残念ながら、今でもタブーとされている話題
もっと知りたい？特定の食べ物が本当に食欲を抑えられるかどうかを調べてみよう。
肥満、太り過ぎに悩む人々は、食事量を許容範囲に抑えることに日々苦戦している。
カロリーコントロールのために、「満腹感が長く続く」と謳う食品を選ぶことは一つの手だろう。
これはスーパーでよく目にするキャッチフレーズで、シリアルから緑茶まで、さまざまな商品に表示されている。
このようなキャッチフレーズを見て、「話がうますぎる」と思ったことがあるとしたら、残念ながらその通りかもしれない。
食欲を抑える効果のある成分があると信じたいかもしれないが、実際には証拠はほとんどない。
例えば唐辛子。過去に、唐辛子を食べると食後の空腹感が減るという研究があった。
しかし、この研究は人間ではなく、動物に大量摂取させてその効果をテストしていた。
人間の通常摂取に近い量でテストしたところ、唐辛子の食欲抑制効果は大きく異なった。
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コーヒーもその一つである。コーヒーを飲むと空腹をしのげるという噂を聞いたことがあるかもしれない。
しかし、コーヒーを飲んで生理的に食欲が抑えられるという研究結果はない。
栄養についてはどうだろう？食物繊維を摂れば満腹感が長く続くのでは？と思うかもしれない。
特定の栄養素を摂取することで満腹感を得られるかについては、多くの研究がなされてきた。しかし、今のところ明確な答えは出ていない。
例えば、タンパク質を多く摂ると食欲が減退することが分かっているが、これはごく小規模な実験の結果である。
専門家によると、空腹をしのぐ最善の方法は、十分な水を飲むことだという。
ノースカロライナ大学のギリングス・スクール・オブ・グローバル・パブリック・ヘルスで栄養学を教えるマーティン・コールマイヤー教授によると、十分な水を飲むと食欲が一時的に抑えられるという。
実際、食前にコップ2杯の水を飲む人は、そうでない人よりも食事量が減る傾向があることが研究でわかっている。
それでも、生理的なレベルでの食欲の変化は小さく、短時間である。特定の食べ物が食欲を抑えるというのは、進化の観点からも理にかなっていない。
専門家が指摘するように、世の中が食べ物であふれるようになったのは近年のことだ。
種としての進化の過程で、食べ物は常に不足していた。そのため、私たちの生理機能は食べるように設計されている。
したがって、食欲を抑える成分があれば、それは完全に避けられてきたのでだろう。
だとすると、食欲を抑えることは可能なのだろうか？その秘訣とは、「バランスの取れた食事をすること」。
研究によると、体内で不足すると食欲を増進させる栄養素があるという。
食欲を抑えるには、バランスの取れた食事を心がけることだ。そうすれば、体は不足を補おうとしない。
心理的になら食欲を抑えることができるかもしれない。食べ物を意識して満腹になると期待したときに、食欲に影響を与えることが研究によって明らかになっている。
実際に、目の前に食べ物がたくさんあると思うと、それだけで満たされ、食べる量は少なくなる。
ある研究によると、「大盛」と表示されると「小盛」と表示された食事よりも食べる量が少なくなるという。
したがって、私たちは体の生理的プロセスに逆らうことはできないようだ。私たちにできることは、不必要な食欲をかき立てないように、バランスの取れた食事をすることだけである。
出典：(BBC)
食欲をコントロールする健康食品
この心理トリックを知っておこう！
健康 ダイエット
カロリー制限ダイエットをしたことがある人なら、スーパーで 「満腹感が長く続く 」と宣伝している商品に惹かれたことがあると思う。もちろん、食欲を抑える食べ物があると誰もが信じたい。しかし、単なるマーケティングの策略だとしたら？これからは、このような宣伝文句もかすんでしまうだろう。
もっと知りたい？特定の食べ物が本当に食欲を抑えられるかどうかを調べてみよう。