これまで以上に多くの女性が出産を遅らせる選択をしている。しかし、初産年齢はさまざまな要因に左右される。先進国では経済的な負担、文化的な変化、あるいは教育キャリアの優先などにより、多くの若者が出産を遅らせたり、子供を持たない家庭を選んだりしている。一方、発展途上国や貧困地域では、第一子出産の平均年齢ははるかに低く、18歳や19歳が一般的である。
World Population Review(世界人口レビュー)は「国別初産年齢2025」レポートを発表した。ここでは女性が晩婚化を選択した30か国を順位付けし、国名の後に平均年齢を表示している。見ての通り、一部の国では出生率が驚くべきペースで低下している。
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USAトゥデイが2024年に実施した調査によると、米国の女性は過去数十年に比べて現在、出産を遅らせる傾向が高まっている。
米国疾病予防管理センター(CDC)のデータによると、20年以上前、初産婦の平均年齢は24.9歳だった。昨年は初産婦の平均年齢が27.5歳となり、全米で過去最高を記録した。
世界の他の地域でも同様の傾向が見られる。出産を遅らせ、20代後半、さらには30代前半で第一子を出産する女性が増えている。しかし国別に見ると、第一子出産の平均年齢は何歳なのだろう?ここでは第一子出産時の母親の年齢が最も高い30か国を紹介する。
2024年、リトアニアの出生率は過去最低を記録した。国立データ局の統計によると、2024年の出生数は18,979人で、1990年以上で最も少ない数となった。
エストニアの人口は2025年1月1日時点で136万9,285人に減少したとStatistics Estonia (国営エストニア統計局)が報告した。前年より5,402人減少したことになる。
Central Statistical Office(ハンガリー中央統計局)が発表した人口統計データによると、出生率の減少率が死亡数より高かったため、ハンガリーの人口は2024年も引き続き減少傾向にあった。
Czech Statistical Office(チェコ統計局)が発表したデータによると、チェコ共和国の総人口は2024年に8,900人増加し、第二次世界大戦後最高の1090万9,500人に達する見込みだ。しかし出生率は同国史上最低を記録した。人口増加は完全に外国人移民によるものである。
Iceland Monitor(アイスランド・モニター)によると、2024年にアイスランドでは合計4,311人の出生が記録され、2023年の4,315人からわずかに減少した。
French National Institute for Statistics and Economic Studies(フランス国立統計経済研究所)の年次報告では出生数が過去最低を記録したにもかかわらず、同国の合計特殊出生率は女性一人あたり1.62人で、欧州平均の1.4を大きく下回っている。
カザフスタン保健省は2025年初頭、同国の人口が2,030万人に達し、1.3%増加したと発表した。しかし出生率は6.2%減少したと指摘した。
Macrotrends(マクロトレンド)によると、2025年の英国の出生率は女性一人あたり1.756人で、2024年から0.06%の増加となる。英国国家統計局のデータによると、イングランドとウェールズの女性は2022年から2023年の間に平均1.44人の子供を産み、これは過去最低の数字となる。スコットランドでは合計特殊出生率が1.3に低下した。各国が人口を維持するためには出生率が女性一人あたり約2.1人になる必要がある。
Croatian Bureau of Statistics(クロアチア統計局)が発表したデータによると、2023年のクロアチアの出世率は統計開始以来最低を記録し、出生数はわずか32,170人となった。2024年にはクロアチアの出生率は出生1,000人あたり8.89となり、歴史的な減少傾向がさらに顕著になった。
同様に、スロベニアの出生率は2023年に史上最低を記録し、国内の新生児数は1万6,800人の落ち込んだ。これは前年より5%少なく、1922年にデータを記録し始めて以来の最低数である。国立統計局の数字がそれを示している。
2023年7月から2024年6月までの間に、カナダは推定35万9,885人の出征があった。カナダ統計局によると、カナダは2023年に2年連続で過去最低の出生率を記録した。ヴァニエ家族研究所によると、カナダの女性の平均出生数は過去の世代と比べて減少している。
2025年1月、Helsinki Times(ヘルシンキ・タイムズ紙)は、2024年に生まれた子供の数は前年より多く、2023年の43,383人に対して43,711人だったものの、合計特殊出生率は1.25に低下し、フィンランド史上最低となったと報じた。
スウェーデンでは出生率の低下が続いている。Statistics Sweden(スウェーデン統計局)によると、2024年には98,500人の子供が生まれ、前年比1,600人(1.6%)減少した。これは2002年以来の最低の出生率である。
Statista(スタティスタ)によると、2024年には香港で約36,700人の子供(1,000人あたり約4.9人)が生まれた。中国の特別行政区である香港の出生率は2018年から低下傾向にある。
デンマークの2024年の出生率は1,000人あたり11.183人で、2023年から0.3%増加した。しかし国全体としては出生率が予想外に低下している。
ノルウェーの出生率は2010年以降低下している。2024年には、出産可能年齢の女性一人あたり平均1.44人の子供を産むことになる。ノルウェーにおける出生率の低下と女性が第一子を出産する年齢の上昇は、多くの先進国で見られる傾向の一部であると、スタティスタは指摘している。
ポルトガルでは2022年に出生数が増加した後、現在、出生率が大幅に減少している。2024年には84,788人の出生が登録され、2023年(85,994人)より1,206人(-1.4%)減少した。
キプロスでは2024年の女性一人あたりの平均出生率が1.48人と、世界平均の2.3人を大きく下回っている。政府は、育児休暇の取得資格を両親に拡大し、30歳未満の初産婦向けの新たな月額手当を導入することで、出生率の向上を目指している。
2024年のオランダの出生率は1,000人あたり10.168人で、2023年から0.14%減少した。オランダ統計局によると、オランダ出身の女性一人あたりの平均出生率は1.5である。
シンガポールの合計特殊出生率は2024年に過去最低の0.97に急落した。予備的な推計では、この数字は2025年を通じてほぼ変わらないとされている。
日本の出生率は世界でも最低水準にあり、社会や経済に大きな問題を引き起こしている。さらに2024年10月に発表された公式データによると、日本の人口は14年連続で過去最低を記録している。
最近の欧州連合(EU)の統計によると、アイルランドの出生率は過去10年ほどで急激に低下している。2024年にはアイルランド共和国での出生数は54,000人となり、前年の55,500人から減少した。
ルクセンブルクの出生率はEU諸国の中で最も低い水準にある。2023年には出生数が過去最低を記録し、この傾向は2024年も続き、大公国では1,000から0.73%減少した。
スイスの出生率は2024年に前年比でわずかに上昇した。そして2025年も上昇傾向が続き、現在の出生率は一人当たり1.564人で、2024年から0.19%増加した。
最新のデータによると、スペインでは2024年に生まれる人よりも死亡者数が多く、新生児数32万2,034に対して死亡者数は43万9,000人を超えている。隣国ポルトガルと同様にスペインも出生率の危機に直面しており、女性一人あたりの平均出生率は1.4である。
Global Data(グローバルデータ)によると、ヨーロッパの小国リヒテンシュタインの出生率は2024年に出生1,000人あたり10.42という値に達した。この指数は2021年から2024年の間に0.26%の歴史的な減少を記録しており、2025年を通じてさらに低下すると予想されている。
イタリアの出生率は2024年に過去最低を記録し、EU加盟国の中で依然として最低水準となっている。ロイター通信によると、同年に生まれた37万人の出生数は16年連続の減少となり、1861年のイタリア統一以来の最低水準となった。
サンマリノでは1950年以降、出生率が着実に低下し、人口も減少している。1950年にはこのヨーロッパの小国で255人の出生が記録された。2024年には、わずか196人の出生が記録された。これらの数字はDatabase Earth(データベース・アース)によって提供されている。
韓国では出生率が10年近く着実に低下していたが、その傾向が反転し、2024年には新生児数は大幅に増加したと報告されている。2024年、女性一人が生殖期間中に産むと予想される赤ちゃんの平均数は0.75人だった。しかしこの数字は依然として、国の人口を支えるために必要な2.1人の子供の数には遠く及ばない。
アンドラの女性は平均33歳近くで第一子を出産しており、現在世界で最も高齢の初産婦となっている。Country Meters(カントリーメーターズ)によると、この小さな独立公国の出生率は2024年に1,000人あたり6.86人に達し、人口は増加傾向にあり現在78,572である。アンドラの出生率は2100年までに一人あたり1.4114人に増加すると予想されている。
出典: (World Population Review) (USA Today) (CDC) (Vanier Institute) (Reuters)
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これまで以上に多くの女性が出産を遅らせる選択をしている。しかし、初産年齢はさまざまな要因に左右される。先進国では経済的な負担、文化的な変化、あるいは教育キャリアの優先などにより、多くの若者が出産を遅らせたり、子供を持たない家庭を選んだりしている。一方、発展途上国や貧困地域では、第一子出産の平均年齢ははるかに低く、18歳や19歳が一般的である。
World Population Review(世界人口レビュー)は「国別初産年齢2025」レポートを発表した。ここでは女性が晩婚化を選択した30か国を順位付けし、国名の後に平均年齢を表示している。見ての通り、一部の国では出生率が驚くべきペースで低下している。
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