人気の観光地のオーバーツーリズムへの対処法 -

以前にも増して観光が盛んになっている。近年では世界中で旅行者の数が急増しており、数多くの都市や観光名所が観光客で溢れ返っている。そして地元の人々が観光公害のしわ寄せを受け始めてしまったら、過剰な観光産業を改善し抑えるための対策を講じなければならない時期なのだ。まさに多くの政府が取り組んでいることである。

観光税、入場禁止、制限など、ギャラリーを見て人気の観光地のオーバーツーリズムへの対処を知ろう。早速クリックしてみよう。

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アムステルダム -

2023年のアムステルダムでは騒々しい観光客がオランダの同都市を訪れにくくするための広告活動が展開された。

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アムステルダム -

有名な歓楽街での大麻喫煙の禁止に加え、バー巡りに対する規制も設けられた。2024年には宿泊料金の12.5％が観光税として徴収されることになっている。

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バリ -

オーバーツーリズムを食い止めるために、政府は2024年に観光税を導入した。現在では島に上陸する全員が150,000インドネシアルピア（約10米ドル）を支払う必要がある。

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バリ -

さらにバリ島は観光客によるバイクのレンタルも禁止する予定である。

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ローマ -

イタリアはヨーロッパでも有数の観光大国である。ゆえに首都のローマを含む主要都市では混雑を防ぐための対策が講じられてきた。例えば2023年からはパンテオンを訪れる人に対して5ユーロの入場料が徴収されるようになった。

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ヴェネツィア -

ヴェネツィアは歴史ある潟（ラグーン）への大型クルーズ船の乗り入れを禁止したが、依然として街は観光客でごった返している。2023年に提案された観光税が施行されるのはまだ先の2025年のことである。

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アテネ -

豊かな歴史を持つアクロポリスに訪れることのできる観光客の数には上限がある。1⽇あたりの最大⼈数は20,000⼈で、全員が事前予約した指定時間枠にのみ⼊場可能となっている。新たな予約システムは2024年には全国の各観光名所にも適用される予定だ。

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バルセロナ -

バルセロナでは長年オーバーツーリズムが問題となっている。カタルーニャの州都は2022年にはツアー団体の定員数を設定し、騒音に対する規制も設けた。

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バルセロナ -

中心部の新しいホテルは制限され、短期滞在用の部屋の賃貸も同様に制限対象となっている。

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バルセロナ -

同市はまた北部にある港湾ターミナルへのクルーズ船の乗り入れを禁止し、「シティ・サーチャージ」を導入しており、これは2024年には3.25ユーロに値上げされる予定だ。

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バルセロナ -

最近では116番の路線が地図アプリから削除された。このバス路線は大勢の観光客がバルセロナの観光名所の1つであるグエル公園を訪れるために利用していた。当然ながら住民の生活に影響を及ぼしていたため地元の人々は同措置を喜んでいる。

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クロアチア -

ドゥブロヴニク市内中心部では車輪付きの荷物を持ち歩くことが禁止されている。旧市街地の石畳の道での騒音を無くすためであり、観光客は荷物をロッカーに預ける決まりとなっている。

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フランス -

コート・ダジュールにパリと、フランスはヨーロッパでも特に観光客が多い国である。これを受けてオーバーツーリズムを抑えようと長年にわたり様々な取り組みがなされてきた。例えばパリにあるルーヴル美術館では2022年以降は1日の入場者数を3万人に制限している。

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フランス -

政府は2024年に100万ユーロの予算を投入し、国内外からの観光客に「旅行先や日程の変更」を促すキャンペーンを開始すると発表した。「通年」の観光と人の少ない穴場での観光を促進するというものである。

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ポルトガル -

ヨーロッパに位置するポルトガルは観光税などを始めとし、観光を制御するための様々な政策を実施している。

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ポルトガル -

他にも禁止事項や制限事項があり、ビーチで大音量の音楽を流すと罰金が科せられる。

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サントリーニ島 -

絵のように美しいサントリーニ島はギリシャを象徴する島である。年間で約200万人が同島を訪れており、2019年にはオーバーツーリズムを抑えるための対策が講じられた。

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サントリーニ島 -

対策の1つとして、島を訪れるクルーズ船の乗客を1日8,000人に制限するという措置が取られた。

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サントリーニ島 -

そしてもう1つは中々奇抜なもので、太り過ぎの観光客（体重100kg以上）はロバに乗ることが禁じられた。

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日本 -

オーバーツーリズムへの日本の対策には、タクシーやバス（観光客向けのバスサービスも含む）の台数を増やすことなどによるインフラ面の強化が組み込まれている。

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日本 -

別の対策としては、あまり知名度が高くない国内の他の観光地を宣伝することにより、東京などの都市から観光客を流出させようとするものが挙げられる。

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コーンウォール -

イギリスの観光地といえばロンドンを思い浮かべるだろうが、コーンウォールも過剰な人混みが問題となっている。これを受けてコーンウォール州議会は短期滞在用の宿泊施設の登録制度と観光税の導入案を打ち出した。

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タイ -

タイは東南アジア屈指の人気を誇る旅行先である。オーバーツーリズムへの対策としてこれまでも数多くの措置が講じられてきた。一例としてピピ諸島のマヤ湾へのボートの乗り入れを禁止したことが挙げられる。

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タイ -

2023年時点でプーケットの地元住民1人に対し118人の観光客が訪れており、国内でも特に過密状態の観光地となっている。プーケットはバックパッカーに人気だが、地元政府は「裕福で健康志向の人、子供連れの家族、活動的な高齢者、リモートワーカー／テレワーカー」などの異なる層の旅行者も呼び込みたいと考えている。

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タイ -

タイ国政府観光庁のユッタサック・スパソーン総裁は「これによりタイの観光産業の価値が高まり、持続可能な発展を達成することができると考えています」と述べた。

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マチュ・ピチュ -

5世紀に建てられたインカの城塞はペルー最大の観光名所となっている。混雑を避けるため、観光客は1日の中で2つの時間帯の内のいずれかしか入場できない。また観光ガイド1人につき入場できるのは10人までとされている。

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マチュ・ピチュ -

さらに1日の入場者数にも上限が定められている。2024年現在の1日あたりの最大入場者数は4,500人である。ただし特別な日などには1日5,600人までの入場が許可される場合もある。

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アマルフィ海岸 -

アマルフィ海岸は恐らくイタリアで最も観光客が多い海岸地帯だろう。観光公害を防ぐために政府はナンバープレート制を導入した。すなわち奇数で終わるナンバープレートが付いたレンタカーは当日だけ、偶数で終わるナンバープレートが付いたレンタカーは翌日だけアマルフィ海岸を走ることができるというものだ。

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サンティアゴ・デ・コンポステーラ -

サンティアゴ・デ・コンポステーラは毎年何千人もの人々が訪れる人気の観光地であり巡礼地でもある。地元政府は観光税を導入し、街の旧市街への進入を制限することを計画している。

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ブータン -

ブータン王国は観光公害を食い止めるために「持続可能な開発料」を導入した。魅力満載のヒマラヤの国を訪れたい場合は1日100米ドルの観光ビザが必要なのである。ちなみに2023年以前と比べて半額になった。

提供元：(CNN) (Time Out) (The Guardian) (Forbes) (The Japan Times)

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