ガリシアへ旅行？おすすめの観光スポットを一挙に紹介 -

ガリシア地方はスペインでも指折りの豊かな歴史を誇る地域である。北西部の奥まった場所に位置し、有名なサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の終着地ともなっている。またイベリア半島の片隅に位置し美しく独特の雰囲気を持つ同地には他にも複数の道が通じており、素晴らしい海岸沿いの風景、2000年の歴史を持つ文化、ヨーロッパ随一の魚介類で有名な場所である。そしてこうした魅力はガリシアへの道を踏み出す理由のほんの一部にしか過ぎないのだ。興味がある？クリックして、一押しの見所をチェックしよう。

© Shutterstock

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂 -

ガリシアの美しい首都であるサンティアゴ・デ・コンポステーラは感性を大いに刺激する場所である。旧市街はユネスコの世界遺産に登録されており、歴史ある中心部にはヨーロッパでも指折りの大聖堂が建っている。

© Shutterstock

巡礼地 -

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は、イエス・キリストの使徒の1人である聖ヤコブの眠る場所として有名である。バシリカは聖ヤコブの巡礼路の終点となっていると同時に、ガリシア地方と魅力あふれる数々の観光名所への入り口としても活躍している建造物である。

© Shutterstock

サン・マルティーニョ・ピナリオ修道院 -

サン・マルティーニョ・ピナリオ修道院はベネディクト派のバロック様式が印象的な建築物であり、マドリッドのサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルに次いでスペインで2番目に大きな修道院となっている。宗教美術を展示する美術館は時間をかけてじっくりと見学する価値のあるものだ。

© Shutterstock

コスタ・ダ・モルテ -

ガリシアのコスタ・ダ・モルテは「死の海岸」を意味し、岩だらけの危険な海岸で難破事故が多発したことからその名がついた。その数はなんと100を超え、現在も増え続けている。

© Shutterstock

フィニステレ岬 -

サンティアゴ・デ・コンポステーラから約90kmに位置するフィニステレ岬は、数多くの宗教にまつわる伝説が残る風の吹き抜ける岬である。ナポレオン戦争中の1805年に起こったフィニステレ岬の海戦をはじめとして、数々の海戦が繰り返された場所でもあるのだ。夕日を見に訪れる人も多く、その眺めはまさに絶景だ。

© Shutterstock

プラヤ・デ・ラス・カテドラレス -

「大聖堂のビーチ」を意味するこのビーチは、干潮時にのみ見られる自然のアーチの数々や洞窟などの見事な景観が特徴で、人気の保養地となっている。同ビーチはリバデオの町から西に10kmほど離れた場所にある。

© Shutterstock

カボ・デ・オーム -

イオという町の近くにあるカボ・デ・オームには、ガリシアの海岸線を一望できる遊歩道が設けられている。3つの灯台、複数のビーチ、シエス諸島が見渡せる絶景が広がる。

© Shutterstock

オルテガル岬 -

漁師町であるカリーニョの北部には、スペインで指折りの美しい岬であるオルテガル岬が存在する。大西洋とビスケー湾が出会う場所であり、周辺には海鳥たちのにぎやかな鳴き声が響き渡る。強風が吹き荒れている時にこの岬に来ると、水面がまるで泥沼のように激しく波打つ様子が見られる。

© Shutterstock

カストロ・デ・バローニャ -

カストロ・デ・バローニャの先史時代の城塞集落は、ガリシア屈指の鉄器時代の遺産である。半島に位置しており、紀元1世紀に放棄されるまでは100年ほどにわたり人が住んでいた。ポルト・ド・ソンの南西4kmの場所に位置する。

© Shutterstock

ヘラクレスの塔 -

ア・コルーニャの北端に堂々とそびえ立つのは、ユネスコにも登録されている見事なヘラクレスの塔だ。紀元1世紀に建てられたこの灯台で、現存する最古のローマ建築の灯台として知られている。正確には、内部はローマ時代のもので、外壁は18世紀後半に付け加えられたものである。

© Shutterstock

エザロの滝 -

ガリシアにある中でも多くの観光客が訪れるエザロの滝は、大西洋に流れ込むシャージャス川へと流れ落ちている。壮大な水辺の風景は、水泳やカヤックを楽しむ人々を惹きつけてやまない。

© Shutterstock

シエス諸島 -

3つの島からなる群島であるシエス諸島はポンテベドラの沖に浮かんでおり、ガリシア大西洋諸島国立公園に含まれている。シエス諸島には美しいビーチが数多くあり、なんと2つの島を結ぶ砂浜も存在する。

© Shutterstock

ロダス・ビーチ -

帯状の砂浜はロダス・ビーチと呼ばれる。2022年にはニューヨーク・タイムズ紙によって、「環境を保護し、オーバーツーリズムを防止する」取り組みから「変化しつつある世界にふさわしい52の場所」の1つとして選ばれている。

© Shutterstock

キャニオン・デ・リオ・シル -

ガリシアのリベイラ・サクラ地方にあるルーゴ県とオウレンセ県の間にあるのが、同地方で有数の見事な大自然の遺産とも言えるキャニオン・デ・リオ・シルである。垂直に近い岩が並ぶ深い峡谷は曲がりくねった川の流れに沿っており、場所によっては500mにも及ぶ。この峡谷の偉大さを堪能するにはボートツアーに参加するのが最もおすすめだ。

© Shutterstock

リベイラ・サクラ -

リベイラ・サクラは伝説のワインとも言えるアマンディの産地であり、ローマ人たちはこのワインを「シル川の黄金」と呼ぶほどに愛していた。数世紀後にはベネディクト派の修道士によりワイン造りの伝統が受け継がれ、舌の肥えたローマ教皇のためだけにアマンディが造られるようになった。

© Shutterstock

オウレンセ -

一方のオウレンセは温泉に恵まれており、ガリシアの温泉街として複数の天然温泉があることで有名だ。こうした名所はミーニョ川沿いに位置している。

© Shutterstock

ア・コルーニャ -

ア・コルーニャは間違いなく訪れる価値のある場所だ。有名なヘラクレスの塔にほど近い上に、ウォーターフロントを見下ろす、ガレリアというガラス張りの窓の付いたバルコニーが特徴的な建物も見逃せない。

© Shutterstock

マリア・ピタ広場 -

その他にもマリア・ピタ広場に立ち並ぶ数々のバーやレストランの中心には、ア・コルーニャの華やかな市庁舎がある。

© Getty Images

ムシーア -

穏やかな海沿いの町であるムシーアは、聖ヤコブの巡礼路を辿る巡礼者たちにとってサンティアゴ・デ・コンポステーラを訪れた後に向かう最後の目的地の1つとなる。サン・フリアン・デ・モライメ教会とビルセ・ダ・バルカ聖域（写真）の2つの宗教施設は、大勢の人々の目当ての場所となっている。

© Shutterstock

ルーゴ -

ルーゴはローマ時代の市壁が完全な形で残っている世界で唯一の都市という特徴を持つ。ユネスコに登録されている貴重な市壁の上を歩くと途中には10の門が並んでいる。街の歴史を物語るミーニョ川にかかる橋も、実質的にはローマ時代のものなのである。

© Shutterstock

ルーゴの市壁の中 -

12世紀中頃に建てられた大聖堂、見事な装飾が施された市庁舎、18世紀に建てられた修道院と聖フランシスコ教会などが市壁に囲まれている。

© Shutterstock

ガリタ・デ・エルベイラ -

ガリシアはスペインで最も長い海岸線を持つ地域である。ガリシアの幻想的な雰囲気は人々の想像力をかき立ててやまない。1805年に建てられた海抜615mの場所に位置する海軍の監視台であるガリタ・デ・エルベイラから眺める景色は、ガリシアらしい特徴を味わうのにうってつけの場所である。ここからは南ヨーロッパで最も高い海食崖の姿がはっきりと見える。

© Shutterstock

ビーゴ -

ビーゴは忙しく機能する港町だが、いかにも産業的な雰囲気に惑わされてはいけない。この街には発見されるのを待っている宝石がいくつも眠っているのだ。

© Shutterstock

サンタ・マリア副大聖堂 -

ビーゴのサンタ・マリア副大聖堂は、トゥイという町にあるトゥイ大聖堂と共同で機能している。サンタ・マリア副大聖堂には興味深い歴史がある。イギリスの探検家かつ私掠船船長であったフランシス・ドレーク卿の指揮下にあった兵士たちによって、当初の教会は1585年に襲撃されたのである。

© Shutterstock

コンスティトゥシオン広場 -

観光客としてビーゴを訪れるなら、旧市街の中心にある素敵な広場であるコンスティトゥシオン広場で観光の合間にひと休みするのがおすすめだ。でもガリシアで何を食べて、何を飲めば良いのか分からないって？

© Shutterstock

ガリシア料理 -

典型的なガリシア料理として、同地方の名物料理であるエンパナーダ・ガレガスが挙げられる。肉、家禽類の肉、魚、野菜、果物などが入ったペイストリーで、7世紀のゴート族の時代から食べられてきた食べ物である。

© Shutterstock

カルド・ガレゴ -

じゃがいも、蕪、人参、カラードグリーン（葉物野菜の1種）、チョリソ、ハム、ベーコンなどがたっぷり入った栄養満点でお腹にたまるスープであるカルド・ガレゴは、伝統的な陶器の器で前菜として出されることが多い。

© Shutterstock

ポルボ・ア・フェイラ -

ガリシア料理の代表と言えば、タコに粗塩と甘味と辛味の両方を持つパプリカをまぶし、オリーブオイルをかけたポルボ・ア・フェイラだろう。パンと1、2杯のガリシア産の赤ワインと共に楽しむのが一般的である。

© Shutterstock

ガリシアのパン -

ガリシアのパンであるパン・ガレゴはそれだけで食べても十分なご馳走だ。地元産と外国産の小麦粉を混ぜて作られる。先ほど紹介したスープのお供にぴったりなのだ。

© Shutterstock

タルタ・デ・サンティアゴ -

ガリシア料理のランチやディナーの締めくくりには、聖ヤコブのケーキとも呼ばれるタルタ・デ・サンティアゴを食べるに限る。アーモンド、レモンの皮、甘口のワイン、ブランデーで味付けされた独特のデザートで、粉砂糖で飾り付けられたパイの表面には、聖ヤコブの十字架のシルエットが刻まれている。

© Shutterstock

ガリシアの祭り -

ガリシアは祭りで有名だ。非常に知名度が高いイベントは約15もあり、国際観光関連フェスティバルとして位置付けられている。クルースター・ツーリスモ・デ・ガリシア（ガリシア観光局）のウェブサイトには、祭りの開催場所および日時などの詳細が記載されている。

© Shutterstock

サンティアゴの巡礼路を辿る -

ガリシアを知る上で最も実りが多く満足度の高い方法は、間違いなくサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路または別名聖ヤコブの巡礼路を歩くことだろう。古くから続くこの巡礼路では今回のギャラリーで紹介した数々の名所や見所を訪れることができる上に、まだまだ紹介しきれなかったたくさんの素晴らしい場所を訪れることができるのだ。

提供元：(Lonely Planet) (Galicia Travels) (Iberian Escapes) (Clúster Turismo de Galicia) (CaminoWays)

© Shutterstock