アイルランドにルーツを持つアメリカの有名人 -

Gael-Mheiriceánaighすなわちアイルランド系アメリカ人はアメリカ文化において重要な役割を担っている。人口の約10.5％を占める3,300万人のアイルランド系アメリカ人は17世紀以降、政治や宗教への関わり、ジャーナリズム、エンターテインメント、スポーツなどの分野で活躍しながらアメリカの形成に関わって来た。アイルランド系アメリカ人はアメリカの社会の各方面にすっかり溶け込んでいるものの、今でも誇りとアイデンティティを持ち続けている。アイルランドにルーツを持つアメリカ人をチェックしてみよう。

© Getty Images

ジョージ・クルーニー -

俳優、監督、プロデューサー、活動家として活躍するクルーニーの父方の先祖はアイルランド人であり、キルケニー県ウィンドガップで小規模な農家を営んでいた。

© Getty Images

トム・ブレイディ -

クォーターバックの花形選手は19世紀中期に起きたジャガイモ飢饉の真っ只中にボストンに移り住んだアイルランド系移民の直系の子孫である。

© Getty Images

ジョニー・デップ -

同俳優のアイルランドへの接点は母親からのものである。デップはこれまでも度々アイルランドの血筋を調べ自分の生まれについてもっと知りたいと語ってきた。

© Getty Images

クリスティーナ・アギレラ -

歌手の名字からかラテンアメリカ系の血筋が注目されがちだがアギレラの母親はアイルランド系アメリカ人である。

© Getty Images

リンジー・ローハン -

同女優の母方の祖先はアイルランド系カトリックの名士であり、曾祖父であるジョン・L・サリバンはロングアイランドのプロライフ党の共同発起人であった。

© Getty Images

クリス・エヴァンス -

キャプテン・アメリカ役でお馴染みの俳優は母親がアイルランド人とイタリア人のハーフであることからアイルランド系である。エヴァンスと兄弟はカトリック教徒として育てられた。

© Getty Images

ロバート・ダウニー・ジュニア -

同俳優の父親がアイルランド人のクォーターであることからアイアンマンは12.5％がアイルランド系ということになる。

© Getty Images

ロザリオ・ドーソン -

女優のプエルトリコ人およびキューバ人としての血筋は周知の事実だが、ドーソンの実父はアイルランド系なのである。しかし父親はドーソンの人生にあまり関わらなかった。彼女がアイルランドの血筋について多くを語らないのはそれが理由かも知れない。

© Getty Images

ジミー・ファロン -

司会者でありコメディアンの父方の曾々祖父はゴールウェイ県の出身である。

© Getty Images

ショーン・ペン -

俳優の母方の家系はアイルランド系である。曾祖父はアイルランド生まれで、曾祖母の両親もアイルランド人だったため遠縁のアイルランド系ということになる。

© Getty Images

ジョー・バイデン -

大統領の生い立ちについてはバイデンの曾祖父であるジェームス・フィネガンが1850年に残したラウス県の土地に行き着く。

© Getty Images

グレース・ケリー（1929年～1982年） -

女優からモナコ公妃へとなったケリーは優秀なボート競技選手であったジョン・B・ケリー・シニアの娘である。ジョンの両親はアイルランドのメイヨー県ニューポートの出身であり1869年にフィラデルフィアに移住した。

© Getty Images

バラク・オバマ -

アメリカ初のアフリカ系アメリカ人大統領もまたアイルランド系である。オバマの母方の家系はオファリー県モニーゴールの小さな村に起源を持つ。一家はジャガイモ飢饉の渦中であった1850年にアメリカに移住した。

© Getty Images

イライジャ・ウッド -

俳優は父親側から25％アイルランドの血を引いている。その他にもイギリス人、ドイツ人、デンマーク人、オーストリア人の血を受け継いでいる。

© Getty Images

ビリー・ザ・キッド（1859年～1881年） -

アメリカで指折りの無法者として恐れられた彼はアイルランド系だっただけではなくゲール語を話した。そしてまだ英語を習得していない人々のために通訳をすることもよくあった。ビリー・ザ・キッドの本名はヘンリー・マッカーシーだったと言われている。

© iStock

マライア・キャリー -

歌姫の母親はイリノイ州で生まれ育ったものの、両親はコークからのアイルランド移民だったという。

© Getty Images

アリシア・キーズ -

歌手にはアフリカ系アメリカ人、イタリア人、アイルランド人（母方）という様々な血が流れている。

© Getty Images

ジェニファー・コネリー -

女優の父親がアイルランド人とノルウェー人の血を引くためアイルランド系ということになる。

© Getty Images

オリヴィア・ワイルド -

女優兼監督として活動するワイルドは市民権を持つなどアイルランドにゆかりが深い。ワイルドの父親はロンドン生まれのイギリス人だがアイルランドで育った。ワイルド自身も幼少期の夏はウォーターフォード県アードモアで過ごしたという。

© Getty Images

リチャード・ニクソン（1913年～1994年） -

元大統領の先祖の起源はアントリム県バリマネーおよびキャリックファーガスに辿り着くが、ニクソンのアイルランド系の一族は18世紀にアメリカに移住している。

© Getty Images

ダニカ・パトリック -

デイトナ500でポールポジションを獲得した初の女性レーサーは父方がアイルランド系の家系である。

© Getty Images

モハメド・アリ（1942年～2016年） -

伝説のボクサーの原点は西海岸にあるゴールウェイの南に位置するクレア県エニスに始まる。母方の曾祖父はケンタッキー州に移り住み元奴隷だったアリの曾祖母と結婚した。

© Getty Images

メル・ギブソン -

同俳優の両親は共にアイルランド人である。ギブソンの母親はアイルランドのロングフォード県で生まれ、父方の祖母はオーストラリアでアイルランド人の両親の元に生まれた。

© Getty Images

カート・コバーン（1967年～1994年） -

1990年代のスターは父方がアイルランド系だった。元々は「Cobane」という名字だった一族は1875年にティロン県キャリックモアから移り住み靴職人として働いていた。

© Getty Images

マーク・ウォールバーグ -

俳優の両親が共にアイルランド系であったためアイルランド系カトリック教徒として育てられた。ウォールバーグの家族の中にはドニゴール県出身者がいる。

© Getty Images

ジュディ・ガーランド（1922年～1969年） -

女優であり歌手でもあったガーランドの母方はアイルランド系である。母方の祖母の両親はダブリン生まれとアイルランド系カナダ人だった。

© Getty Images

ブルース・スプリングスティーン -

シンガーソングライターの父方のルーツはキルデア県に遡る。スプリングスティーンの曾々々祖父はジャガイモ飢饉から逃れるために1853年にアイルランドのマウントプロスペクトを去った。

© Getty Images

ウォルト・ディズニー（1901年～1966年） -

20世紀初頭の起業家の父親はキルケニー県出身のアイルランド人の両親の元にカナダで生まれた。

© Getty Images

F・スコット・フィッツジェラルド（1896年～1940年） -

アメリカ屈指の偉大な現代作家であるフィッツジェラルドはアイルランド系アメリカ人とは自認しなかったものの両親からアイルランド人の血を引いていた。今とは時代が異なっていた20世紀初頭、フィッツジェラルドが仲間入りを望んだエリートたちとの間に隔たりが出来てしまうため自分の出自を否定したのだろう。

© Getty Images