ローマ人は道路を整備し、衛生環境を整えただけでなく、享楽的なパーティーで飲み食いし放題だったことでもよく知られている。
お腹一杯になると、彼らはわざと吐いてさらに食べるスペースを作った。その後、信頼する嘔吐物収集者に依頼してバケツを空にし、掃除をしてもらったそうだ!
何世紀もの間、君主が一人でトイレに行くことは考えられなかった。国王や王妃に付き添い、トイレにまつわるあらゆることを手助けするのは、幸運な貴族の仕事だった。
トイレの付き添いは、その親密な役割故に、君主の相談相手となり、その結果、王室内での地位が高まることもあった。
昔は、ヴァイオリンの製作は今よりもはるかに大変だった。ヴァイオリンの弦は、羊の内臓からできた腸線を編み合わせて作られていた。
17世紀のヴァイオリン弦製作の革命のおかげで、この習慣は現在では少なくなっている。ただし、一部の演奏者は特別な音を求めて羊の腸を使った弦を選ぶこともあるそうだ!
19世紀までには、ネズミは強力な伝染病媒介者であるという評判が広まり、ヴィクトリア朝時代の一部の(運の悪い)人々が、ネズミを捕まえる仕事を任されるようになった。
ネズミ捕りのプロは、ネズミを引き寄せるために自ら油まみれになり、素手でネズミを殺す。犬を使うこともあったが、いつもというわけではない。
仕事自体は木材をリン液に浸すだけだったが、リン液から発生するガスにさらされたことで、後にリン中毒性顎骨壊死と呼ばれる恐ろしい症状を引き起こした。
19世紀から20世紀にかけて蔓延したこの病気にかかった人は、歯茎が膿み始め、時には顎を切除しなければならないほどになっていた。
ヴィクトリア朝朝時代のイギリスでは、骨は貴重品とまではいかなくても有用な素材とみなされ、ネックレスなどの身の回りの小物を作るのに使われた。
「ボーン・グラビング」と呼ばれる職業があり、骨の売買業者に売るための材料を可能な限りあちこちを探し回っていた。
幸いなことに、現代のなめし方は匂いも不快感もやや軽減されているが、モロッコのフェズなどのなめし施設は、いまだに強烈な悪臭で知られている。
この仕事は現在もあり、ヘビに噛まれたときの治療薬となる解毒剤として使用するために、ヘビから毒を抽出する仕事である。不快ではあるが、非常に重要な仕事である。
この職業に就きたい人は、コブラ、マンバ、ハブ、アスプ、サンゴ、マムシ、アマガサヘビ、ウミヘビ、ガラガラヘビなどと働くことを楽しみにしている。
19世紀に医学の研究が本格化した時期には、科学者たちは「リザレクショニスト」または「死体回収者」と呼ばれる人々に依頼して、医学研究のために遺体を掘り起こしてもらっていた。
もちろん違法行為だが、この仕事は非常に高給だったため、需要を満たすために殺人にまで手を染める者もいた。
下水拾い(tosher:トッシャー)とは、ヴィクトリア朝時代のロンドンで廃品回収をしていた者である。彼らは下水道を歩き回り、交換可能な物を探していた。また、トッシャーという言葉は、ボートから銅を剥がして盗む泥棒を指すこともあった。
廃品回収を行う下水拾いの仕事は危険で非常に不快であったが、非常に儲かるものであった。フルタイムのトッシャーは、約200人を扶養するだけの収入を得ていた。
泥ひばりの人々はトッシャーと同様の役割を持っていたが、異なる場所、つまり必ずしも衛生的とは言えない汚れたテムズ川の岸辺で活動していた。
泥ひばりはトッシャーほど裕福ではなかったが、それでも経済的に自立していた。ほとんどの泥ひばりは若く、通常は8歳から15歳の間であった。
煙突掃除は、狭いスペースに体を押し込むことができる小さな子供たちに主に任される仕事であった。役割としては、煙突から灰や埃を取り除くことが含まれていた。
この仕事は控えめに言っても不快であり、有害な物質へ常にさらされ、吸いこんでしまったりと、多くの職業上の危険を伴っていた。
19世紀には、医師たちは「瀉血(しゃけつ)」という技術を用いて病気や疾患を治療していた。この方法では、患者から血液を抜き取ることで行われ、その際にヒルが使われることが多かった。
ヒルは手に入りにくいことも多く、ヒル採集者はそれを集める責任を負っていた。彼らはしばしば自分の足を使ってヒルを引き寄せる方法を用いた。
現代の下水処理システムが導入される前のチューダー朝のイングランドでは、多くの家には人間の排泄物が蓄積される汚水溜が設置されていた。悪臭は常に問題であった。
黒死病は、人類の歴史で最多の死者数を出したパンデミックであった。ユーラシアと北アフリカで7,500万から2億人の死者を生んだ。
その中には、「ペストピット」と呼ばれる集団墓地に埋葬された犠牲者もいた。そしてもちろん、それらの埋葬作業を行う必要があり、その役割を担っていたのがペスト埋葬者である。
出典: (Jobsite)
幸運かどうかは微妙だが、数えるほどの「ゴング・ファーマー」たちは、汚水溜から排泄物を収集し、町から運び出す役割を担っていた。彼らは夜間のみ働くことが許されていた。
ヴィクトリア朝時代、動物の皮を保存するには、石灰に浸し、脂肪を削ぎ落とし、犬の排泄物に再び浸すという方法がとられていた。
そして、好きなことで生計を立てられる幸運な人もいれば、必要最低限の生活ができる程度の仕事しかできない人もいる。しかし、現在最悪の仕事に就いている人たちでさえ(可哀そうなウジ虫の養殖者を思い浮かべてほしい…)、一昔前の最もやりたくない仕事から抜け出せない人たちよりはマシな生活を送っているのだ。
このギャラリーで、歴史上最悪の仕事について学んでみよう。
歴史上最悪の仕事とは
ゴング・ファーマーが何をする職業かを学んでみよう…
ライフスタイル 歴史
裕福な家庭に生まれ、経済的に一生安泰な人もいる。残念ながら、それ以外の人たちは働きに出なければならない!
そして、好きなことで生計を立てられる幸運な人もいれば、必要最低限の生活ができる程度の仕事しかできない人もいる。しかし、現在最悪の仕事に就いている人たちでさえ(可哀そうなウジ虫の養殖者を思い浮かべてほしい…)、一昔前の最もやりたくない仕事から抜け出せない人たちよりはマシな生活を送っているのだ。
このギャラリーで、歴史上最悪の仕事について学んでみよう。