絶対に鉢合わせたくない、空を支配する凶暴な昆虫たち -

知っていただろうか？世界で最も危険な昆虫のいくつかは、羽を持つ昆虫だということを。例えばスズメバチや蚊といった、直ぐに思い浮かぶヤツらの他にも、刺されるとかなり痛くて不快なだけでなく、死に至ることもある虫で飛べるものは意外と多い。脅威的なだけでなく、飛び回れる昆虫というとどんなものがいるのだろうか。

このギャラリーでは、空中の非常に危険な昆虫たちを紹介する。

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蚊 -

蚊に3000以上の種類がある事をご存じだろうか。しかし、その中で人間の病気を媒介するのは3種類だけ。これだけでも、蚊は地球上で人間にとって最も危険な昆虫となる。

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蚊 -

ハマダラカはマラリアを媒介する事が知られている唯一の蚊だ。それだけでなく、蚊はフィラリア症と脳炎をも媒介する。しかし怖いのはこれだけではない。アカイエカは、脳炎とフィラリア症、そしてウエストナイル熱。ネッタイシマカの一種であるヒトスジシマカ（画像）は黄熱、デング熱、そして脳炎を媒介する。これらの3種類の蚊は、できれば避けたいものだ。

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アジアオオスズメバチ -

時には日本巨大スズメバチとも呼ばれるこの昆虫は、世界で最大のスズメバチであり、その性格も非常に攻撃的。その刺し傷は非常に痛く、刺された人は「熱い釘を脚に打ち込まれるような感覚」と表現している。

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アジアオオスズメバチ -

この昆虫は非常に攻撃的で恐れを知らず、ミツバチにとって最悪の悪夢とも言える存在だ。しかし、この無慈悲な生き物の犠牲に何度もなっているのは人間も同じ。その毒には神経毒が含まれており、アレルギー反応を引き起こしたり、短時間で組織を破壊させたりする。複数のスズメバチに繰り返し刺されると腎不全を引き起こし、死に至る可能性がある。

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ヤドリバエ -

ヤドリバエは、マルハナバチとちょっと似ている、大型で毛深いハエ。この昆虫自体は病原体を媒介することは知られていないが、この種の幼虫は哺乳類の皮膚、そして私たちの皮膚にも寄生するのだ。

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ヤドリバエ -

この幼虫は人間の皮膚の真皮層まで侵入し、60日以上生存することがある。その影響は恐ろしいもの。体内に幼虫が寄生することは皮膚蝿蛆症として知られ、痛みを伴う膿疱ができ、膿を分泌する。そして驚くべきことに、幼虫の動きを皮膚の下で感じることもある。聞いただけで気持ちが悪い！

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ノミ -

そう、これらは飛べはしない。しかし、ノミは垂直に最大18cm、水平に最大33cmまで跳ぶことができ、体のサイズに対して最も優れた跳躍力を持つ生き物の一つなのだ。しかし、このリストに載っている理由はその運動能力ではない。それはむしろ、彼らの血に対する凶暴な欲のためである。

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ノミ -

ノミは人間、鳥、爬虫類、野生および家畜の血を吸う。ネズミノミは特にペストやノミ媒介性チフスの媒介者として知られる。ネコノミは偶発的にサナダムシを媒介することがある。スナノミは、人間の皮膚に潜り込み、感染症を引き起こす可能性がある。

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ツェツェバエ -

ツェツェバエは、アフリカ大陸に生息する「最も危険な咬傷昆虫」として知られる。

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ツェツェバエ -

ツェツェはトリパノソーマを媒介する生物で、これが人間や動物の睡眠病を引き起こす。医薬品アクセスインデックスによると、毎年トリパノソーム病で死亡する人は5万人から50万人と推定される。

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アフリカナイズドミツバチ -

「キラービー」の元祖、アフリカナイズドミツバチは、1956年にブラジルに導入されたアフリカミツバチにちなんで名付けられた。しかし、翌1957年にはその26群が隔離を逃れて南北アメリカに広がってしまった。彼らは通常のハチよりもはるかに防御性が高く、干渉に対してすぐさま反応する。

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アフリカナイズドミツバチ -

恐ろしいのは次の点だ。彼らを怒らせると、人を400メートルも追いかけ、1950年代後半からこれまでに約1000人の人間を殺傷している。通常のヨーロッパミツバチの刺す回数よりも10倍多く刺す。

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ヨーロッパクロスズメバチ -

北米で「イエロージャケット」として一般に知られる捕食性スズメバチ。その中でも、一際目立つのがヨーロッパクロスズメバチだ。

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ヨーロッパクロスズメバチ -

人々が密接に住む建物の屋根裏や壁に最大4000匹がいる巣を作る傾向がある。邪魔されると、女王と幼虫を守るために激しく何度も刺す。

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オオベッコウバチ -

オオベッコウバチは地球上で最も痛みを伴うとも言われる刺し針を持つ。英名の「タランチュラホーク」という名が示す通り、このハチはタランチュラを狩する。そしてこの大きく毛深い獲物に挑むのは、メスだ。

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オオベッコウバチ -

不運にもこのハチに刺された場合、「即座に、耐えがたい、絶え間なく続く痛みが全身を襲い、叫ぶ以外何もできなくなる」と、刺された研究者がその感覚を表現している。

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ウォリアーワスプ -

ウォリアーワスプはその攻撃的な行動で知られ、巣を守る為に複数の個体が同時に羽を鳴らして威嚇する。それでも効果がないと見なせば、攻撃に出る。

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ウォリアーワスプ -

このスズメバチに刺されると、非常に激しい痛みが最大で30分間続く。幸い、その毒は人間や動物に対しての有毒性は低い。

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ウエスタン・イエロージャケット -

前述の通り、スズメバチは捕食性がある昆虫だ。ウエスタン・イエロージャケットは、いとこのヨーロッパクロスズメバチと同じく攻撃的。

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ウエスタン・イエロージャケット -

彼らは通常、脅威が発生しない限り刺すことはないが、それでもウエスタン・イエロージャケットの巣の防御は凄まじく、何度も刺すことを厭わない。解決策は、静止すること。振り払ったり、逃げたりするよりも、じっとしている方がよい。

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熱帯クマバチ -

ステロイドを打ったカブトムシのような風貌。確かに、熱帯大工蜂は非常に大きく頑丈で、温厚な昆虫だ。しかし、その我慢にも限界がある。

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熱帯クマバチ -

威圧的な飛行物体にも見えるかもしれないが、刺すのはメスだけであり、巣が脅かされたり、怒らせたりした場合に刺す。彼女の針には毒が含まれており、一度に複数回刺すことが可能というから注意したい。

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ウシアブ -

その大きくて不格好な体型にも関わらず、ウシアブは飛行中に驚くほど俊敏になる。オスもメスも花蜜を食べるが、この危険昆虫リストに名を連ねるのはメスだ。

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ウシアブ -

メスのウシアブの咬み傷は痛みが強く、その症状には舌や喉の腫れ、顔の腫れが含まれる。咬み傷は寄生虫を伝播することもあり、傷口は感染症に侵されやすくなる。

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イエローフライ -

アブの仲間でもう一匹厄介なのが、このカラフルな生き物だ。その明るい外見に騙されてはいけない。イエローフライは、人を咬むことで悪名高い。

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イエローフライ -

ここでもまた、メスに注意が必要。巧妙に飛んで、人を咬む。音を立てずに飛び、気付いた時には既に咬まれているといった具合だ。腫れやかゆみを伴い、清潔に保たないと感染症に罹る可能性がある。

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ブユ -

一般的にはただの迷惑なヤツらだが、ブユは病気を広めることがある。その中でも最も恐ろしいのはアフリカで流行する河川盲目症だ。血を吸うのはメスのブユで、その貪欲さは特筆に値する。

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ブユ -

ブユの群れで行動し、人間の屋外活動の邪魔をする。それは時には耐え難いものだ。

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レッドペーパーワスプ -

その身体の赤茶色と、植物の茎から繊維を使って巣を作る習性にちなんで名付けられた。通常は温厚で自分のことに専念するが、一歩間違うと大変なことになる。

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レッドペーパーワスプ -

刺し傷の痛みはスズメバチの中では強い方ではない。しかし刺されれば痛みを伴い、局所的な腫れやかゆみを引き起こす。極端な例、被害者は全身に発疹が出ることがあり、ある昆虫学者はそれを「切り傷に塩酸をこぼしたような感じ」と表現した。

出典：(Access to Medicines)

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