世界で最も古くから知られている病気 - 決して変わらないものは存在する。それは多くの病気にも当てはまる。遺伝子の記録によると、多くの病気は古代から存在しており、特定され、治療法が発見されるずっと前から存在していたことを裏付けている。骨の異常や骨格のDNAサンプルは、古代の病気が人間の進化にどのように根本的な影響を与えてきたかを示す強力な資料である。

以下のスライドで、世界最古の病気を調べてみよう。

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結核 -

世界で最も致命的な病気のひとつである結核は、7万年前のアフリカの旧石器時代の人類にも存在していたことが、研究によって示唆されている。人々が世界中を移動するにつれて、この病気も広まった。

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結核 -

結核の原因菌であるマイコバクテリウム・ツベルクローシス（結核菌群）が1882年にドイツ人医師ロベルト・コッホによって発見された頃には、欧米では7人に1人が結核で命を落としていた。今日、結核は治癒可能な病気ではあるが、それでも結核によって命を落とす人は後を絶たない。

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マラリア -

2024年に『Nature（ネイチャー）』誌に掲載された研究で、研究者たちは16カ国の古代人の遺体から採取した遺伝物質を調べた。その結果、5,500年以上前の検体からマラリアが発見された。

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マラリア -

メスのハマダラカ（Anopheles mosquito）が媒介するこの病気は、当初予想されていたよりもさらに古いものである可能性があると研究者たちは考えている。

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コレラ -

古代ギリシャの医師ヒポクラテスとガレノスは、紀元前400年頃にコレラかもしれない病気に言及していたと考えられている。

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コレラ -

また、古代からガンジス川のデルタ平原ではコレラのような病気がよく知られていたという話も数多くある。しかし、初めてコレラの大流行が起こったのは1817年で、インドからアジア諸国に広がった。

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虫歯 -

虫歯は、痛み、歯の喪失を引き起こす可能性があるが、これらは適切な口腔衛生と歯科ケアで予防できる。しかし、何千年も前の人々はそのことを知らなかった。

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虫歯 -

2014年にロンドン自然史博物館の研究で、約15,000年前にモロッコに存在した狩猟採集社会を調査した。その遺跡で発見された骨の遺物には、深刻な虫歯の痕跡が見られた。

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ハンセン病 -

聖書にはハンセン病に関する記述がいくつかあるが、最も古い証拠は4,000年前のインドにある骨である。

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ハンセン病 -

2009年の研究によると、この骨は世界で最も古い人間へのハンセン病の感染に関する考古学的証拠であり、また先史時代のインドにおけるこの病気の最初の証拠でもある。

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天然痘 -

感染性の病気である天然痘は、天然痘ウイルスによって引き起こされる。遺伝的証拠によれば、天然痘ウイルスは約3,000年から4,000年前に出現したとされている。

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天然痘 -

1796年にエドワード・ジェンナーによって作られた天然痘ワクチンは、成功した最初のワクチンであった。1980年には、世界保健機関によって天然痘は根絶されたと宣言された。

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癌 -

世界最古の病気のひとつで、2016年に『South African Journal of Science』誌に掲載された論文では、170万年前の骨に世界最古のヒトの悪性腫瘍が確認されたことが報告された。

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癌 -

別の研究では、2,250年前のエジプトのミイラがCTスキャンによって前立腺癌と診断された。彼の脊椎や骨盤に病変の兆候が見られ、癌が骨に転移していたことが示された。

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ライム病 -

ライム病は1975年に初めて区別されたが、その証拠は銅器時代、約5,300年前まで遡る。

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ライム病 -

ライム病の原因菌であるボレリア・ブルグドルフェリが、ヨーロッパ最古のミイラとして知られるアイスマンエッツィの骨から発見された。エッツィは、1991年に発見されたイタリアのエッツタール・アルプスにちなんで名づけられ、紀元前3,300年に死亡したことがわかっている。

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リーシュマニア症 -

リーシュマニア症は、フレボトムス属の雌のサシチョウバエ（sandfly）の体内に寄生する寄生虫による感染症である。ヒトはこの寄生虫に刺されることで感染し、世界中の熱帯および亜熱帯地域で患者が最も多い。

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リーシュマニア症 -

2006年の研究では、紀元前2050年から1650年の古代エジプトおよびヌビアのミイラ42体の組織を調査した。研究者たちは、そのうち4体のミイラからリーシュマニアのミトコンドリアDNAを発見した。

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腸チフス -

腸チフスは、サルモネラ菌によって引き起こされる生命を脅かす感染症であり、通常は汚染された食品や水を通じて広がる。

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腸チフス -

紀元前429年にアテネで大流行し、当時の指導者ペリクレスを含む人口の3分の1が死亡した疫病は、腸チフスが原因だったと考える歴史家もいる。

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肺炎 -

肺炎は、片方または両方の肺の気嚢が炎症を起こし、そこに液体や膿がたまる感染症である。肺炎の原因としては、細菌、ウイルス、真菌などがある。

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肺炎 -

ヒポクラテスは肺炎について「ペリプニューモニア」と呼び、その症状として発熱、胸痛、咳を挙げている。

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トラコーマ -

トラコーマは、クラミジア・トラコマチスという細菌によって引き起こされる眼疾患で、失明や視力障害を引き起こす可能性がある。

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トラコーマ -

歴史を通じて頻繁に記録されてきたトラコーマの最初の記述は、紀元前1500年のエーベルス・パピルスに見られる。このパピルスはエジプトで発見された医療処方の集大成である。

エーベルス・パピルス：古代エジプトの医療に関する文書であり、紀元前1550年頃に書かれたとされる

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狂犬病 -

狂犬病の最初の書面での記録は、紀元前1930年ごろのメソポタミアのエシュヌンナ法典に見られる。そこでは、狂犬病の症状を示す犬の飼い主は咬まれないように予防措置を講じるべきであると記されている。

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狂犬病 -

狂犬病を避ける最善の方法は、野生動物から距離を置き、ペットにワクチンを接種させることである。

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ロッキー山紅斑熱 -

ロッキー山紅斑熱（RMS）はダニが媒介する重篤な病気で、早期に治療しなければ死に至ることもある。

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ロッキー山紅斑熱 -

ロッキー山紅斑熱は1896年にアイダホ州のスネークリバー・バレーで初めて確認された。発病後期の発疹の様子から、当初は「黒色麻疹」と呼ばれていた。

出典：(Mental Floss) (News Medical)

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