生している。

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オンコセルカ症 -

「河川盲目症」とも呼ばれる。このNTDは、発展途上国における視覚障害の主な原因となる。クロバエに繰り返し刺されることで感染する。オンコセルカ症には有効な予防接種も予防薬もない。写真はステッキを持つ西アフリカのオンコセルカ症の村人たち。

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住血吸虫症 -

住血吸虫症は、ビルハルツ住血吸虫症とも呼ばれる。住血吸虫（扁形動物）によって引き起こされる急性および慢性の寄生虫病である。世界保健機関（WHO）は、マラリアに次いで蔓延している熱帯病として、住血吸虫症を認定している。住血吸虫症の治療を必要とする患者の少なくとも90％はアフリカに住んでいると推定されている。

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リンパ系フィラリア症 -

リンパ系フィラリア症は小さな寄生虫の感染により引き起こさる。蚊によって人から人へと感染する。この寄生虫はリンパ系に寄生する。最悪の場合、象皮病に進行することがあり、痛みを伴い、深い醜状を呈する病気である。WHOによると、リンパ系フィラリア症は、アジア、アフリカ、西太平洋、カリブ海地域、南米の一部の熱帯・亜熱帯地域の72カ国で1億2,000万人以上が罹患している。

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バランチジウム症 -

バランチジウム症はほとんど熱帯地方にしか存在せず、通常、ブタやサルなどの動物から人に感染する。一般的な症状は、断続的な下痢と便秘である。

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オニョンニョンウイルス -

オニョンニョンウイルスの名前はウガンダとスーダンのニロト語に由来し、「関節を弱くする」という意味がある。感染した蚊に刺されることで感染し、多発性関節炎、発疹、発熱が一般的な症状である。

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ブラジル紫斑病 -

ブラジル紫斑病は、10歳未満の小児が罹患することが多く、重度の膿疱性結膜炎（ピンクアイ）から始まる。未処置の場合、生命を脅かす敗血症を発症することがある。

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チクングニア熱 -

アフリカ、インド亜大陸、東南アジアで発生する。チクングニア熱は、感染した蚊に刺されることで人に感染する。発熱の他、関節痛から前かがみになる症状もみられる。

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リーシュマニア症 -

メスのサシチョウバエに吸血されることにより感染する。リーシュマニア症は、熱帯、亜熱帯、南ヨーロッパに分布する寄生虫疾患である。リーシュマニア症はNTDに分類される。

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シガテラ毒 -

シガテラはサンゴ礁に生息し、特定の有毒プランクトンを食べた魚により発症する食中毒である。主な魚は、ハタ（写真）、バラクーダ、ウツボ、カンパチ、スズキ、チョウザメなどである。

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デング熱 -

デング熱はメスのネッタイシマカ（写真）によって感染する。通常、極東、中東、南米、アフリカのほとんどの熱帯、亜熱帯地域で発生する。症状としては、高熱（40℃）、嘔吐、筋肉痛、骨痛、関節痛などがある。

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ラッサ熱 -

ラッサ熱は、アフリカネズミによって感染する急性のウイルス性疾患である。シエラレオネ、リベリア、ギニア、ナイジェリアなど西アフリカの一部で流行しており、重症化すると非常に危険な疾患だ。

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レプトスピラ症 -

レプトスピラ症は人間も動物も感染する細菌性疾患で、世界中どこでも発生する。熱帯地方では、雨季とその後に流行する。犬、豚、ネズミなどが感染源となる。

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肥大吸虫症 -

中国南部、台湾、東南アジア全域で、ブタと人にみられる。人の腸管に寄生すると、下痢、腹痛、発熱などの症状を引き起こす。

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リフトバレー熱 -

その名の通り、アフリカのグレートリフトバレー（大地溝帯）地域で発見された。蚊が媒介するウイルス性出血熱で主に家畜に感染する。ウイルスに感染した家畜の肉、血液、乳などにより人間も感染することがある。

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顎口虫症 -

感染した幼虫が寄生している淡水魚を生で食べることで感染する。主にアジアで発生するが、ペルー、エクアドル、メキシコでも感染が確認されている。ウナギ、カエル、鳥類、爬虫類もこの感染症を媒介することがある。

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熱帯スプルー -

熱帯性スプルーは、アジアの大部分、カリブ海の島々、アフリカとインドの特定の地域、南米の一部で発生する。小腸からの化学物質や栄養素の吸収が阻害される吸収不良の疾患である。

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マイセトーマ（菌腫） -

重篤な疾患であるマイセトーマ（菌腫）は、アフリカ、インド、スリランカで比較的よく見られる慢性的な真菌症である。土壌や水中に存在する特定の細菌や真菌によって引き起こされ、通常、下肢の皮膚、筋肉、骨が侵される。

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トラコーマ -

WHOによると、失明の主要な要因がトラコーマとのこと。目に起こす細菌感染症で、クラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる。トラコーマは感染力が強く、感染者の目やまぶた、鼻やのどの分泌物に触れることで感染が広がる。トラコーマのほとんどはアフリカの貧しい地域で発生している。

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オロプーシェ熱 -

ブラジル、ペルー、トリニダード、パナマで猛威を振るっている。オロプーシェ熱は、ナマケモノの血液を媒介とするコバエや蚊に刺されることで人に感染する。症状としては、筋肉痛、関節痛、激しい頭痛、吐き気、下痢を伴う突然の高熱などがある。

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ハエ蛆（うじ）症 -

ハエ蛆が脊椎動物（人間および／または動物）に寄生することによる皮膚に起こる疾患である。アフリカのツムブリバエやルンドバエ、中南米およびカリブ海地域のヒトボシバエ（写真）が一般的な媒介昆虫である。

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バーマ森林ウイルス -

オーストラリアのビクトリア州北部にあるバーマ森林にちなんで名付けられた。バーマ森林ウイルスは、蚊が媒介する感染症である。ビクトリア州北部の亜熱帯地域からニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、西オーストラリア州の沿岸地域へと徐々に広がっている。発熱、倦怠感、発疹、筋肉痛などの症状があるが、命に別状はなく、ほとんどの感染者は回復する。

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パラゴニミア症 -

パラゴニミア症は、数種の肺吸虫（扁形虫）によって引き起こされる危険な食品媒介性の感染症である。水中で孵化した幼虫はカタツムリ、カニ、ザリガニの中で成長する。卵を宿した加熱不十分な甲殻類を食べると、パラゴニミア症を発症することがある。極東、アフリカの一部、東南アジア、中南米北部でしばしば確認されている。

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ツンジア症 -

ツツガムシ病は、チゴエという種類のノミによって引き起こされる。ノミが皮膚に潜り込み、卵を産み付けることで発症する。ツンジア症は、膿瘍、二次感染、壊疽、醜状を引き起こすことがある。世界中のほとんどの熱帯・亜熱帯地域に生息している。

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西ナイル熱 -

西ナイル熱はマダニや蚊が媒介するウイルスで、鳥によって媒介されることが多い。主にエジプト、イスラエル、インド、パキスタンで発生するが、東ヨーロッパ、地中海北部、北米でも感染が報告されている。

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黄熱 -

報告されている黄熱病の症例のほとんどはアフリカで発生しているが、中南米でも流行している。黄熱ウイルスによって引き起こされ、感染した蚊に刺されることで感染する。肝臓の障害により、皮膚の色が浅黒く黄色がかることからこの病名がついた。

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ロスリバーウイルス -

クイーンズランド州北部で最初に感染が発見されたことから名付けられた。ロスリバーウイルスはオーストラリア全土に蔓延している。感染した蚊に刺されることで人に感染する。症状はデング熱に似ており、予防接種はない。