歴史上最も奇妙な気象現象 - 世界は本当に興味深く、信じられないほど神秘的である。人間が自然について今も学び続けていることはたくさんあるし、今日まで解明の努力を続けている歴史的出来事もある。歴史上で起こった奇妙な気象現象の多くは、普通に起こり得るものであり原因も理解できるが、それでも奇妙さが薄れるというわけではない。

これらの出来事の中には、計り知れない災害を引き起こしたものもあれば、世界の終末が訪れたのではないかと人々に不安を抱かせるものもある。ギャラリーをクリックして、歴史上最も奇妙な気象現象のいくつかを見てみよう。

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バッタの大量発生 -

1874年の夏、ロッキー山脈のロッキートビバッタの大群が米国の大平原を襲い、農作物を食い尽くし、広範囲に飢餓を引き起こした。群れは非常に密集していたため、太陽を遮り、奇妙で恐ろしい昆虫の「雲」を作り出した。

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夏が来ない一年 -

1815年にインドネシアのタンボラ火山が噴火した後、大気中の灰の雲によって世界の気温が劇的に低下した。ニューイングランドでは6月に雪が降り、ヨーロッパでは7月に霜が降りた。作物は不作となり、広範囲にわたる食糧不足と経済混乱が起こった。

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大風の夜 -

1839年1月6日、アイルランド史上最悪の嵐が同国を襲い、最大風速115マイル（時速185km）を記録した。翌日、ダブリンの建物の4分の1が破壊され、何十万本もの木が倒れ、荒廃した風景の上に太陽が昇った。

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ブラックサンデー -

1935年、米国でダストボウル（断続的に発生した砂嵐）が起こった時、4月14日に大規模な砂嵐はグレートプレーンズを襲った。嵐は非常に激しく、昼が夜のように真っ暗になり、多くの人々が世界の終末が来たと思っていた。

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ブラックマンデー -

1360年の復活祭の月曜日、百年戦争の最中、シャルトル近郊で異常な雹（ひょう）の嵐がエドワード3世のイギリス軍を壊滅させた。嵐で、約1,000人の兵士が死亡し、国王はこれを神の介入とみなした。和平交渉が行われ、戦闘は一時的に停止された。

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悪魔の嵐 -

1960年6月15日、強力で激しい砂嵐によりテキサス州パンハンドル地方の昼が夜のように真っ暗になった。この嵐は停電や農業の甚大な被害など、広範囲にわたる被害をもたらした。その激しさと突然のことであったことから、「悪魔の嵐」という不吉な名前が付けられた。

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1974年の竜巻災害 -

1974年4月3日から4日にかけて、140を超える竜巻が米国の13州で大混乱を引き起こし、約335人が死亡し、12億米ドルの損害が発生した。竜巻の中には、幅が5マイル（8km）に及ぶものもあったと報告されている。

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2011年の竜巻災害 -

2011年4月25日から28日にかけて、同様の竜巻が発生したが、今回はさらに酷いものだった。349個の竜巻を伴う大規模な竜巻がディープサウス（ジョージア州、アラバマ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州）を横切り、ペンシルベニアまで襲い、108億米ドルに上る被害を残した。

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ニューイングランドの暗黒日 -

1780年5月19日の朝、ニューイングランドの多くの住民は、説明のつかない影が土地を襲い、太陽が赤くなり、昼に空が真っ暗になるのを目撃した。ニューイングランドの暗黒日の原因は、大規模な森林火災の影響で煙が太陽を遮ったことだったと2007年に判明した。

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ロンドンスモッグ -

1952年12月、濃霧がロンドンに降り注ぎ、工業汚染と相待って有毒な雲が5日間連続で発生した。スモッグが非常に濃かったため、視界はほぼゼロとなり、何千人もの人々が呼吸器疾患で亡くなった。

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叫び（エドヴァルド・ムンク） -

アドヴァルド・ムンクの有名な絵画「叫び」（1893年）を見たことがある人は多いはず。そこに描かれている赤い空は、実は実際の気象現象を物語ってる。1883年に発生し、何ヶ月も空を血のように赤く染めたクラカタウ火山の噴火による放射性降下物をムンクが目撃したのではないかという説もある。

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カタトゥンボの雷 -

これは、今日でも実際に見ることができる不思議な気象現象である。毎年260日間、カタトゥンボ川の空は、終わることのない稲妻で明るくなる。平均して1分間に28回の稲妻が光るが、なぜこのようなことが起こるかは誰も解明できていない。

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血の雨 -

1571年、ヨーロッパ各地で血のように赤い雨が降ったという報告があった。この不気味な現象は、北アフリカの砂漠から風に運ばれてきた赤い塵が雨雲と混ざり合って血のように赤い雨を降らせたために起こった。

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魚の雨 -

2010年2月、豪雨によりオーストラリア北部の準州のラジャマヌという小さな町に魚の群れが大雨となって降り注いだ。魚は竜巻か水柱に巻き上げられ、何百キロも運ばれてから空から落ちてきたと考えられている。

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雹 -

1986年4月、バングラデシュで発生した嵐により、ソフトボールほどの大きさや、中には2.2ポンド（1kg）の重さに達するものもある、歴史的な雹が発生した。この嵐は甚大な被害をもたらし、90人以上の死者を出し、史上最悪の雹嵐の一つとなった。

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火災旋風 -

2018年にカリフォルニア州で発生したカーでの山火事では、猛烈な熱と強風により、火でできた竜巻である火災旋風が発生した。この恐ろしい火災旋風は、高さ1,000フィート（300m）以上に達し、時速143マイル（230km）という衝撃的な速度に達した。

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黄色い雪 -

2007年の冬、シベリアの一部で空から黄色い雪が降った。この珍しい色は、中央アジアからの砂が産業汚染物質と混ざったためである。当初は不安を招いたが、科学者たちはその雪は放射能を帯びておらず、危険でもないと判断した。

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黒い雨 -

1945年の広島への原爆投下後、生存者は空から奇妙な油っぽく黒い雨が降ったと報告した。この放射能の雨は、爆発による煤と放射性粒子が混ざり合った水蒸気の凝縮によって発生した。

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アイス津波 -

2019年、強風により巨大な氷がエリー湖岸に押し寄せ、「アイス津波」が発生した。氷の壁は高さ30フィート（9m）を超えるものもあり、家屋や車を押し潰し、海岸沿いに甚大な被害をもたらした。

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モーソンのミイラ化吹雪 -

1913年、ダグラス・モーソン卿率いる南極探検隊は、風速200マイル（時速320km）を超える恐ろしい吹雪に遭遇した。この嵐は非常に激しく、動物たちは凍りつき、寒さで彼らの体はミイラのように干からびた。

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大吹雪 -

1888年はの大吹雪は、クレート・ホワイト・ハリケーンとしても知られ、米国北東部を襲い、風速85マイル（時速136km）の強風と最大55インチ（140cm）の降雪をもたらした。この嵐によりニューヨーク市は麻痺し、400人以上が死亡した。

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ケンタッキー肉の雨事件 -

1876年3月3日、ケンタッキー州オリンピア・スプリングスで数分間にわたり、肉の塊が空から降ってきた。目撃者は、晴れた空から肉片が雨のように降ってきたと説明した。科学者たちは、肉は上空を飛んでいたハゲワシによって吐き出された可能性が高いと推測している。

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ノルウェーで発生した酸性の霧 -

1970年10月、ノルウェーの濃い霧が非常に酸性でpH（水素イオン指数）が酢に似ていることがわかった。この酸性の霧は近くの工業地帯からの汚染によって発生し、農作物や建物に広範囲にわたる被害をもたらした。

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ニオス湖ガス噴出災害 -

1986年8月21日、カメルーンのニオス湖に有毒な雲が広がり、近くの村に降り注ぎ、1,700人以上の人々と3,500頭の家畜を窒息させた。この雲は二酸化炭素でできており、当初は空から降りてきたと考えられていたが、実際には湖のガスの珍しい爆発（湖水噴火として知られている）によって引き起こされた。

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ザ・グレート・ブルー・ノーザー -

1911年11月11日、寒冷前線が米国を襲い、数時間のうちに気温が急激に低下した。一部の地域では、数分のうちに気温が60°F（16℃）も下がり、ザ・グレート・ブルー・ノーザー（巨大な寒冷前線の意味）と呼ばれる現象が発生した。

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1998年の氷嵐 -

1998年1月、カナダ北東部を大規模な氷嵐が襲った。あらゆるものが厚い氷の層に覆われ、氷の重みで広範囲に停電、倒木、インフラの損傷が発生した。今日に至るまで、この災害はカナダ史上最も被害額の大きい自然災害の一つである。

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太陽の奇跡 -

1917年10月13日、ポルトガルのファティマで何千人もの人々が空を見上げ、いわゆる「太陽の奇跡」を観察した。太陽が踊っているかのように揺れたり、色を変えたり、空をジグザグに横切ったりしているように見えた。この現象はいまだに説明がつかず、稀な大気現象だと考える人もいる。

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コルカタ（カルカッタ）のサイクロン -

1737年、歴史上最も大きな被害をもたらしたサイクロン（熱帯低気圧）の一つがインドの都市カルカッタ（現在のコルカタ）を襲った。このサイクロンは大規模な高潮を引き起こし、市街地を浸水させ、推定30万人が死亡した。このサイクロンによる被害の規模は、3世紀近く経った今でも比類のないものである。

出典: (Grunge) (History.com) (Encyclopedia Britannica) (Weather Underground)

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