2024年版世界で最も危険な30ヶ国 -

世界には195もの国があり、各国の政府がそれぞれの思惑を持っているのだから世界とは危険な場所である。オーストラリアに拠点を置く国際的なシンクタンクである経済平和研究所（IEP）は世界平和度指数という報告書を毎年発表している。報告書には各国の凶悪犯罪率や戦争の回数など、様々な要素を分析することで世界の各国の平和度が示されている。こうした統計の分析後に各国に世界平和度指数が与えられる。指数は低ければ低いほど良い。

そこで報告書に挙げられている最も危険な国のリストをまとめた。ギャラリーを通して、リスト入りした国々を確認してみよう。

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30. パレスチナ -

世界で最も安全な国であるアイスランドの世界平和度指数が1.124であるのに対し、30番目に危険な国の指数は2.538である。パレスチナは長い歴史を通じて戦争と政治的な不安定さに見舞われてきた。

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29. レバノン -

レバノンは地中海の西側に位置する中東の国である。レバノン内戦（1975～90年）により同国は著しい打撃を受け、現在までの長年にわたり深刻な影響を及ぼし続けている経済危機を引き起こした。様々な人道的問題を抱えるレバノンの世界平和度指数は2.581である。

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28. メキシコ -

ランキング内で唯一の北アメリカに属する国であるメキシコの世界平和度指数は2.599である。同国で横行している組織的犯罪集団による暴力事件について政府はほぼ放置している。その他にもいくつもの人権侵害が存在していることからメキシコは危険な国となっている。

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27. リビア -

政治的および軍事的に不安定なアフリカの国であるリビアの世界平和度指数は2.605となった。2011年に始まったリビア危機は2度の内戦と、経済の要であった石油産業の衰退を招いた。

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26. ニジェール -

西アフリカの内陸国であるニジェールはひどい干ばつに悩まされており、徐々に拡大するサハラ砂漠の脅威にさらされている。1,300万人以上が水を得られない状況にあるため激しい紛争が勃発している。世界平和度指数は2.625である。

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25. カメルーン -

カメルーンでは暴力犯罪、武装強盗、テロが多発すると共に、HIVおよびエイズやマラリアなどの病気が主たる死因となっている。同国の世界平和度指数は2.660である。

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24. コロンビア -

南米に位置するコロンビアの世界平和度指数は2.693である。同国にはびこる違法な殺害、政府の治安部隊による拷問、汚職などの人権問題が大きく影響している。

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23. ベネズエラ -

南米からもう1ヶ国、ベネズエラもまた重大な問題を抱えている。中でも汚職と経済政策の失敗が顕著であることから世界平和度指数は2.693となっている。

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22. チャド -

チャドの人口の約42％が貧困状態に置かれている。2.699という世界平和度指数は同国の深刻な飢餓問題が世界最悪の水準であることに関係している。

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21. イスラエル -

イスラエルの世界平和度指数は2.706となった。社会経済的な不安定さや周辺諸国との宗教上の対立による影響である。

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20. ナイジェリア -

ナイジェリア国民の暮らしは汚職にまみれている。経済的な不安定さから世界平和度指数は2.713である。食料品や資源の価格が過去1年間で2倍になったという報告まで存在する。

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19. ミャンマー -

東南アジアに位置するミャンマーは1948年以降、民族間の争いが絶えない国である。現在でも内戦が起こっていることからも世界平和度指数は2.741となった。

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18. パキスタン -

南アジアの国であるパキスタンの世界平和度指数は2.745である。複数の国内外の紛争要因を抱えている。過激主義と経済的な不安定さが政治不安を生み出し、食料品価格の高騰をもたらしている。

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17. イラン -

中東に位置するイランは数十年にわたる人権侵害と宗教間の対立を抱えて来た。軍事組織による内乱も世界平和度指数が2.800とされる原因となっている。

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16. トルコ -

テロや武力衝突の歴史を持つトルコの世界平和度指数は2.800である。2023年に起きた大地震は同国に一層の不安定さと広範囲にわたる被害を与えた。

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15. 北朝鮮 -

北朝鮮は人権問題において課題を抱えており、世界でも有数の貧困国に位置付けられている。同国の世界平和度指数は2.848となっており、食糧不足や行動の自由が制限されていることが大きな要因である。

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14. ブルキナファソ -

アフリカのブルキナファソは現在、世界で最も急速に拡大している避難民の危機に直面している。国民の4分の1が人道支援に頼っていることからも世界平和度指数は2.868となっている。

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13. エチオピア -

アフリカの角と呼ばれる地域に位置するエチオピアは無法状態であり汚職が蔓延している。経験が乏しかったりあるいは全くなかったりする政治家たちによる劣悪な統治が同国の不安定さに一層拍車をかけている。こうした理由から同国の世界平和度指数は2.872となっている。

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12. 中央アフリカ共和国 -

中央アフリカ共和国では2012年以降内戦が続いており、政治不安や天然資源の管理不備に振り回される不安定な状況となっている。同国の世界平和度指数は2.934である。

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11. マリ -

マリの国民の半分近くが貧困にあえいでいる。現在も続く北部と南部の紛争が勃発した2012年以降も貧困は急増している。マリの世界平和度指数は2.963である。

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10. イラク -

イラクは度重なる紛争とテロリスト集団の脅威に苛まれて来た。このことから世界平和度指数は3.006世界で10番目に危険な国とされている。

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9. スーダン -

スーダンの世界平和度指数は3.023と極めて深刻だ。原因となっているのは長年にわたる暴力問題と経済の低迷である。スーダンの人口の40％近くが極度の食糧不安に陥っており、22％が「危機的」状況に置かれている。

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8. ソマリア -

アフリカ大陸の最東端に位置するソマリアは海賊行為で悪名高く、同国の国際貿易に支障さえ出ている。他にもテロ問題などが不安定さを悪化させている。同国の世界平和度指数は現時点で3.036である。

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7. ウクライナ -

ロシア側の武力による紛争はウクライナに政治的および社会的な不安定さを生み出した。加えて汚職と生活水準の低さが数々の問題を引き起こしており世界平和度指数は3.043となった。

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6. ロシア -

一方のロシアの世界平和度指数は3.142とウクライナより危険な国であると考えられている。世界最大規模の国に位置づけられている同国は政治犯、LGBTQ+の人々の待遇、汚職など様々な人権分野で不穏な動きを見せている。

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5. コンゴ民主共和国 -

コンゴ民主共和国ではジェンダーに関連した暴力や武装集団同士の衝突といった悲惨な事件が頻発しているため、居住する上で非常に危険な国となっている。世界平和度指数3.214であり世界で5番目に危険な国である。

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4. 南スーダン -

南スーダンが抱える最大の課題は民族間の対立および政治的対立である。世界平和度指数は3.221となった。また同国の経済的発展の程度の低さも多数の国民を犯罪へと向かわせ、深刻な緊張状態の悪循環を生み出している。

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3. シリア -

現在も続くシリアの内戦こそが同国が世界で3番目に危険な国であるとされる1番の原因である。世界平和度指数が3.294のシリアでは過去13年間に30万人以上の民間人が死亡し、さらに670万人が家を失った。

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2. イエメン -

大規模な飢餓や武力紛争によりイエメンは世界で2番目に危険な国となった。インフラが崩壊し生活の質の低下に伴い世界平和度指数は3.350とされる。

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1. アフガニスタン -

世界で1番危険な国は世界平和度指数が3.448のアフガニスタンである。ちなみにアイスランドは1.124である。アフガニスタンでは数十年にわたり解決できていない政治および治安に関する問題に加え、汚職や経済的な不安定さなどの問題も抱えている。

提供元：(Visit World) (WorldData) (Institute for Economics and Peace)

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