奇妙な2つ町の物語：アメリカで最も静かで最も強烈な町 -

アメリカで最も静かな町の時間は電化製品が生まれる前で止まったままで携帯電話もWi-Fiもない。一方で世界でも最先端のテクノロジーが存在する場所でもあるのだ。またセントラリアという古くからの鉱山の町は56年間も火災が続いており、この先何百年も燃え続けると予想されている。ギャラリーをクリックしてこうした小さな町が一体どんな場所なのかチェックしてみよう。

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ペンシルベニア州セントラリア -

過去には1,000人以上が暮らし鉱山の町として繁栄していたセントラリアの最新（2019年）の人口は9人となっている。

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ほぼゴーストタウン -

現在では不気味なまでに人影のない通り、壊れたフェンス、枯れた草地、絡み合った枯れ木の束ばかりである。

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60年間も燃え続けている -

更に不気味なのは溶けたタイヤが挟まった深い穴、無数の危険や警告の看板、ひび割れたコンクリートの隙間から蒸気となって吹き出す亜硫酸ガスなどである。

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永遠の炎のきっかけは何だったのか？ -

答えは燃えるゴミである！1962年に地元の衛生作業員が町の近くの古い鉱山の入り口の上でゴミを燃やし始めた際に地下にあった石炭のハニカムに燃え移ってしまった。

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地上の消火は可能だった -

そして地下ではもっと大きな火炎が発生しておりやがて激しい炎は町の中心部まで燃え広がった。

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初めは無害だった -

スミソニアンによれば、当時の住民はクリスマスの時期にも関わらず自然に温められた庭でトマトが収穫でき、雪かきから解放されたと話していたという。

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続く災難 -

一酸化炭素により自宅で意識を失う人が続出し、ガソリンスタンドのタンクは危険な程に高温になり始め、12歳の子供が隣家の裏庭の地面に開いた穴に飲み込まれてしまった。

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制御不能かつ予測不能な拡大 -

火災は深さ300フィート、3,700エーカーもの土地にわたって燃え広がり、自動車を飲み込むほどの巨大な穴を地面に開けた。

消防士たちが20年以上にわたり溝を掘ったり、濡れた砂や砂利を穴に流したり、浸水させたり、穴を開けるなどして8回も消火を試みたものの何の効果も得られなかった。

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正確な石炭の量は？ -

今後250年は火が燃え続けられるだけの石炭が同地域にはあると推測されている！

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転居以外の選択肢はない -

1980年代になり住民を転居させるため4,200万ドルを費やした移住計画が実施された。火災を消火しようとすれば6億ドルの費用が必要になると推測されている。

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ほんの一握りの人々が残った -

専門家の忠告をも無視して数人が残った。危険だと警告する看板に誘われて不法侵入した観光客たちがその看板を「お土産」として盗まないように見張っているのだ。

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日常を取り戻そうとする住民 -

2002年に郵便番号が抹消された今でも自治体選挙が行われている。写真の町長はかつては隣人宅だった場所の芝生を刈り「景観を整えている」と言う。

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2014年にタイムカプセルを開封 -

1966年よりの遺産を確認するために住民は予定より2年早く開封した。本、写真、採掘道具、聖書。どれも水により激しく損傷していた。

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グラフィティ・ハイウェイ -

廃墟となった国道61号線の区間はアートで覆われており人気の観光地となっている。2018年にこの道路は私有地となったと報じられているが、セントラリアの惨事を伝える大事な場所として残されている。

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現在：ウェストバージニア州グリーンバンク -

アメリカで最も静かな町として有名な同地は携帯電話もWi-Fiも禁じられており、ラジオ局を見つけることすらほぼ不可能で信号機も存在しない。

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人口：143人 -

この人数では騒ごうにも騒げない。というのも電波の送信が厳重に規制されているナショナル・レディオ・クワイエット・ゾーンのど真ん中であるからだ。騒音を出すのも一苦労である。

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1950年代で時が止まったままのよう -

学校が1校、ニットとキルトの店が1軒、郵便局が1ヶ所、床屋が1軒、ガソリンスタンドが1つあるだけだ。住民は今の時代でもスクウェアダンスを踊っている。

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そしてロバート・バード・グリーンバンク望遠鏡がある場所 -

世界最大級の望遠鏡は世界でも最先端の技術を用いている。

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非常に優れた望遠鏡 -

可動式の電波望遠鏡としては世界最大であり重さ1,700万ポンド、幅2エーカー、高さ485フィートにも達する。

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ブレークスルー・スターショット計画 -

2016年にスティーヴン・ホーキング博士とロシアの億万長者であるユーリ・ミルナーが共同で宇宙における生命探査計画を開始した。グリーンバンク望遠鏡を使った計画は10年間にわたり1億ドルが掛けられた。

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非常に繊細 -

望遠鏡は何億マイルも離れた場所の音をも拾い上げることができるためこの町からの音は極度に増幅されることになる。

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望遠鏡の周辺ではディーゼル車のみ使用 -

望遠鏡周辺の電波障害を最小限に抑えるため、敷地内のメンテナンスには近代的な技術や点火プラグが搭載されていない古いディーゼル式の自動車やトラックが使用されている。

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電子レンジや電子式呼び鈴は禁止 -

特に電子レンジなどはもちろんのこと、電気毛布のような機器が発する微弱な信号でさえ科学者の研究に支障をきたす可能性があるのだ。

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携帯電話もWi-Fiも禁止 -

無線通信を使っていることが発覚すると法律問題に発展する可能性すらあるのだ！インターネットへの唯一のアクセス方法はダイヤルアップ接続かイーサネットケーブルのみである。

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騒音防止に町をパトロール -

嘘だと思っただろうか？長いアンテナを立てた白いワゴン車が町中を走り回り妨害となり得る音を探しているのだ。

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住民の気持ちは？ -

大喜びしているのだ！住民はこの地をテクノロジーのない楽園だと語る。皮肉なことにテクノロジーから逃避しているにも関わらず最新のテクノロジーを全力で支援する人々によってこの町は成り立っているのだ。

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現代の携帯電話に対する考え方が変化 -

望遠鏡の科学責任者であるジェイ・ロックマンは「正直に言うと人々が常に端末をいじって自分の周りで起こっていることに関心を示さない様子を見るのはとても異様で不愉快に感じる」と語った。

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宇宙人の存在を彼らが発見したら -

証拠として記録する携帯電話もない！

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