軍隊を持たない国リスト - 現代に軍隊を持たない国は中々ない。国防は多くの国にとって重要な課題ではあるものの、常備軍はおろか何の軍隊も持たない国すらもある。他国と密接な関係を築いている国もあれば、同盟や協定によって安全と保護を確保し万が一の事態に備えている国もある。

ではその国とはどこだろう？ギャラリーをクリックして軍隊を持たない国を確認してみよう。

© Getty Images

アンドラ -

ピレネー山脈に位置しフランスとスペインに挟まれているこの小国は自国の軍隊を持たない。国防については近隣の2ヶ国が共同で担っている。

© Shutterstock

アルバ -

オランダ王国の構成国であるカリブ海の島国は自国の軍隊を持っていない。その代わりアルバには頼りになるオランダがいる。

© Shutterstock

ケイマン諸島 -

イギリスの海外領土の一部であるケイマン諸島には独立した国家警察がある。軍事についてはイギリスが担当している。

© Shutterstock

クック諸島 -

キャプテン・ジェームズ・クックにちなんで名付けられた南太平洋の島国も軍隊を持たない。しかし必要に応じてニュージーランドが介入することになる。

© Shutterstock

コスタリカ -

中米にあるコスタリカは1949年以降は軍隊を持っていない。ただしコスタリカが必要とあらばアメリカの支援を受けられる。

© Shutterstock

キュラソー -

自治権を持つ同国はオランダ王国の一部である。キュラソーはオランダ領カリブ海沿岸警備隊の協力を得ているものの自国の軍隊は有していない。

© Shutterstock

ドミニカ国 -

小アンティル諸島にある同州にはドミニカ国警察隊は存在するが常備軍はいない。

© Shutterstock

フェロー諸島 -

北大西洋に位置するフェロー諸島は軍隊を持っていないため、防衛に関してはデンマーク政府が頼りだ。

© Shutterstock

フランス領ポリネシア -

南太平洋に浮かぶ100以上の島々からなるフランス領ポリネシアはフランスの海外領土であり独立した軍隊を持たない。ポリネシアの防衛を担っているのはフランスである。

© Shutterstock

グリーンランド -

世界最大の島は地理的には北米大陸に属しているが、実はデンマークの自治領であるためデンマーク軍によって防衛がなされている。

© Shutterstock

グレナダ -

住民の安全についてはグレナダ警察軍により保障されているが、東カリブ海にある複数の島々の間で結ばれた防衛協定である地域安全保障システムにも支えられている。

© Shutterstock

アイスランド -

アイスランドはNATOの加盟国ではあるものの1869年以降は常備軍を置いていない。したがってアイスランドは自国の防衛に関してはNATO軍に任せている。

© Shutterstock

キリバス -

16の環礁とサンゴ礁でできた島々はかつてはギルバート諸島として知られており、1979年まではイギリスの統治下にあった。本リスト上の他の国と同様にキリバスにも軍隊はないものの警察はある。

© Shutterstock

リヒテンシュタイン -

小国リヒテンシュタインはオーストリアとスイスのほぼ真ん中に位置する。同国に軍隊は存在しないが国家警察は設置されている。

© Shutterstock

マーシャル諸島 -

マーシャル諸島がアメリカ合衆国から独立したのは1986年のことである。しかし自国の軍隊を持たないため領土の防衛に関してはアメリカに依存している。

© Shutterstock

モーリシャス -

インド洋に浮かぶこの島国は1968年までイギリスの統治下にあった。モーリシャスには特別機動隊と呼ばれる準軍事組織はあるものの専用の軍隊などは存在しない。

© Shutterstock

ミクロネシア -

かつては国連の信託統治だった西太平洋の同国は1979年に連邦となり1986年にアメリカ合衆国から独立した。しかしミクロネシア連邦は防衛については依然としてアメリカに依存している。

© Shutterstock

モナコ -

大富豪や億万長者が数多く暮らすヨーロッパのタックスヘイヴンには、王子の警護にあたる武装部隊を備えたパブリック・サービスというものがある。ただし同都市国家の防衛に関する最終的な権限はフランスにある。

© Shutterstock

モントセラト -

カリブ海に浮かぶこの島国は1783年以降はイギリスの海外領土となっており、警察しか存在しないためイギリスの軍隊に頼らざるを得ない。

© Shutterstock

ナウル -

かつてはイギリスの植民地であった同国は世界最小の共和制国家である。1968年に独立し現在はオーストラリアが国民の安全保障を行っている。

© Shutterstock

ニウエ -

南太平洋のこの小さな島国は防衛に関してはニュージーランドに支えられている。ただしニウエには1,600人ちょっとの島民の安全を維持するための警察組織がある。

© Shutterstock

パラオ -

西太平洋に浮かぶ同諸島は1978年にアメリカから独立した。自由連合盟約に基づきパラオの防衛に関する援助はアメリカが担っている。

© Shutterstock

パナマ -

パナマは軍隊を廃止したのは実は1990年のことなのだ。しかし準軍事組織を有するパナマ公共部隊が設置された。部隊には国家警察、国家国境局、国家航空局、公共保護局などがある。

© Shutterstock

セントルシア -

王立セントルシア警察隊には2つの準軍事組織があるものの軍隊はない。国防に関しては東カリブ海地域の防衛に関する国際協定である地域安全保障システムによって支えられている。

© Shutterstock

セントビンセント及びグレナディーン諸島 -

セントビンセント及びグレナディーン諸島は1979年までイギリスの統治下にあった。警察組織はあるが正式な軍隊は存在しない。

© Shutterstock

サモア -

サモアには正式な国防軍はないものの、1962年の独立以降は非公式ながらもニュージーランドがサモアの防衛を担って来た。

© Shutterstock

サンマリノ -

ヨーロッパにある同小国は世界最古の共和制国家である。このミニ国家には自主的な軍隊はあるものの、イタリアに周囲を囲まれているため国の防衛についてはイタリアが責任を持っている。

© Shutterstock

シント・マールテン -

オランダ王国の一部を構成するカリブ海の島国である。分割されたセント・マーチン島の南側に位置し、島内には軍隊が存在しないためオランダによって防衛が行われている。

© Shutterstock

ソロモン諸島 -

数々の紛争が繰り返されて来たにも関わらずソロモン諸島には常備軍が存在しない。南太平洋に浮かぶ何百という島々の法と治安維持の責任を担っているのは海上監視部隊である。

© Shutterstock

ツバル -

かつてはイギリスの植民地としてエリス諸島と呼ばれていたツバルは世界で4番目に小さな国家である。ツバルには警察はあるものの軍隊は持たない。

© Shutterstock

バヌアツ -

太平洋にある80以上の島々から成り立っている同島国を防衛する軍隊は存在しない。しかし警察組織は存在する。1980年までのバヌアツはイギリスとフランスが統治するニューヘブリディーズ諸島に属していた。

© Shutterstock

バチカン市国 -

バチカン市国は世界最小の独立国家である。法王を守るためのスイス衛兵は有名だが、軍隊のようなものは存在しない。

提供元：(Insider) (CIA) (Grunge) (Regional Security System) (U.S. Department of the Interior)

© Shutterstock