人々が（なぜか）今でも信じている30の迷信 -

世の中には誤解があふれており、事実とは異なる内容を教えられることも少なくない。何かを習った後にそれが単なる迷信で、実際には何の根拠もないことに気が付いた経験はないだろうか？今回のギャラリーではコウモリが盲目だという話から、もっと濃い毛が生えて来るから腕の毛を剃ってはいけないという話まで、30のよく耳にする迷信とそれぞれの背景にある真実を探ってみよう。

自分が信じ切っている迷信はあるかな？今すぐクリックして詳細を確認してみよう。

© Getty Images/Shutterstock

迷信：万里の長城は宇宙から見える唯一の人工建造物 -

真実：NASA（アメリカ航空宇宙局）と中国人宇宙飛行士である楊利偉によると、実際には宇宙からはこの建造物は見えないという。

© Shutterstock

迷信：雛鳥に触ると匂いが付いて母親が捨ててしまう -

真実：サイエンティフィック・アメリカン誌によると、この話は迷信であるという。また一般的に野生動物は子供との絆を築くのが早いため、子供をすぐには捨てないとも言われている。

© Shutterstock

迷信：行方不明者届を申請するためには24時間待つ必要がある -

真実：カリフォルニア州司法省は行方不明者の届け出に待機期間は設けていないと述べている。時期に関係なく全ての届け出は優先され、真剣に取り扱われるべきである。

© Shutterstock

迷信：指の関節をポキポキ鳴らすと関節が大きくなり関節炎になる -

真実：ハーバード大学医学大学院によると、指の関節をポキポキ鳴らしても関節炎になるリスクは高まらないそうだ。ポキポキという音はただ単に気体の泡が潰れているだけなのだという。

© Shutterstock

迷信：金魚の記憶は数秒しかもたない -

真実：この迷信は全くの嘘で、なんと金魚の記憶力は5ヶ月も続くという研究結果まで存在する！

© Shutterstock

迷信：ある種のお茶を飲むと体内の毒素や寄生虫を「デトックス」できる -

真実：お茶は毒素をデトックスしたり、体内から毒素を排出したりするものではない。Voxによると、薬物中毒やアルコール中毒の恐れがない限りデトックスの必要はないだろうとのことだ。

© Shutterstock

迷信：コウモリは盲目 -

真実：なんとコウモリは目が見えるのだ！コウモリ保護団体の元事務局長であるロブ・ミースによると、コウモリは人間の3倍も目が良いのだという。

© Shutterstock

迷信：カエルやヒキガエルからイボがうつる -

真実：ナショナルジオグラフィックによると、この噂の発端は恐らくヒキガエル自体の皮膚にイボのようなブツブツがあることだと思われるが、ブツブツはあくまでも分泌腺でありイボの原因となるようなものを分泌しているわけではないのだ。イボは人間のウイルスによってのみ引き起こされるのである。

© Shutterstock

迷信：アインシュタインは数学で落第した劣等生だった -

真実：広く広まっていたこの噂は、1935年にアインシュタイン自身がプリンストン大学のラビに対して、15歳になる前に微分積分を理解していたと話した時点で退けられた。

© Shutterstock

迷信：中世時代の人々は世界が平らだと信じていた -

真実：歴史家のジェフリー・バートン・ラッセルは「ごくわずかの例外を除いて、紀元前3世紀以降の西洋文明の歴史の中で、教養がありながら地球が平らだと信じていた人などいなかった」と述べている。

© Shutterstock

迷信：雄牛は赤色を見ると怒る -

真実：意外や意外！雄牛も含めて牛はなんと色盲なのだ。ライブ・サイエンスによると、雄牛は闘牛士がマントを振り回す動きに興奮しているのだという。

© Shutterstock

迷信：感謝祭に眠くなるのは七面鳥に含まれるトリプトファンが原因 -

真実：感謝祭に眠くなるのは七面鳥に含まれるトリプトファンではなく、食べた食事の量のせいだろう。よく考えてみると、鶏肉には七面鳥よりも多くのトリプトファンが含まれているにも関わらず、食べた後に強い眠気に襲われることはない。

© Shutterstock

迷信：ナポレオンはとても背が低かった -

真実：ナポレオンの身長は歴史的に見て当時としては平均的であった可能性が高い。歴史家によると、この通説は1800年代初頭にジェームズ・ギルレイが描いた将軍の風刺画に起因しているのだとか。

© Shutterstock

迷信：髪が濡れたまま外に出ると病気になる -

真実：メイヨー・クリニックによると、風邪はウイルスによって引き起こされるとのことだ。つまり髪が濡れた状態で外に出ただけでは風邪はひかないということである。風邪は体液を介してうつるのであって、濡れた髪で感染するわけはないのだ。

© Shutterstock

迷信：毛を切ったり剃ったりするともっと太くなる -

真実：メイヨー・クリニックによると、毛を剃っても色が変わったり、伸びる早さや太さに影響したりすることはないという。剃ると毛の先端が尖っていない状態になり、毛が伸びるにつれてよりざらざらした毛になったと感じる人もいるようだ。

© Shutterstock

迷信：税率が高い場合、所得全体がその税率で課税される -

真実：所得が増えると税金が増えるのではないかと心配する人は多い。しかし国によっては稼いだ金額の全てが高い税率で課税されるのではなく、上限を超えた金額だけであるということを知っておく必要がある。

© Shutterstock

迷信：法律により会社は解雇の事実も理由も明かせない -

真実：Balance Careersによると、アメリカ合衆国において元従業員について開示できる情報を制限する連邦法は存在しないという。実際には大半の州で、雇用主が職務に対する遂行能力、責任能力、業務内容に関する詳細を共有することが認められている。

© Shutterstock

迷信：夜間に車内灯を点灯しての運転は違法 -

真実：ABC30という車両規定では、車内にアフターマーケットの照明を追加することのみが違法とされている。暗い時に車内灯やマップライト（読書灯）を使うことについては禁止されていない。

© Shutterstock

迷信：人間は脳の10％しか使っていない -

真実：神経学者のバリー・ゴードンがサイエンティフィック・アメリカン誌に語った内容によると、人間は脳のほとんど全域を使っており、ほぼ常に活動を続けているという。

© Shutterstock

迷信：雷は同じ場所に2度は落ちない -

真実：2003年にNASAはこの迷信を否定した。雷は同じ場所に複数回落ちる可能性があるだけでなく、約3分の1の確率で起こると発表した。

© Shutterstock

迷信：MSGは毒 -

真実：MSGは加工食品に含まれていることが多いものの、毒ではない。脂肪分やナトリウムが多いため体に「悪い」とされる食品に含まれていることが多いものではあるが、MSG自体が悪いわけではないのだ。

© Shutterstock

迷信：ハエの寿命はわずか24時間 -

真実：ハエの生態は実に多様である。ハエが生きる期間は種類や条件次第で数日から数年と異なる。よく見かけるイエバエでさえ1ヶ月は生きるのだ。

© Shutterstock

迷信：夢遊病者を起こすのは良くないことだ -

真実：夢遊病者はさっさと起こしてあげよう！実際には夢遊病者は起こさない方が歩き回って怪我をする可能性が高いのだ。

© Shutterstock

迷信：高い位置から1セント硬貨を落とすと人を殺せる -

サイエンティフィック・アメリカン誌によると、1セント硬貨は小さ過ぎる上に平らなため十分な勢いが付かず、致命的な衝撃を与えることはできないという。仮に落ちて来た硬貨に当たっても大したことにはならず、ちょっとした不快感で済むだろう。

© Shutterstock

迷信：ジョージ・ワシントンの歯は木製だった -

真実：ワシントン図書館の歴史学者によると、ワシントンは歯に問題を抱えていた。しかしワシントンの入れ歯は木ではなく象牙、金、鉛、さらには他人の歯で作られたものだったという。

© Shutterstock

迷信：1日にコップ8杯の水を飲む必要がある -

真実：メイヨー・クリニックによると、必ずしも厳密かつ明確な決まりというわけではなく、実際に1日に必要な水の量は健康状態、活動量、住んでいる場所などの様々な要因によって異なるという。

© Shutterstock

迷信：食後すぐに泳ぐと痙攣を起こす -

真実：子供の頃に親に言われたかも知れないが、これは間違いである。食べ物を消化するためには余計に血液が必要にはなるものの、四肢の筋肉が正常に働かないほどではない。

© Shutterstock

迷信：飲酒は体温を上昇させる -

真実：科学雑誌である「アルコール」に掲載された研究によると、体温が上がったと思ったり暑いと感じたりすることはあっても、実際にはアルコールを摂取すると体の中心の温度は下がるという。

© Shutterstock

迷信：砂糖は子供を過活動にさせる -

真実：子供が活動的にになり過ぎるのではないかと心配して与える砂糖の量を控える親は多いが、これは迷信に過ぎないのだ。ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション誌に掲載された研究によると、食べ物に含まれた糖分を摂取しても子供の行動に影響はないことが判明したという。

© Shutterstock

迷信：水に塩を加えると早く沸騰する -

真実：大学教授であるレズリー・アン・ギルディングスとライブ・サイエンスによると、塩水はただの水よりも早く温度が上がるものの、質量が大きいため沸点はもっと高いという。つまり塩水の方が早く沸騰することはないのである。

提供元：(BuzzFeed) (Siliconrepublic) (Best Life)

© Shutterstock