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私たち人類が何百年もの間理解してきた状況は変化している。確かに人類は歴史を通じて多くの文化的、実在的な変化を経験してきたが、宇宙が老化し続けるにつれて、私たちの世界の構造そのものが不可逆的な形で変化し続けている。
最も大きな変化の一つは、太陽フレアや破片から地球を守る目に見えないバリアである地球の磁場である。磁場は今後1,000年以内に反転する（むしろ反転は遅れている）。反転すると、地球はおそらく数世紀にわたって保護磁場のない状態になる。
西暦4385年頃、ヘール・ボップ彗星が再び姿を表すと予想されている。この彗星は1997年に最後に観測され、肉眼で観測された彗星の中で最も明るい彗星の一つとして知られている。
今から約3,000年後、地球温暖化がさらに進むと、地球上の海面は急激に上昇する。人類がまだ生きていれば、都市全体が水に埋もれ、世界の様相は永遠に変わってしまうだろう。
今後1万年以内に、統計的に見て、大きな小惑星が地球に衝突し、大量破壊を引き起こすことが確実視されている。
地球は41,000年ごとに1サイクルを繰り返し、この惑星の傾きはほぼ2度変化する。この変化は世界の気候、特にサハラ砂漠に劇的な影響を及ぼす。今後15,000年以内に地球が再び変化すると、サハラ砂漠は熱帯気候になると予想されている。
約2万年後、夜空は今とは大きく異なる様相を呈するだろう。つまり私たちが知っている星座は宇宙を彷徨い、移動し、星の配置はガラリと変わってしまうだろう。
プロキシマ・ケンタウリは私たちの太陽系に最も近い恒星で、地球から24.9兆マイル（40兆km）離れている。宇宙探査機ボイジャー1号は時速35,000マイル（時速56,300km）の速度で移動しており、今後40,000年以内にプロキシマ・ケンタウリを通過する予定だ。
地球はおよそ10万年に一度、気温が急激に下がる氷河期を迎える。氷河期と氷河期の間（気候が温暖な時期）のことを間氷期という。私たちは現在、まさにそのような時代を生きているが、約6万年後には終わりを迎える。
地球が氷河期を迎えるのとほぼ同時期に、ベテルギウスとして知られる赤色超巨星が燃料を使い果たし、超新星として爆発する。この星はオリオン座の一部で、夜空で10番目に明るい星である。
今後100万年ほどで、さそり座で最も明るい星であるアンタレスも超新星爆発を起こすだろう。アンタレスは太陽の700倍の大きさを持つ巨大な赤色超巨星である。爆発すると、天気の良い日の月と同じぐらい明るくなる。
月には大気がないので、アポロ宇宙飛行士が残した足跡はほぼ永久に保存された状態にある。しかし、永遠に残るものなどなく、今後1,000万年で足跡は月面から消え去るだろう。
火星の衛星の一つであるフォボスは、およそ7,000万年後に崩壊し、その破片は赤い惑星を取り囲む一連のリングになるだろう。
7つの大陸が形になる前、それらはパンゲア（写真）として知られる一つの超大陸として統合されていた。次の超大陸はパンゲア・ウルティマと名付けられ、約2億5,000万年後に形成されると予想されている。
今後3億年で、土星は環を永久に失う。環は数十億個の氷、塵、岩石の破片で構成されており、ゆっくりと惑星の表面に落ちたり、宇宙の虚空に漂ったりする。
太陽の燃料が尽きても、ただ消えてなくなるわけではない。中心核が崩壊し、外側に膨張して赤色超星になる。地球とそこにあるすべての生命は破壊され、その数十億年後には白色矮星になる。太陽に残るかすかな光は、消えた熱源の最後の予熱から発せられるものだ。
太陽と同じように、宇宙のすべての星も同じような運命を辿るだろう。燃料が尽きると星は死に、宇宙はゆっくりと暗闇に沈み、白色矮星のかすかな光だけが照らすことになる。最後の星は約40兆年後に死ぬだろう。
白色矮星は冷たくなり光を失うと、黒色矮星と呼ばれる焼けたカスになる。それらは星の灰のようなものに過ぎない。
約20京年（20の後ろに0が16個）のうちに、宇宙を彷徨う漂流物質はブラックホールに飲み込まれるだろう。将来の未知の文明は、最後のエネルギー源としてブラックホールに頼らざるを得なくなるだろう。
約1アンデシリオン (1の後にゼロが36個）年後には、原子自体が崩壊し始め、宇宙に残っている物質はすべて破壊される。この時点で、宇宙には物質は残っておらず、光の粒子とブラックホールだけが残る。そして、ブラックホールの時代が始まるのだ。
この時点で宇宙はすでに多くのことが起こっているにもかかわらず、時間は流れ始めたばかりだと知ると、気が遠くなるかもしれない。確かに、宇宙は誕生したばかりだが、冷たく、暗く、空虚のまま時を過ごすこととなる。
つまり、宇宙が生命の繁栄のために与えてくれるのはほんの一瞬だけだということだ。私たちは、宇宙の炎のような誕生と氷のような死のない安全に生きられる、限られた時間の中で生きているのだ。
非常に遠い未来（今から1クィンデシリオン年以上、つまり1の後にゼロが48個つくような単位）には、宇宙に残っているブラックホールが合体し、宇宙全体に広がるより大きなブラックホールが作られるだろう。
しかし、ブラックホールは不滅ではなく、いずれは死ぬ。想像を絶する時間の規模でブラックホールからの粒子は宇宙に蒸発する速度が増し、やがて巨大な爆発で消滅し、暗い宇宙を一瞬だけ照らす。
最後のブラックホールが消滅した後も、宇宙はダークエネルギーと呼ばれる目に見えない謎の力によって外側に膨張し続けるだろう。天体物理学者は現在もこの宇宙の要素を解明しようとしているが、このエネルギーが減速しなければ、宇宙に永遠に膨張し続けるだろう。
あるいは、ダークエネルギーが勢いを失った場合、宇宙は自身の重力によって崩壊する可能性があり、これを「ビッグクランチ」と呼ぶ。
物理学者たちは、私たちの宇宙以外にも複数の宇宙が存在する可能性があり、それぞれの宇宙には独自の物理法則があるのではないかと考えるようになっている。これらの宇宙には、他にどのような生命体が存在する可能性があるのだろうか？
物理学者の中には、すべての物質とエネルギーが崩壊される前に、この宇宙から脱出する方法があるかもしれないと憶測する人もいる。なんと十分なエネルギーがあれば、私たち自身で新たな宇宙を作り出すことができるという仮説を唱える人もいる。
宇宙から脱出する方法がなければ、私たちが理解している時間の概念は意味を持たなくなるだろう。宇宙は誕生以来初めて、永続的で不変となり、永遠に何も起こることはないだろう。
出典: (Smithsonian Magazine) (Space.com) (YouTube) (Britannica) (National Geographic) (Natural History Museum)
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