古代ギリシャ人とローマ人が未来を予言した奇妙な方法 -

古代ギリシャとローマは、古代において最も影響力のある社会のひとつでした。その影響力の大きさから、現代の私たちもギリシャ人とローマ人の両方から多くのものを受け継いでいるのです。しかし、これらの文明で使われていたいくつかの占いは、現在では古代史の一部となっています。驚くべきことに、今でも行われているものもあります。

このギャラリーでは、数千年前にさかのぼり、古代ギリシャ人とローマ人が未来を予言した奇妙な方法をご紹介します。クリックして、そのすべてをご覧ください。

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古代ギリシャ：煙による占い -

古代ギリシャでは、煙で占いを行っていました。動物を生け贄に捧げ、燃やして煙を観察するというのが一般的なやり方でした。

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古代ギリシャ：煙による占い -

細い煙は良い知らせで、うねる煙は不幸を意味します。もし煙が地面に落ちたら、何か大惨事が起こる前兆です。

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古代ギリシャ：鍵占い -

鍵占いはふと耳にした言葉や偶然の出来事から未来を予言するというものでした。

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古代ギリシャ：鍵占い -

例えば、真理を求める人はヘルメス・アゴライオスの聖堂に行き、質問をしてそして、耳をふさいでその場を立ち去ります。そして、道行く人が最初に口にする言葉に耳を傾け、それを答えとするのです。

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古代ギリシャ：羊膜占い -

生まれたばかりの赤ん坊の頭を覆っている薄い膜や大網膜の色や感触によって、将来を占うことができたのです。望まれていたのは紫や赤で、幸運のしるしとしていました。くすんだ色の大網膜は縁起が悪いとされていました。

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古代ギリシャ：降霊術 -

死者を使って未来を予言するのは、文明の始まりまでさかのぼります。古代ギリシャでは、死者を呼び起こして未来について質問する「ネキュイア」という儀式が行われていました。

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古代ギリシャ：降霊術 -

これらの儀式はハーデース（冥界）への扉が存在すると信じられていた、ネクロマンテイオンと呼ばれる寺院で行われました。写真はアケロンのネクロマンテイオンです。

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古代ギリシャ：水による占い -

古代ギリシャ人は、占いに水を使うのが大好きでした。人気のある方法のひとつに、小石を水中に投げるというものがありました。そして波紋と流れを観察し、解釈するのです。

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古代ギリシャ：水による占い -

また、パンをプールに投げ入れるという方法もありました。そして、神や女神に「イエスかノーか」の質問をするのです。パンが沈めば「イエス」、浮けば「ノー」と解釈されました。

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古代ローマ：鶏占い -

では、古代ローマに戻りましょう。ローマ人はどのように戦いに備えていたのでしょうか？鶏を使っていたのです。もちろん、鶏を使ってトレーニングするのではなく、鶏を使って今後の戦いの結果を予測するのです。

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古代ローマ：鶏占い -

ローマ人は神聖な鶏を世界中に持ち出しました。その方法とは、穀物を撒いてから鶏を放し、その行動を観察するというものです。もし彼らが急いで穀物を食べれば、それは勝利を意味します。鶏が出てくるのを渋れば、ローマ軍は戦いから手を引くでしょう。

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古代ローマ：鶏占い -

紀元前249年、ローマの指揮官クラウディウス・プルケルが、シチリア海岸でカルタゴ軍との戦いに備えていたとき、鶏で実験を行ったのは有名な話です。鶏は出てくるのをためらったため、彼は怒って鶏を海に放り投げてしまいました。結局、カルタゴ軍が勝利しました。

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古代ローマ：鶏占い -

未来を予言するもうひとつの方法は、円と文字を描き、そのひとつひとつに穀物を置いて、ウィジャボードのようなものを作ることでした。鶏が穀物をついばむと、メッセージが「書かれる」のです。

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古代ローマ：臓卜 -

臓卜とは、生贄として捧げられた動物の内臓から未来を読み取ることです。占い師は内臓の色、形、質感、大きさを見て、未来を予言するのです。

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古代ローマ：臓卜 -

古代ギリシャ同様、ローマ人も動物を占いに使っていました。臓卜師とは、臓卜と呼ばれる占いの責任者のことです。

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古代ローマ：人間の内臓による占い -

臓卜師はまた、アントロポマンシーと呼ばれる、さらに邪悪な占いも担当していました。これも同じ方法ですが、動物の代わりに人間が犠牲になります。

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古代ローマ：人間の内臓による占い -

その方法は、生きているうちに胸を開き、特定の順番で臓器を取り出すというものでした。それぞれの臓器の形や色、被害者の出血や悲鳴の様子などを、前兆として解釈するのです。3世紀の皇帝ヘリオガバルスはアントロポマンシーのファンだったと言われています。

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古代ギリシャ：母斑 -

良くも悪くも、母斑は異なる文化圏でさまざまな解釈をされてきました。古代ギリシャ人も同じでした。例えば、額にある印は支配者の印だと信じられていました。

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古代ギリシャ：母斑 -

唇にマークのある男女は「暴食の人」として非難されました。手にマークがある人は、子どもをたくさん持つことが予想されました！

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古代ギリシャ：母斑 -

鼻の横の母斑は、男性か女性かによって解釈が異なりました。男性にとって、これは旅人になるということを示します。奇妙なことに、女性に同じマークがつくと足が臭くなるのです。

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古代ローマ：尿 -

尿の色、におい、味は、古代ローマ人が未来を予言するもうひとつの方法でした。なんと尿は古代世界では未来を占う一般的な方法でした。

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古代ローマ：雷占い -

雷や雷雨の観察による占いは、ブロントマンシーとして知られています。古代ローマ人はこの占いの大ファンでした。雷雨の時、預言者（ローマの聖職者）は空を見上げて、幸運の兆し（空の左側で観測される雷）と不運の兆し（右側で観測される雷）を読み取りました。

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古代ローマ：雷占い -

嵐が起きた曜日にも特別な意味がありました。例えば、日曜日に雷が鳴るということは、聖職者や学者が亡くなるということでした。もしそれが月曜日に起きたら、女性が亡くなるのです。水曜日と木曜日は売春婦と物乞いの死を告げる日でした。

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古代ローマ：雷占い -

金曜日は将軍や政治家にとって不吉な日です。また、土曜日に雷が鳴った場合は、飢饉や疫病などの脅威が近づいていることを意味していました。

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古代ローマ：卵占い -

卵占いは多くの文化圏で人気のある占い方のひとつで、古代ローマでは卵占いが大流行しました。その方法とは、沸騰したお湯の中に卵を落とし、その形から未来を予測するというものです。

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古代ローマ：卵占い -

例えば完璧な円ができると結婚式を表します。一方、不規則な形だと危険が迫っている証拠です。

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古代ローマ：卵占い -

卵は赤ちゃんの性別を予測するのにも使われました。リウィア・ドルシッラ女帝が胸の間でニワトリの卵を孵化させ、孵化したヒヨコはオスだったという伝説があります。そして、生まれてきた彼女の子供は息子でした。

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古代ローマ：鏡占い -

スクライングは、占いや運勢を判断するのに人気のある方法で、古代ローマ人は鏡を使った占いを好み、カトプトロマンシーとも呼ばれていました。ローマ時代の聖職者は"specularii"と呼ばれる鏡占いをおこなっていました。

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古代ローマ：鏡占い -

ディディウス・ユリアヌス皇帝（写真）は、戦いの結果を鏡で予言したという伝説があります。鏡を読むために連れてこられた若い少年は、ユリアヌスに対するセウェルス軍の勝利を予見しました。この予想は的中しました。

出典:(History)

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