生きていることが史上最悪だった時代 -

今日の情報の迅速な普及は、私たちの世界が最悪の状況に陥っているかのような錯覚を与えるかもしれない。しかし、実際には、歴史は私たちにそこまでの状況ではないことを教えてくれる。暴力、自然災害、疾病に関しては、実際には歴史上最も良い時代の一つを生きていると言えるだろう。確かに、最近のCOVID-19パンデミックは世界を停止させ、戦争は多くの場所で続いているが、ここで主張したいことは、生きているのには、もっと過酷で耐え難い時代があったということである。

このギャラリーでは、歴史の中でおそらく最も暗い時期であったと言われる時代に遡り、その年代について詳しく述べたい。詳細を知るためにクリックしてみよう。

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紀元前73,000年 -

トバ大噴火と呼ばれる超巨大噴火が、現在のインドネシア・スマトラ島のトバ湖で起こったという説がある。この大災害は地球全体を何年にもわたって冷却し、人類をほぼ絶滅させたと言われている。

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536年 -

536年はしばしば歴史上最悪の年として引き合いに出される。なぜか？大規模な火山噴火（おそらくアイスランド）がヨーロッパ、中東、アジアの一部に低温と暗闇をもたらした。日照不足が農作物に影響を与え、飢餓を招いた。ローマ帝国が滅亡した直後だったので、事態は実に混沌としていた。

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542年 -

541年から542年にかけて、およそ2500万人から5000万人が死亡したと推定されている。これは当時の世界人口のおよそ4分の1にあたる。その理由は？ユスティニアヌスの疫病だ。

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542年 -

ユスティニアヌスのペストは残酷なまでに壊滅的な被害をもたらした。そして、ペストで死ななかった人々の多くは、ペストのために穀物価格が高騰し、やがて飢えで死んだ。

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1316年 -

実際、14世紀のヨーロッパは決して楽な時代ではなかった。1315年に収穫が失敗し、1316年にも同じことが起こった。その結果、飢餓が蔓延した。1317年の夏になって初めて、天候のおかげで作物が育つようになった。この出来事は、1315年から1317年の大飢饉として知られるようになった。

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1347年 -

この年は、黒死病と呼ばれるペストがピークに達した年で、まさに生きているのが恐ろしい時代だった。8年間で、ヨーロッパの人口の約60％にあたる2億人が死亡したと推定されている。

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1492年 -

1492年、コロンブスとその乗組員は新大陸に疫病を持ち込んだ。ヨーロッパ人がアメリカ大陸に足を踏み入れて以来、数百万人が亡くなった。先住民の大半は殺された。

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1492年 -

ヨーロッパに戻ると、スペイン人はムーア人からグラナダを征服し、約50万人のイスラム教徒を殺したり、奴隷にしたり、国から追い出したりした。

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1520年 -

1520年、スペインの征服者たちは、アメリカ大陸の先住民にさらなる病と死をもたらした。わずか1年で、天然痘に感染した地域住民の60～90％が全滅したと推定されている。

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1576年 -

この年は、当時のスペイン領オランダでアントワープ略奪事件として知られるようになった重要な出来事が起こった年である。これは実質的に3日間の大虐殺で、約7000人が死亡した。

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1576年 -

反乱を起こしたのは、国王から報酬を受け取っていなかったスペイン兵たちだった。この事件はヨーロッパ全土の経済に影響を与えた。

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1601年 -

またしてもペルーの火山噴火がロシアに飢饉をもたらした。どのように？火山の冬をもたらし、記録的な寒さと作物の不作を世界中にもたらした。ロシアでは約200万人が餓死したと推定されている。つまり、1601年にはロシア人のおよそ3人に1人が餓死したことになる。

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1601年 -

記録によれば、この年だけで12万7000人がモスクワの集団墓地に埋葬されたという。この噴火は他のヨーロッパ諸国やアジア諸国の収穫にも影響を与えたが、ロシアが最も大きな打撃を受けた。

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1783年 -

1783年は、アイスランドのラキ火山の噴火にあたる。その火山灰とガスは世界中の気候に影響を与えた。この年、北半球の大部分は夏がなかった。

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1783年 -

しかし、最も影響が大きかったのはアフリカとインドで、モンスーンの影響を受け、雨が思うように降らず、深刻な干ばつを引き起こした。その結果、インド亜大陸などで飢饉が発生した。チャリサ飢饉では1,100万人が餓死したと推定されている。

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1816年 -

1816年4月、インドネシアの成層火山タンボラ山が噴火し、世界中に黙示録的な暗闇と寒さをもたらした。あまりのひどさに、1816年は「夏のない年」として知られるようになった。気温は急降下し、北米でもヨーロッパでも6月に雪が降った。もちろん、これは農作物の不作、結果として飢餓につながった。

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1848年 -

そう、1848年はヨーロッパ全土で「革命の年」として知られるようになったが、12カ月間暴力が止まず、数え切れないほどの人々が飢えで命を落とした年でもあった。この年はアイルランド大飢饉の真っただ中でもあった。

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1914年 -

1914年当時、ヨーロッパは平和だったが、事態は急速に悪化した。第一次世界大戦が7月に勃発し、近代戦争の幕開けとなった。武器から戦術に至るまで、第一次世界大戦は前代未聞の流血事件となり、何百万人もの死者を出した。

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1919年 -

良いニュースは、第一次世界大戦が1919年11月に終結したことだ。悪いニュースは、ロシア内戦が本格化し、アメリカで禁酒法が導入され、1918年に始まったスペイン風邪が2年目にして何百万人もの死者を出したことである。

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1933年 -

大恐慌では、アメリカ人の4人に1人が職を失った。1929年のウォール街の大暴落から4年が経ち、約1500万人が失業した。

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1933年 -

ヨーロッパでも、事態は思わしくなかった。ドイツでは1933年に施行法が成立し、ヒトラーが独裁権を獲得した。これにより、ダッハウにナチス初の強制収容所が開設された。

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1943年 -

この年はおそらく第二次世界大戦の最悪の年で、戦闘とホロコーストがピークに達していた。この年の前半だけで、推定120万人のユダヤ人がすでに強制送還され、その多くが強制収容所に送られた。

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1943年 -

イギリスはまた、インドの植民地からより多くの食糧を持ち込んだため、ベンガル地方では飢餓が発生し、約300万人が餓死した。

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1943年 -

一方、アメリカ国内では人種間の緊張が高まっていた。黒人アメリカ人は、国内では同様の権利がないのに、海外で自由のために戦うために徴兵されたからだ。彼らはまた、軍隊での隔離にも直面した。

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1945年 -

第二次世界大戦が終わった年は、生きているのが最悪の年でもあった。1945年8月、アメリカは日本に2発の原爆を投下し、数千人が死亡した。一方、ユダヤ人の大量虐殺はまだ続いていた。この紛争で7000万人から8500万人が命を落としたと言われている。

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1968年 -

1968年、アメリカはロバート・ケネディとマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの暗殺に見舞われ、国中に市民不安が広がり、ベトナム戦争が本格化し、テト攻勢によって米軍は大きな損害を被った。

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1968年 -

大西洋の向こうでも状況はあまりよくなかった。プラハの春はソ連軍の手によって終わりを迎えた。

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1968年 -

フランスで68年5月として知られる学生デモ、ストライキ、抗議行動、占拠は社会変革につながったが、政治的な領域では期待されたほどのインパクトはなかった。

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2001年 -

2001年9月11日の同時多発テロは、アメリカで数千人の犠牲者を出した。しかし、その反動でさらに多くの人々が犠牲になった。「対テロ戦争」はアフガニスタン、そしてイラクへの侵攻へとつながった。

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2001年 -

また、航空保安規制の変更など、世界中の市民生活に影響を与えた。まさに、不安と恐怖と死の年であった。

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2020年 -

COVID-19パンデミックは数百万人の死者を出し、世界中に多大な影響を与えた。この数字は非常に劇的であるが、もしこのパンデミックが数十年前に起こっていたら、死者数はもっと多かったに違いない。

出典 ( History Collection) (Listverse) (History Defined) (TopTenz)

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