PM2.5の濃度(立方メートルごとのマイクログラム、μg/m3として測定)は直径が2.5マイクロメートル以下の吸引可能な粒子状の物質を指す。大きな健康被害をもたらすため法的な空気質の基準の指標として使われることが多い。WHOは清浄な空気の指標として年間5μg/m3を上限としている。しかし危険なレベルの大気汚染を記録する都市は多く、安全とされるレベルの15倍を超える場所まで存在する!
空気質指数(AQI)プロジェクトが最新のPM2.5の平均値を用いて、世界で最も大気汚染がひどい25の都市をまとめた2024年版のランキングを発表した。一般的な目安としてはPM2.5(μg/m3)が0~12.0は良い、12.1~35.4は並、35.5~55.5は敏感なグループにとっては健康に良くない、55.6~150.4は健康に良くない、150.5~250.4は極めて健康に良くない、250.5以上は危険と考えられている。
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25位は中国北部にある天津市だ。同地のPM2.5の平均値は44.9μg/m3となっている。推奨基準値の1.2倍である。
イラクの首都であるバグダッドのPM2.5も44.9μg/m3だ。
中国の山西省の省都であり最大の都市でもある太原市のPM2.5は45.2μg/m3となっている。
インド北部に位置するチャンディーガルという都市のPM2.5は45.8μg/m3である。
インドのアーンドラ・プラデーシュ州で最大の人口を擁する都市であるビシャーカパトナムは海岸沿いに位置しているにも関わらずPM2.5の値は46.8μg/m3を記録している。
ドバイのPM2.5は47.8μg/m3である。アラブ首長国連邦で最も人口が多い同都市は現時点で同国を構成する7つの首長国の中で最も汚染が深刻な都市でもある。
ネパールの首都であるカトマンズは高原の低い谷に位置しているため汚染された空気が停滞しやすくPM2.5は48.5μg/m3にまで達する。
中国の河北省の省都として最大の人口を抱える石家荘市のPM2.5は48.6μg/m3である。
中国北西部の黄河沿いに位置する甘粛省の省都および最大の都市である蘭州市は現時点で49.5μg/m3というPM2.5の数値を記録している。
新郷市のPM2.5は51.6µg/m3である。中国の河南省北部に位置する。
インドのウッタル・プラデーシュ州の州都および最大の都市として機能しているラクナウのPM2.5は53.1μg/m3である。
中国における国内外との交通網の主要拠点である河南省の鄭州市のPM2.5は53.3μg/m3である。
ガーズィヤーバードはウッタル・プラデーシュ州西部では最大の都市でとなっている。PM2.5は53.5μg/m3である。
タジキスタンの首都であるドゥシャンベのPM2.5は53.8μg/m3だ。同都市は石炭発電所や廃棄物焼却場などの汚染産業が集中する地域となっている。ドゥシャンベの谷を覆い尽くす汚染物質が汚染された空気を閉じ込めているのだ。
中国の河南省では54.6μg/m3というPM2.5を記録した安陽市も大気汚染の問題を抱えている。
カイバル・パクトゥンクワ州の州都であり最大の都市でもあるペシャーワルのPM2.5は56.2μg/m3だ。
こちらも中国の河南省からだ。PM2.5の値が57.0μg/m3を記録した許昌市もAQIによって大気汚染度が高い地域として挙げられている。
陝西省の省都である西安市のPM2.5は57.9μg/m3と健康に良くないレベルとなっている。
ウッタル・プラデーシュ州の工業都市として機能しているムザッファルナガルではPM2.5が62.4μg/m3という不安な数値にまで達している。
中国の北西部に位置するウルムチ市のPM2.5の平均値は63.4µg/m3である。ギネス世界記録によるとウルムチ市は中央アジア最大の人口都市(約400万人)であると同時に世界で最も海から遠い都市だという。
通称デリーと呼ばれるデリー首都直轄領はインドの都市でありニューデリーを含む連邦直轄領である。PM2.5の濃度は64.0μg/m3となっている。写真はスモッグの中に佇む歴史あるフマーユーン廟だ。
インドの首都であるニューデリーには約3,500万人が暮らしている。PM2.5の平均値65.9μg/m3を記録する同都市は深刻な大気汚染で余りにも有名だ。
2024年時点で大気汚染が3番目にひどい都市はインドのビハール州の州都であり最大の都市でもあるパトナだ。パトナのPM2.5は67.0µg/m3となっている。
パキスタンでカラチに次ぐ第2の都市であるラホールはPM2.5の平均値が95.1μg/m3を記録し、世界で2番目に汚染された都市にランクインしてしまった。
空気質指数プロジェクトによると2024年時点で大気汚染が最もひどい都市はバングラデシュの首都および最大の都市であるダッカとなった。同都市のPM2.5の平均値は114.5µg/m3である。ダッカが世界で最も人口密度の高い密集市街地であることを考慮すると無理もないだろう。
提供元:(WHO) (AQI) (United Nations Environment Programme) (IQAir) (Statista) (Guinness World Records)
年時点で大気汚染が最もひどい都市
汚れた空気を吸うと脳卒中、肺がん、心臓病、呼吸器疾患の原因となりかねない
ライフスタイル 環境
世界保健機関(WHO)によると世界人口の99%が汚れた空気を吸っており、大気汚染によって年間700万人が早死にしているという。事実として大気汚染は未だに世界中で広まっている健康に対する脅威である。PM2.5の濃度(立方メートルごとのマイクログラム、μg/m3として測定)は直径が2.5マイクロメートル以下の吸引可能な粒子状の物質を指す。大きな健康被害をもたらすため法的な空気質の基準の指標として使われることが多い。WHOは清浄な空気の指標として年間5μg/m3を上限としている。しかし危険なレベルの大気汚染を記録する都市は多く、安全とされるレベルの15倍を超える場所まで存在する!空気質指数(AQI)プロジェクトが最新のPM2.5の平均値を用いて、世界で最も大気汚染がひどい25の都市をまとめた2024年版のランキングを発表した。一般的な目安としてはPM2.5(μg/m3)が0~12.0は良い、12.1~35.4は並、35.5~55.5は敏感なグループにとっては健康に良くない、55.6~150.4は健康に良くない、150.5~250.4は極めて健康に良くない、250.5以上は危険と考えられている。息を止めている?クリックして世界で最も大気汚染のひどい都市を見てみよう。