人類史上最悪の大虐殺
- 時代を超えて数々の恐ろしい虐殺が歴史に刻まれてきた。残忍で無差別な虐殺は古代にまでさかのぼる。しかしその中にはごく近年に起こった衝撃的な殺戮もある。こうした痛ましい事件の背景にどのような動機やきっかけがあったにせよ、そのどれもがいかに人間性とは堕落しうるかを再確認させるものである。
世界を震撼させ、人々の記憶に忘れがたい爪痕を残した歴史的な大虐殺の数々をご紹介しよう。ギャラリーをクリックしてご覧いただきたい。
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アシアの虐殺（紀元前88年）
- 紀元前88年にアナトリア西部で「アシアの晩課」としても知られる大虐殺が起こった。この虐殺行為はポントス王国の支配者ミトリダテス6世の命令で行われ、ローマ人とラテン語を話す約8万人が犠牲となった。この事件はローマ共和国とポントス王国との間の第一次ミトリダテス戦争（紀元前89-85年）の発端となった。
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ラインラントの虐殺（1096年）
- ラインラントの虐殺とは第一回十字軍の前段階として1096年4月から10月にかけて行われた民衆十字軍の際に、ドイツのキリスト教徒によって行われた一連の大量虐殺事件を指す。約12,000人が命を落とした。この事件はヨーロッパにおける一連の反ユダヤ主義的出来事の最初の事件であり、最終的にはホロコーストにつながったと一般に考えられている。
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ラテン人虐殺 （1182年）
- 1182年に起こった残虐な殺りく事件がラテン人虐殺である 。コンスタンティノープルの東方正教徒がローマカトリックの近隣住民を標的にしたもので、約6万人が死亡した。この事件は西方キリスト教と東方キリスト教の間の緊張を悪化させ敵対心を煽った。
© Getty Images
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リスボン虐殺（1506年）
- 1506年4月19日に始まったリスボン虐殺では、ユダヤ人だと告発された数百人をカトリック教徒が襲撃し危害を加えた。犠牲者は迫害され、拷問され、殺され、火あぶりにされた者もいた。約2000人の命が失われた。リスボンのサン・ドミンゴス広場にある記念碑は、この悲惨な出来事を偲ぶものである。
© Shutterstock
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チョルーラ虐殺（1519年）
- エルナン・コルテス（1485-1547）はメキシコ征服の過程で、丸腰のアステカ貴族を虐殺するという蛮行を行った。スペインの征服者たちはコルテスの味方であり、チョルーラ人を古くから敵視していたトラスカラ人の協力を得て殺戮に及んだ。わずか数時間で数千人のチョルーラ人が殺された。
© Getty Images
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サン・バルテルミの虐殺（1572年）
- カトリーヌ・ド・メディチ（1519-1589）によって組織され、ローマカトリックの貴族と市民によって決行されたサン・バルテルミの虐殺は、何千人ものユグノー（フランスのカルヴァン派プロテスタント）を死に至らしめた。現在のところ、1572年夏のフランスにおける死者数は5,000人から30,000人までと推定に大きな幅がある。
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揚州大虐殺（1645年）
- 揚州で起きたこの出来事は歴史上最も重大で残忍な虐殺として広く認識されている。1645年5月10日、ドド公の指揮下にあった清軍は揚州市を攻撃し、その後10日間で罪のない市民80万人を殺害した。この画はこの惨劇を描いた清朝末期の木版画である。
© Public Domain
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プラガ虐殺（1794年）
- 第二次ワルシャワの戦いとも呼ばれるこの大虐殺は1794年のコシチュシュコの蜂起の際に起こった。ロシア軍がワルシャワ郊外のプラガを攻撃し推定7,000人から20,000人の罪のない市民が悲劇的な死を遂げた。
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ボストン虐殺事件（1770年）
- ボストン虐殺事件は1770年3月5日に起こった激しい暴動である。イギリス兵が武装しない市民の群れに発砲し5人の市民が死亡した。扇動家たちはこの事件を好機としてイギリスからの独立を主張した。
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ピータールーの虐殺（1819年）
- ピータールーの悲劇は1819年8月16日に英国マンチェスターのセント・ピーターズ・フィールドで起こった。貧困と闘い民主主義を求めるおよそ6万人の抗議参加者たちが騎兵隊に弾圧され18人が死亡した。
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キオス島の虐殺（1822年）
- ギリシャ独立戦争（1821-1829年）の最中の1822年にギリシャのキオス島で大量虐殺が起こった。オスマン軍は数万人のギリシャ人を虐殺し、歴史上最も悲惨で大規模な大虐殺のひとつとなった。
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ウンデット・ニーの虐殺（1890年）
- ウンデット・ニーの虐殺は1890年12月29日にサウスダコタで起こり、約150〜300人のラコタ先住民がアメリカ陸軍によって殺害された。1965年にウンデット・ニーの戦場はアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。1940年のこの写真ではこの痛ましい事件を追悼するシンプルな看板が掲げられている。
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ハミディイェ虐殺（1894–97年）
- ハミディイェ虐殺とは1894年から1897年にかけて行われた大量虐殺のことで、オスマン軍が約30万人のアルメニア人を死に追いやった。これらの凶行は残虐行為を許可したスルタン・アブデュル・ハミト2世（1842-1918）にちなんで名付けられた。
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ウィルミントン暴動（1898年）
- 1898年11月10日に白人至上主義者の集団が、ノースカロライナ州ウィルミントンにあった黒人経営の新聞「デイリー・レコード」のオフィスに放火した。この行為の後、暴徒たちは街頭に繰り出し必死に逃げようとするアフリカ系アメリカ人の市民を銃撃し始めた。結果的に暴徒は多様な人種が共存する市政を破壊することに成功し、歴史家はこれをクーデターと呼ぶようになった。痛ましいことにこの暴動で約300人の有色人種が犠牲となった。
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ラドロー虐殺（1914年）
- ラドロー虐殺は1914年4月20日にコロラド州ラドローで起こった。コロラド州兵とコロラド燃料鉄鋼会社の警備員によって、ストライキ中の炭鉱労働者とその家族が襲撃された事件である。特筆すべきは、この会社の株式の一部を所有していた億万長者の実業家ジョン・D・ロックフェラー・ジュニアが、この襲撃事件を仕組んだと言われていることだ。この暴力事件によって女性や子供を含む21人の命が失われた。
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アムリットサル事件（1919年）
- パンジャーブ地方アムリットサルのジャリヤーンワーラー・バーグでイギリス軍が非武装のインド人に対して発砲し、国中が衝撃に包まれた。この事件はインド独立派の指導者たちが逮捕されたことに抗議する人々が集まっていた集会中に起こった。
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タルサ人種虐殺（1921年）
- 1921年5月31日のオクラホマ州タルサのグリーンウッド地区で人種差別による恐ろしい暴行事件が起こった。この事件はアメリカ史上最も残忍な事件のひとつとして世間では考えられており、白人住民が近所の黒人の家や会社を襲撃し破壊するというものであった。無惨にも約50人の白人住民とともに約200人の有色人種が殺された。これによりさらに1万人のアフリカ系アメリカ人が家を失った。
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聖バレンタインデーの虐殺（1929年）
- 「聖バレンタインデーの虐殺」は20世紀で最も過剰報道され、誇大化された殺人事件のひとつである。この殺人はシカゴの悪名高いマフィアであるアル・カポネによって指揮され、禁酒法時代に敵対するギャングの組員7人を標的にした。殺害現場となった店舗兼ガレージはその後1967年に取り壊された。
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南京事件（1937年～1938年）
- 1937年12月から1938年の1月にかけて大日本帝国軍兵士が中国の南京の住民に対して行った行為は、歴史上最もおぞましい人類に対する犯罪のひとつであると考えられている。命を落とした中国人は30万人に上ると推定されている。朝香宮鳩彦親王（1887-1981）はこの暴挙を指示したと見られているが、その責任を問われることはなかった。
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カティンの森事件(1940年）
- 第二次世界大戦中の他の多くの残虐行為とともに、カティンの森事件と呼ばれる忌まわしい大虐殺が起こった。1940年4月から5月にかけてソ連の秘密警察NKVDは、スモレンスク近郊のカティンの森で2万2000人のポーランド軍将校と有識者を無慈悲に殺害した。1943年にドイツ軍が大量の遺体を発見し当初はナチスによるものとされた。ロシア当局がこの犯罪の責任を認め、ソ連政府の約50年にわたる隠蔽工作を認めたのは1990年になってからである。写真は発掘された遺体の所持品。
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オラドゥール＝シュル＝グラヌ虐殺（1944年）
- 1944年6月10日にナチスがフランスのオラドゥール＝シュル＝グラヌの村人に対して行った行為ほど残虐なものは数少ない。隣村のフランス人レジスタンスに仲間の一人が捕らえられたことに反発して、武装親衛隊が600人以上の村人を無残にも殺害したのである。さらに非情なことに、彼らはオラドゥール＝シュル＝グラヌを徹底的に壊滅させた。後にシャルル・ド・ゴール大統領は村の跡地を慰霊碑および博物館として永久に保存するよう定めた。
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マルメディ虐殺事件（1944年）
- 第二次世界大戦中の1944年12月17日、武装親衛隊はベルギーのマルメディ近郊で84人のアメリカ軍捕虜を違法に殺害するという惨劇を起こした。写真は戦後ダッハウで裁判にかけられた親衛隊のメンバーの一部である。
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303高地の虐殺（1950年）
- 朝鮮戦争の初期、北朝鮮兵士は303高地の虐殺として知られる戦争犯罪を犯した。この残虐行為は韓国のウェグァンの丘で行われ、40人のアメリカ人捕虜が射殺された。この事件は戦争史における一大事件として語り継がれている。
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23 / 31 Fotos
シャープビル虐殺事件（1960年）
- シャープビル虐殺事件は1960年3月21日に南アフリカのトランスバール州、現在のハウテン州の一部にあるシャープビルの群警察署で起こった。パス法に反対する一連の抗議活動の後、約5,000人から7,000人の黒人デモ参加者が警察の建物の前に集まった。遺憾なことに南アフリカ警察は群衆に発砲することで 対応し69人が死亡した。
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テキサスタワー乱射事件（1966年）
- 1966年8月1日の朝、チャールズ・ホイットマンはオースティンのテキサス大学の塔の頂上に上り、眼下の歩行者を狙った乱射事件を起こした。その悲劇的な日に命を落としたのは先に殺害されたホイットマンの母親と妻を含む合計15人であった。最終的にオースティン市警の警官が立ち入りホイットマンを射殺することで乱射事件は終結した。この事件は米国史における悲惨な大量殺人事件のひとつであり、マスコミの時代に初めて生中継で報道された事件としても有名である。
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ソンミ村虐殺事件（1968年）
- 1968年3月16日、アメリカ兵の集団が南ベトナムのミライ集落に侵入し男性、女性、子供など関係なく約500人を惨殺した。この恐ろしい出来事は1969年11月に公になり、米軍に対して世界中から非難と不信の声が上がった。
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血の日曜日事件（1972年）
- 1972年1月30日に北アイルランドのデリーで発生したボグサイドの虐殺は血の日曜日事件としても知られる。この事件では武器を持たない13人の市民がイギリス軍によって射殺された。写真は教会に安置された犠牲者の棺。
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サブラー・シャティーラ事件（1982年）
- 1982年9月18日にベイルートのサブラとシャティーラの難民キャンプで大虐殺が起きた。レバノン軍の民兵によってパレスチナ人とレバノンのシーア派を中心とする460人～3,500人の市民が殺害され、激しい非難を浴びた。民兵の同盟国であるイスラエル国防軍はこの虐殺を介入することなく傍観していた。
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スレブレニツァの虐殺（1995年）
- 1995年のジェノサイド犠牲者のためのスレブレニツァ虐殺記念碑の墓地には大量のシャベルが展示されている。スレブレニツァ近郊に位置するこの墓地は、1995年7月のスレブレニツァの虐殺で犠牲となった8,000人のイスラム教徒の男女のうち約6,000人が眠る場所である。
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ポートアーサー事件（1996年）
- 1996年4月にオーストラリアのタスマニア島ポート・アーサーでマーティン・ブライアント単独犯による大量殺人事件が発生した。この惨劇によって35人の命が失われた。ブライアントが最終的に逮捕されたシースケープ・ゲストハウスは現在ではこの悲劇の記念碑となっている。この事件はオーストラリアの近代史において個人による最も凶悪な事件として語り継がれている。
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人類史上最悪の大虐殺
- 時代を超えて数々の恐ろしい虐殺が歴史に刻まれてきた。残忍で無差別な虐殺は古代にまでさかのぼる。しかしその中にはごく近年に起こった衝撃的な殺戮もある。こうした痛ましい事件の背景にどのような動機やきっかけがあったにせよ、そのどれもがいかに人間性とは堕落しうるかを再確認させるものである。
世界を震撼させ、人々の記憶に忘れがたい爪痕を残した歴史的な大虐殺の数々をご紹介しよう。ギャラリーをクリックしてご覧いただきたい。
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アシアの虐殺（紀元前88年）
- 紀元前88年にアナトリア西部で「アシアの晩課」としても知られる大虐殺が起こった。この虐殺行為はポントス王国の支配者ミトリダテス6世の命令で行われ、ローマ人とラテン語を話す約8万人が犠牲となった。この事件はローマ共和国とポントス王国との間の第一次ミトリダテス戦争（紀元前89-85年）の発端となった。
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ラインラントの虐殺（1096年）
- ラインラントの虐殺とは第一回十字軍の前段階として1096年4月から10月にかけて行われた民衆十字軍の際に、ドイツのキリスト教徒によって行われた一連の大量虐殺事件を指す。約12,000人が命を落とした。この事件はヨーロッパにおける一連の反ユダヤ主義的出来事の最初の事件であり、最終的にはホロコーストにつながったと一般に考えられている。
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ラテン人虐殺 （1182年）
- 1182年に起こった残虐な殺りく事件がラテン人虐殺である 。コンスタンティノープルの東方正教徒がローマカトリックの近隣住民を標的にしたもので、約6万人が死亡した。この事件は西方キリスト教と東方キリスト教の間の緊張を悪化させ敵対心を煽った。
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リスボン虐殺（1506年）
- 1506年4月19日に始まったリスボン虐殺では、ユダヤ人だと告発された数百人をカトリック教徒が襲撃し危害を加えた。犠牲者は迫害され、拷問され、殺され、火あぶりにされた者もいた。約2000人の命が失われた。リスボンのサン・ドミンゴス広場にある記念碑は、この悲惨な出来事を偲ぶものである。
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チョルーラ虐殺（1519年）
- エルナン・コルテス（1485-1547）はメキシコ征服の過程で、丸腰のアステカ貴族を虐殺するという蛮行を行った。スペインの征服者たちはコルテスの味方であり、チョルーラ人を古くから敵視していたトラスカラ人の協力を得て殺戮に及んだ。わずか数時間で数千人のチョルーラ人が殺された。
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サン・バルテルミの虐殺（1572年）
- カトリーヌ・ド・メディチ（1519-1589）によって組織され、ローマカトリックの貴族と市民によって決行されたサン・バルテルミの虐殺は、何千人ものユグノー（フランスのカルヴァン派プロテスタント）を死に至らしめた。現在のところ、1572年夏のフランスにおける死者数は5,000人から30,000人までと推定に大きな幅がある。
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揚州大虐殺（1645年）
- 揚州で起きたこの出来事は歴史上最も重大で残忍な虐殺として広く認識されている。1645年5月10日、ドド公の指揮下にあった清軍は揚州市を攻撃し、その後10日間で罪のない市民80万人を殺害した。この画はこの惨劇を描いた清朝末期の木版画である。
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プラガ虐殺（1794年）
- 第二次ワルシャワの戦いとも呼ばれるこの大虐殺は1794年のコシチュシュコの蜂起の際に起こった。ロシア軍がワルシャワ郊外のプラガを攻撃し推定7,000人から20,000人の罪のない市民が悲劇的な死を遂げた。
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ボストン虐殺事件（1770年）
- ボストン虐殺事件は1770年3月5日に起こった激しい暴動である。イギリス兵が武装しない市民の群れに発砲し5人の市民が死亡した。扇動家たちはこの事件を好機としてイギリスからの独立を主張した。
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ピータールーの虐殺（1819年）
- ピータールーの悲劇は1819年8月16日に英国マンチェスターのセント・ピーターズ・フィールドで起こった。貧困と闘い民主主義を求めるおよそ6万人の抗議参加者たちが騎兵隊に弾圧され18人が死亡した。
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キオス島の虐殺（1822年）
- ギリシャ独立戦争（1821-1829年）の最中の1822年にギリシャのキオス島で大量虐殺が起こった。オスマン軍は数万人のギリシャ人を虐殺し、歴史上最も悲惨で大規模な大虐殺のひとつとなった。
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ウンデット・ニーの虐殺（1890年）
- ウンデット・ニーの虐殺は1890年12月29日にサウスダコタで起こり、約150〜300人のラコタ先住民がアメリカ陸軍によって殺害された。1965年にウンデット・ニーの戦場はアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定された。1940年のこの写真ではこの痛ましい事件を追悼するシンプルな看板が掲げられている。
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ハミディイェ虐殺（1894–97年）
- ハミディイェ虐殺とは1894年から1897年にかけて行われた大量虐殺のことで、オスマン軍が約30万人のアルメニア人を死に追いやった。これらの凶行は残虐行為を許可したスルタン・アブデュル・ハミト2世（1842-1918）にちなんで名付けられた。
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ウィルミントン暴動（1898年）
- 1898年11月10日に白人至上主義者の集団が、ノースカロライナ州ウィルミントンにあった黒人経営の新聞「デイリー・レコード」のオフィスに放火した。この行為の後、暴徒たちは街頭に繰り出し必死に逃げようとするアフリカ系アメリカ人の市民を銃撃し始めた。結果的に暴徒は多様な人種が共存する市政を破壊することに成功し、歴史家はこれをクーデターと呼ぶようになった。痛ましいことにこの暴動で約300人の有色人種が犠牲となった。
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ラドロー虐殺（1914年）
- ラドロー虐殺は1914年4月20日にコロラド州ラドローで起こった。コロラド州兵とコロラド燃料鉄鋼会社の警備員によって、ストライキ中の炭鉱労働者とその家族が襲撃された事件である。特筆すべきは、この会社の株式の一部を所有していた億万長者の実業家ジョン・D・ロックフェラー・ジュニアが、この襲撃事件を仕組んだと言われていることだ。この暴力事件によって女性や子供を含む21人の命が失われた。
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アムリットサル事件（1919年）
- パンジャーブ地方アムリットサルのジャリヤーンワーラー・バーグでイギリス軍が非武装のインド人に対して発砲し、国中が衝撃に包まれた。この事件はインド独立派の指導者たちが逮捕されたことに抗議する人々が集まっていた集会中に起こった。
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タルサ人種虐殺（1921年）
- 1921年5月31日のオクラホマ州タルサのグリーンウッド地区で人種差別による恐ろしい暴行事件が起こった。この事件はアメリカ史上最も残忍な事件のひとつとして世間では考えられており、白人住民が近所の黒人の家や会社を襲撃し破壊するというものであった。無惨にも約50人の白人住民とともに約200人の有色人種が殺された。これによりさらに1万人のアフリカ系アメリカ人が家を失った。
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聖バレンタインデーの虐殺（1929年）
- 「聖バレンタインデーの虐殺」は20世紀で最も過剰報道され、誇大化された殺人事件のひとつである。この殺人はシカゴの悪名高いマフィアであるアル・カポネによって指揮され、禁酒法時代に敵対するギャングの組員7人を標的にした。殺害現場となった店舗兼ガレージはその後1967年に取り壊された。
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南京事件（1937年～1938年）
- 1937年12月から1938年の1月にかけて大日本帝国軍兵士が中国の南京の住民に対して行った行為は、歴史上最もおぞましい人類に対する犯罪のひとつであると考えられている。命を落とした中国人は30万人に上ると推定されている。朝香宮鳩彦親王（1887-1981）はこの暴挙を指示したと見られているが、その責任を問われることはなかった。
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カティンの森事件(1940年）
- 第二次世界大戦中の他の多くの残虐行為とともに、カティンの森事件と呼ばれる忌まわしい大虐殺が起こった。1940年4月から5月にかけてソ連の秘密警察NKVDは、スモレンスク近郊のカティンの森で2万2000人のポーランド軍将校と有識者を無慈悲に殺害した。1943年にドイツ軍が大量の遺体を発見し当初はナチスによるものとされた。ロシア当局がこの犯罪の責任を認め、ソ連政府の約50年にわたる隠蔽工作を認めたのは1990年になってからである。写真は発掘された遺体の所持品。
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オラドゥール＝シュル＝グラヌ虐殺（1944年）
- 1944年6月10日にナチスがフランスのオラドゥール＝シュル＝グラヌの村人に対して行った行為ほど残虐なものは数少ない。隣村のフランス人レジスタンスに仲間の一人が捕らえられたことに反発して、武装親衛隊が600人以上の村人を無残にも殺害したのである。さらに非情なことに、彼らはオラドゥール＝シュル＝グラヌを徹底的に壊滅させた。後にシャルル・ド・ゴール大統領は村の跡地を慰霊碑および博物館として永久に保存するよう定めた。
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マルメディ虐殺事件（1944年）
- 第二次世界大戦中の1944年12月17日、武装親衛隊はベルギーのマルメディ近郊で84人のアメリカ軍捕虜を違法に殺害するという惨劇を起こした。写真は戦後ダッハウで裁判にかけられた親衛隊のメンバーの一部である。
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- 朝鮮戦争の初期、北朝鮮兵士は303高地の虐殺として知られる戦争犯罪を犯した。この残虐行為は韓国のウェグァンの丘で行われ、40人のアメリカ人捕虜が射殺された。この事件は戦争史における一大事件として語り継がれている。
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- 1966年8月1日の朝、チャールズ・ホイットマンはオースティンのテキサス大学の塔の頂上に上り、眼下の歩行者を狙った乱射事件を起こした。その悲劇的な日に命を落としたのは先に殺害されたホイットマンの母親と妻を含む合計15人であった。最終的にオースティン市警の警官が立ち入りホイットマンを射殺することで乱射事件は終結した。この事件は米国史における悲惨な大量殺人事件のひとつであり、マスコミの時代に初めて生中継で報道された事件としても有名である。
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ソンミ村虐殺事件（1968年）
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- 1972年1月30日に北アイルランドのデリーで発生したボグサイドの虐殺は血の日曜日事件としても知られる。この事件では武器を持たない13人の市民がイギリス軍によって射殺された。写真は教会に安置された犠牲者の棺。
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サブラー・シャティーラ事件（1982年）
- 1982年9月18日にベイルートのサブラとシャティーラの難民キャンプで大虐殺が起きた。レバノン軍の民兵によってパレスチナ人とレバノンのシーア派を中心とする460人～3,500人の市民が殺害され、激しい非難を浴びた。民兵の同盟国であるイスラエル国防軍はこの虐殺を介入することなく傍観していた。
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スレブレニツァの虐殺（1995年）
- 1995年のジェノサイド犠牲者のためのスレブレニツァ虐殺記念碑の墓地には大量のシャベルが展示されている。スレブレニツァ近郊に位置するこの墓地は、1995年7月のスレブレニツァの虐殺で犠牲となった8,000人のイスラム教徒の男女のうち約6,000人が眠る場所である。
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ポートアーサー事件（1996年）
- 1996年4月にオーストラリアのタスマニア島ポート・アーサーでマーティン・ブライアント単独犯による大量殺人事件が発生した。この惨劇によって35人の命が失われた。ブライアントが最終的に逮捕されたシースケープ・ゲストハウスは現在ではこの悲劇の記念碑となっている。この事件はオーストラリアの近代史において個人による最も凶悪な事件として語り継がれている。
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人類史上最悪の大虐殺
非道な大量虐殺の恐ろしい事例
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