中世時代はどれほどヤバかったのだろうか？ -

中世時代は歴史の中でも暗黒の時代だった。中世はドラゴン、正義の騎士、お姫様だけの時代ではなかったのだ。西暦500年頃～1500年頃のヨーロッパはカトリック教会、封建制、飢饉、貧困、死が覆い尽くしていた。

ローマ帝国の滅亡からルネサンス期の幕開けまでのヨーロッパでは奇妙な医学、野蛮な法律、狂信的な宗教、暴力、病気などが蔓延していた。

異常気象、動物への嫌悪、悲惨な疫病の発生など、この時代にはありとあらゆることが起こった。およそ1,000年もの間人類にとって生きていること自体が大きな意味を持つ世界であり、ましてや普通の快適な生活を手に入れることなど夢のまた夢であった。中世は実に厳しい時代だったのだ。

今回のギャラリーでは中世時代に起こった悲惨な出来事の一部をご紹介しよう。クリックして読み終わる頃には現代の世界に対するありがたみが身に染みていることだろう。

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黒死病 -

中世に甚大な被害をもたらした疫病である。ヨーロッパの全人口の約60％を死に至らしめたと推定されている。

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黒死病 -

この恐ろしい病気によっておよそ5,000万人が死亡したと言われている。

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医者にかかる意味などなかった -

ただし病気ではなく治療によって死にたいなら話は別だが。血を抜いたり、頭蓋骨に穴を開ける穿頭術などの異常な治療法が行われていたのだ！

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魔女狩り -

中世における大きな出来事である。この時代には何千人もの人々が殺されたのだ。なんと悪天候は魔女のせいとされた。気候変動？それも全て魔女の仕業だという。

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動物の裁判 -

おかしな話だが動物も罪の責任を問われた。人間の犯罪者と同じように絞首刑や生きたまま火炙りにされる場合もあったのだ。

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動物の裁判 -

どうも豚は殺人に関しては最低の犯罪者に分類されたらしい。

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死体裁判：死後の裁判 -

ステファヌス6世教皇は前任者であるフォルモスス教皇の遺体に対して、複数の告発に関する裁判を受けるよう命じた。お察しの通り、弁明することができなかったため有罪が確定してしまった。

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カニバリズム（食人俗） -

ヨーロッパでは飢饉によってカニバリズムが起きていた。飢えに陥った十字軍の兵士も死んだ敵を食べることは有名だった。またエジプトでは人肉のピクルスや瓶詰めさえ存在していたのだ。

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出産 -

出産は命に関わる事態であったため、出産を控えた女性の多くが遺言を書くように勧められていた。

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少年十字軍 -

キリストが自分の前に現れたと語った12歳の少年が他の子供たちを煽り聖地巡礼へと乗り出させた。

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少年十字軍 -

途中で死んだ者もいれば、奴隷として世界各地に流れ着いた者もいた。

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黒猫は悪魔 -

1232年にグレゴリウス9世教皇はドイツ王に宛てた「Vox in Rama」（ラーマの声）と呼ばれる手紙を書いた。手紙はドイツ北部の魔女に対する懸念を述べたものであった。手紙の中には黒猫を使ったどう見ても異様な儀式が紹介されていた。

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猫は邪悪 -

結果として迫害された猫は一時はヨーロッパから絶滅寸前の状態まで追い込まれた。しかしその頃からねずみが急増し疫病の蔓延につながった。カルマというものだろうか？

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食べ物が死因になりかねない -

冷蔵技術がなかったため他の方法で食品を保存する必要があった。塩漬け、ピクルス、燻製などはほんの一例に過ぎない。

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食器が死因になりかねない -

さらに少し裕福なばかりに食べ物が原因で徐々に命を落とすこともあった。金持ちしか買えない鉛釉の食器を使っていた人たちは食事の度に少しずつ毒を摂取していたのだ。

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パンが死因になりかねない -

パンも命取りになる恐れがあった。とある菌に汚染されたライ麦が、かつて聖アントニウスの火と呼ばれた病気を引き起こす原因となったのである。

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聖アントニウスの火 -

大げさな名前だが実際には現在では麦角中毒と呼ばれるものであった。症状としては幻覚、痙攣、手足の火照りなどが挙げられる。

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十分の一税 -

人々は原則として教会に税金を納めなければならなかった。金銭がない？種、野菜、家畜など手元にあるものなら何を差し出しても良かった。ではもし自分が農民で本当に何もなかったとしたら？

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死刑 -

中世には多くの死罪が存在した。刑罰には死刑だけでなく、拷問が行なわれることも普通だったのだ！

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中世時代のフットボール -

現代のフットボール（アメリカンフットボールおよびサッカー）が登場する以前にはフォーク・フットボール、モブ・フットボール、シュローヴタイド・フットボールと呼ばれるものが存在していた。誰でも参加可能で、実質的なルールは皆無に等しかった！

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戦争 -

ライバル王国同士の小規模な戦争はしょっちゅう起こっていた。もちろん男性は徴兵され、いかなる大義名分の下でも戦わざるを得なかったのだ。

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戦争 -

もし生き延びれば40日間にわたり戦争で戦わされた後に故郷へと戻ることができた。農民は家に帰って作物や家畜の世話をする必要があったからである。

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旅 -

旅の途中で一晩の宿を確保しようと思えば、安全なのは修道院や教会に泊まるか宿屋に泊まるかの2択しかなかった。しかし後者は藁のベッドをノミやネズミと共有することになる可能性があった。

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旅 -

じゃあキャンプはどうだろう？あまり良いアイデアとは言えない。まず大きな問題が2つある。日が暮れてからうろついている人たちは平気で人を殺したり盗みを働いたりする上に、もちろん野生動物も現れる。

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旅 -

旅は危険を伴うものであった。安全のため人々は集団で移動した。貴族や聖職者は旅の間も特別な警護が付くという特権を持っていた。

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ジャガイモ飢饉 -

1314年のヨーロッパは悪天候に見舞われた。農作物は全滅し、動物は洪水によって死に絶えた。イギリスだけでも人口の5％が亡くなったと推定されている。

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飢餓はニュースの中だけでなく身近なもの -

現代では十分な資金さえあれば、自分の農作物が駄目になっても他の地域から食料を調達することができる。しかし昔は違った。農作物がなければ食べるものがないということだったのだ。

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宗教の自由 -

中世時代において最も避けたい行為とは教会に楯突くことだっただろう。もちろん火炙りにされたいのならば話は別だが。

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階級 -

中世の社会における10％の特別階級に属していない限り、中世時代に生きていたとしたら大体の人が恐らく農民だっただろう。

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階級 -

農民の生活は過酷だった。貧困、領主の下での長時間労働、それに加えて衣服は一着だけというのが普通だったのだ。農民の平均寿命は25～30歳であった。

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子供の死亡率 -

中世時代において子供時代を生き延びるというのは非常に貴重なことであった。中世の乳児の死亡率は約25％だったと言われている。すなわち4人に1人の赤ちゃんが生後1年以内に死亡したということである。

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子供の死亡率 -

1歳～4歳までの子供の死亡率は約12.5％にまで低下する。したがって5歳に達するというのは大きな節目だったのだ！

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ユダヤ人の追放 -

中世時代を通してユダヤ人は数多くの国から追放された。十字軍によって滅ぼされたユダヤ人社会は言うまでもない。

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