学位を持っていないアメリカの大統領たち -

大学教育を受けずに米国大統領になれるとはなかなか想像し難いことだが、そんなことが可能だと証明された例がいくつかある。実際、大統領になってホワイトハウスに宣誓するのに大学の学位を持っている必要はないことを知っていただろうか？米国憲法は大統領に対する教育要件を定めていないのだ。そして、大統領が米国の最もエリートな大学の学位を取得していることは一般的だが、それは有権者の間で必ずしも優先事項ではなかった。

元米国大統領を振り返ると、最初の24人の大統領のうち大学の学位を持っていたのはなんと半数にも満たない。クリックして、それは一体誰なのか見ていこう。

© Getty Images

ジョージ・ワシントン (1732-1799) -

国の初代大統領であり、建国の父でもある彼は大学の授業は受けなかったが、ウィリアム＆メアリー大学で測量技師の資格を取得した。

© Getty Images

ジョージ・ワシントン (1732-1799) -

しかし、ワシントンは教育を強く信じており、正式な教育を受けていない自分自身を恥じていたほどだ。

© Getty Images

ジョージ・ワシントン (1732-1799) -

彼は遺言の中で、ジョージ・ワシントン大学を含む3つの教育機関を支援する資金を残した。

© Getty Images

ジェームズ・モンロー(1758-1831) -

国の第5代大統領であり建国の父でもある彼もウィリアム＆メアリー大学に通ったものの、卒業はしなかった。

© Getty Images

ジェームズ・モンロー (1758-1831) -

最終的に彼は、独立戦争に参加するために中退し、大陸軍に従軍したのだ。

© Getty Images

アンドリュー・ジャクソン (1767-1845) -

第7代米国大統領アンドリュー・ジャクソンは、1829年から1837年まで務めた。大統領就任前、彼は米陸軍の将軍として名声を博し、米国議会の両院議員を務めたのである。

© Getty Images

アンドリュー・ジャクソン (1767-1845) -

ジャクソンは正式な教育は受けておらず、政界に入る前は法律を学び、弁護士として働いていた。

© Getty Images

マーティン・ヴァン・ビューレン (1782-1862) -

マーティン・ヴァン・ビューレンは、第8代米国大統領であり、1837年から1841年まで務めた。彼は、民主党の主要な創設者でもあった。

© Getty Images

マーティン・ヴァン・ビューレン (1782-1862) -

ヴァン・ビューレンは大学に行かなかった。しかし、彼は14歳までキンダーフック アカデミーで学び、そこで短期間ラテン語を学んだ。1796年、彼はピーター・シルベスターとその息子フランシスの事務所で法律を学んだ。

© Getty Images

ウィリアム・ヘンリー・ハリソン (1773-1841) -

第9代米国大統領ハリソンは、1841年に就任したが、わずか31日で死去し、彼の大統領任期は米国史上最短となった。彼はまた、在任中に死亡した最初の米国大統領でもあった。

© Getty Images

ウィリアム・ヘンリー・ハリソン (1773-1841) -

ハリソンは14歳の時、バージニア州のハンプデン・シドニー大学に通うまでは自宅で家庭教師に教わった。しかし3年後、聖公会会員の父親が彼を大学から退学させたのだ。おそらく宗教上の理由であったとされる。

© Getty Images

ウィリアム・ヘンリー・ハリソン (1773-1841) -

彼は医学を学ぶためにペンシルベニア大学へ行ったが、軍人としてのキャリアを積むために中退した。

© Getty Images

ザカリー・テイラー (1784-1850) -

テイラーは第12代米国大統領で、1849年から1850年まで務めた。彼の大統領在任期間はわずか16ヶ月で、在任中に病気になりこの世を去った。

© Getty Images

ザカリー・テイラー (1784-1850) -

彼は正式な教育をほとんど受けずに成長した。多くの米国大統領とは異なり、テイラーは大学に通ったり、弁護士を務めることもなかった。

© Getty Images

ザカリー・テイラー (1784-1850) -

1808年、テイラーは軍隊に入隊し、その後40年間務め、急速に階級を上げていったのだった。

© Getty Images

ミラード・フィルモア (1800-1874) -

ミラード・フィルモアは1848年に副大統領に選出され、1850年にテイラーが死去すると大統領の座を引き継ぎ、1853年まで大統領を務めた。

© Getty Images

ミラード・フィルモア (1800-1874) -

フィルモアは正式な学校教育をほとんど受けていなかったが、弁護士になるために精力的に勉強し、弁護士及び政治家としてバッファロー地域で著名になったのだ。

© Getty Images

アブラハム・リンカーン (1809-1865) -

米国史上最も印象深い大統領の1人であるリンカーンは、1861年から1865年に暗殺されるまで大統領を務めた。

© Getty Images

アブラハム・リンカーン (1809-1865) -

リンカーンはケンタッキー州の貧しい家庭に生まれ、主にインディアナ州の辺境で育った。独学で学び弁護士となったリンカーンは、人生でせいぜい1年学校に通った程度だとかつて語っていた。

© Getty Images

アンドリュー・ジョンソン (1808-1875) -

第17代大統領のジョンソンはリンカーンの副大統領で、1865年に彼が暗殺された日に大統領に就任し、1869年まで務めた。

© Getty Images

アンドリュー・ジョンソン (1808-1875) -

彼もまた、何も正式な学校教育は受けていなかったのだ。その代わり、彼は仕立て屋として見習い、いくつかの辺境の街で働き、その後テネシー州グリーンビルに定住した。そこで彼はホワイトハウスに入る前に市会議員と市長を務めた。

© Getty Images

グローバー・クリーブランド (1837-1908) -

クリーブランドは、1885年から1889年まで第22代、そして1893年から1897年まで第24代米国大統領を務めた。彼は米国史上、連続しない任期を務めた唯一の大統領である。

© Getty Images

グローバー・クリーブランド (1837-1908) -

クリーブランドはフェイエットビル・アカデミーとクリントン・グラマー・スクールで初等教育を受けた。1853年に父親が亡くなった後、家族を助けるために学校を中退した。彼は大学に進学したことはないが、22歳の時に弁護士として正式に承認された。

© Getty Images

ウィリアム・マッキンリー (1843-1901) -

第25代大統領はアレゲニー大学とオールバニー法科大学院の両方でコースを受講したが、どちらも卒業しなかった。

© Getty Images

ウィリアム・マッキンリー (1843-1901) -

その代わり、彼は南北戦争に従事した最後の大統領となった。戦後、彼はオハイオ州カントンに定住し、政界に入る前に弁護士として働いた。

© Getty Images 

ハリー・S・トルーマン (1884-1972) -

第33代大統領の彼は、大学の学位を持たない最後の米国大統領となった。彼はスポルディング商業大学とカンザスシティ大学ロースクールでコースを受講したが、どちらからも学位を取得しなかった。

© Getty Images

ハリー・S・トルーマン(1884-1972) -

彼の家族の経済的困難によって、彼は学校に行かずに働くしかなかったのだ。彼の初期の仕事には、鉄道の計時員、カンザスシティ・スターの郵便室、カンザスシティの銀行員などがあった。

© Getty Images

ハリー・S・トルーマン (1884-1972) -

トルーマンは、第一次世界大戦中に野戦砲兵将校としても勤務し、1953年に退役するまで組織予備軍団に所属し続けた。

出典: (The New York Times) (The Washington Post) (ThoughtCo)

© Getty Images