ヨーロッパで3ヶ国が国境を接する場所 -

今いる場所から別の場所へ瞬時に移動することは厳密には不可能だが、ほんの数歩歩くだけで3つの国々を行き来できる場所が地球上には存在するのだ！このような場所は「三国国境」と呼ばれ、3つの異なる国、文化、さらには言語までもが集まる場所である。

世界には170以上の三国国境があり、ヨーロッパには48の三国国境が存在する。中にはあまり目立たない場所もあるが、見逃せないものもある。気になる？ギャラリーをクリックして、ヨーロッパ大陸にある有名な三国国境を確認してみよう。

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オーストリア／ドイツ／チェコ共和国 -

オーストリアにある三国国境の数はヨーロッパの他のどの国よりも多い。なんとオーストリアには9つの三国国境があり、その内の1つがドイツとチェコ共和国との国境に位置するボヘミアの森（ベーマーの森）にある。豊かな森林地帯であるボヘミアの森は、自然の美しさとアウトドアアクティビティで名高い。

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オーストリア／ドイツ／スイス -

世界にある国境は地図上の線ばかりではなく、川や山といった自然の地形の場合もある。オーストリア、ドイツ、スイスの三国国境もその一例である。ボーデン湖（コンスタンツ湖）畔に位置しており、人気の観光地となっている。

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オーストリア／イタリア／スイス -

ほとんどの三国国境には3カ国の国境を示す大きな標識があるものだがオーストリア、イタリア、スイス間の標識は岩に埋め込まれた石碑のみである。しかしながら周囲のアルプスの景色はそれを補って余りあるものであることだけは確かだ。

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オーストリア／スロバキア／ハンガリー -

この3カ国の三国国境は誰でも入れるよう一般公開されている彫刻公園の中に位置している。写真に写っている石柱の他にも、近くには各国の紋章が描かれた石造りの台があり、それぞれが国境を形作っているのだ。

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オーストリア／スロベニア／ハンガリー -

この三国国境はハンガリーの最西端でもあり、各国の国旗に囲まれた独特の三角形の彫刻が目印となっている。豊かな森林に覆われている同地域はワインの生産となだらかな丘陵地帯で知られており、観光客にとっても絵画のように美しい場所として知られている。

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オーストリア／スロベニア／イタリア -

ジュリア・アルプス山脈に位置するこの三国国境は素晴らしい景色を誇り、スキーやハイキングなど様々なアウトドアアクティビティの玄関口となっている。面白いことに、3カ国の国境を示す特徴的な標識は2つあるが、正式な標識はその内の1つだけなのである。

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ベルギー／ドイツ／オランダ -

オーストリアの国境から離れベルギー、ドイツ、オランダが交わるこの三国国境は観光客向けに建設された展望塔と迷路のおかげで、比較的人気のある観光スポットとなっている。興味深いことに、この三国国境はオランダの最高地点でもあるのだ！

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ベルギー／ドイツ／ルクセンブルク -

こちらもまた自然によって形成された地形によって位置付けられた三国国境である。この場合はライナハ川とウール川が、緑豊かな森、なだらかな丘、情緒ある村々で名高い地域で交わっている。

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ベルギー／フランス／ルクセンブルク -

この三国国境は川、具体的にはシエール川にある。主に工業地帯が広がる地域であり、3カ国がこの地点で交わることを示すのはルクセンブルク市近くの川岸に設置された目立たない標識だけである。

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ブルガリア／ギリシャ／マケドニア -

ヨーロッパの東部ではブルガリア、ギリシャ、北マケドニアの国境が、歴史と文化の多様性に富んだ山岳地帯でなんとも素っ気なく接している。ギリシャ領にはベラシツァ山脈（写真）を擁する自然保護区があるものの、三国国境の場所を示す標識すらないのだ。

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ブルガリア／ギリシャ／トルコ -

この三国国境は様々な理由から政治的に重要な意味を持つ。マリツァ川流域に位置しており、大部分が国境紛争から生じているギリシャとトルコとの間の地政学的な緊張状態により、頻繁にニュースになっている。

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ブルガリア／マケドニア／セルビア -

観光地としてはあまり目立たないためこの三国国境を訪れる人は多くはない。標高1,337メートルのシュレプ・カマク山の頂上にあり、簡単な石柱が立っているだけである。

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クロアチア／ハンガリー／セルビア -

クロアチアとセルビアの北部の国境については、1947年以来絶え間なく争いが続いている。なんと三国国境のほとんどが定められておらず、候補に挙がっている2つの場所はいずれもドナウ川の一部である。

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チェコ共和国／ドイツ／ポーランド -

チェコ共和国北部のボヘミア地方の川と小川が合流する地点に国境があるにも関わらず、大きな御影石の石板がこの三国国境を示している。国境付近はポーランドのシェニャフカ村にあるスーパーマーケットを訪れるドイツ人買い物客がよく通る場所となっている。

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チェコ共和国／ポーランド／スロバキア -

この3カ国はスバキア語でTrojmedzieとして知られる場所で交わっている。御影石の一枚岩が目印となっており、驚くほど美しいカルパティア山脈の中に位置する。

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フランス／ドイツ／ルクセンブルク -

シェンゲン協定によってヨーロッパに自由な移動が可能なシェンゲン圏が誕生した、歴史的に重要な三国国境である。シェンゲン協定は3国の国境にある村にちなんで命名された。

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フランス／ドイツ／スイス -

スイスのバーゼルはフランスとドイツとの国境に接している。この三国国境は都市を半分に分断するライン川の上にそびえる巨大なモニュメントによって、しっかりと印象的に表現されている。

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フランス／イタリア／スイス -

モンドランはアルプス山脈に位置する山であり、実際の国境は山頂から北西に約100m離れているにも関わらず3カ国が交わる三国国境とされている。この地を訪れる者は、息をのむようなアルプスの絶景を目にすることだろう。

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ハンガリー／ルーマニア／セルビア -

この3カ国の三国国境には個性的なモニュメントが建っている。ハンガリーからセルビアに向かう道路の脇に立つ、何層にも重なったデザインのものである。セルビアはEUに加盟していないがハンガリーは加盟しているため、道路は国境管理とフェンスによって遮断されているのだ。

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ハンガリー／ルーマニア／ウクライナ -

ウクライナとルーマニアを隔てるエヘル・トゥール川をまたぐこの三国国境には、腰の高さほどの高さの小さな標識が3つ立っている。写真はポーランドの標識である。川幅は比較的狭いが、ルーマニアはシェンゲン協定に加盟していないため入国する際には注意が必要だ。

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ラトビア／エストニア／ロシア -

エストニアとロシアの国境の多くは湖や川などの水上にある。ラトビアと並び、バルト海北部に位置する2つの国は世界最大の国の隣国である。興味深いのは、三国国境を区切る目立った目印がないことであろ、代わりに森林とペデジェ川（写真）で埋め尽くされている。

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ラトビア／リトアニア／ベラルーシ -

3つの特徴的なポールによって示されるこ三国国境で、各ポールは各国の中に立てられている。他にも同地域には異教徒の木像があちこちに点在しており、どれも地元民にとっては重要な文化的価値を持っているのだ。

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リトアニア／ポーランド／ロシア -

3カ国が交わる三国国境にある石柱は、ロシア領とその他の2カ国の領土とを隔てるフェンスによってほとんど立ち入ることができない状態にある。なんとポーランドとリトアニアと国境を接するロシア領はロシアの主要部分とは接しておらず、カリーニングラードと呼ばれる飛び地になっているのだ。

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リトアニア／ポーランド／ベラルーシ -

リトアニア、ポーランド、ベラルーシの国境にはまるで何の変哲もない柱が立っている。見所や観光名所は少ないが、周囲には森と湖があり、今回のギャラリーで紹介する中では最も落ち着いた場所にある。

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マケドニア／ギリシャ／アルバニア -

この3カ国の三国国境はプレスパ湖に位置する。大部分がギリシャに属するプレスパ湖は、ユネスコの世界生物圏保存地域ネットワークに加えられている。

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スウェーデン／ノルウェー／フィンランド -

北欧のスウェーデン、ノルウェー、フィンランドが国境を接する、世界最北の三国国境である。同地点はスカンディナヴィア山脈のキルピスヤルヴィ湖に位置し、仮設の積み重ねた石が目印となっている。

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ボツワナ／ナミビア／ザンビア／ジンバブエ -

「四国国境」と呼ばれる4つの国が交わる場所は地球上にたった1つしかない。アフリカのザンベジ川に位置するボツワナ、ナミビア、ザンビア、ジンバブエの国境である。面白いことに、この場所の真上にはザンビアとボツワナを結ぶ橋が架かっているのだ。

提供元：(Mapologies) (Marine Regions) (Taylor & Francis Online) (Britannica) (TwistedSifter) (Explanders)

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