1986年にカメルーンのごく普通の湖で悲惨な自然災害が発生し、1,700人以上の人々が命を落とした。
地滑りか地震が原因と思われる有害な二酸化炭素の雲は、周辺地域をあっという間に覆いつくし、住民を窒息死させたと見られている。今後このような災害が起こらないよう、対策が講じられている。
この湖の有毒な性質は、地下に潜む火山活動による。湖の地下にあるマグマが二酸化炭素を放出し、それが水中を徐々に浮き上がってくるのだ。
バヌアツはパラダイスのように思われるが、国境付近には秘密がいくつも潜んでいる。
この小さな島国は、世界有数の自然災害に見舞われやすい地域として知られている。
地震、嵐、火山噴火、津波が頻繁に発生し、島の住民に被害をもたらしている。各島の面積が小さいためこのような自然災害の影響も大きくなり、広範囲にわたる被害が出てしまう。
日本の福島は2011年3月の大地震で原子炉が損傷したことでよく知られている。
地震により発生した12メートルを超える巨大津波が発電所を襲い、炉心溶融につながった。放射線に対する備えとして、周辺地域から約12万人が避難した。
現在、被災地周辺には立ち入り禁止区域が設定されている。2018年7月、同施設内の放射線レベルが依然として危険であることが確認されたため、人の出入りが禁止された。
カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの間に広がる呪われたアラル海。
以前は大きな湖であったアラル海は、1960年代以降、旧ソ連のかんがい事業による水源の迂回によって急激に減水した。これにより生態系は著しく破壊された。
さらに湖は周辺の土地からの農薬やその他の農業用化学物質で汚染されていた。そして湖が蒸発する際に汚染された微粒子が近隣住民に健康被害をもたらしたのである。
アラル海に浮かぶヴォズロジデニヤ島は、ソ連が生物兵器の実験場として使用していた非常に危険な場所である。
基地の活動期間中には事故が相次いだ。兵器化された天然痘が誤って流出し、複数の死者が出たこともあった。
報道によれば炭疽菌の胞子やペスト菌など多数の生物兵器が島に保管されていたという。島が廃墟となるにつれ、保管場所も腐敗し始めた。
ロシアにあるノリリスクは最北端の都市であるだけでなく、最も汚染された都市だとも言われている。
ニッケル鉱石の製錬がこの危険な都市の重度の汚染を引き起こしている。大量の有毒ガスを排出し、酸性雨やスモッグの発生源となっている。
ノリリスクは人口17万7,000人の都市で、平均寿命はロシアの他の地域より10年も短い。
この東アフリカの湖を火星の風景と間違えてもおかしくない。水はミネラルを豊富に含み、非常にアルカリ性である。天然の温泉が湧き出ているため、水温は60℃まで上昇する。
極めて刺激の強い水質は、人間や環境に適応していない動物の皮膚にやけどを負わせることがある。さらに水の持つ天然の化学物質が、湖で死んだ生物をミイラ化させ特殊な化石を作り出すことさえある。
スケルトン海岸とはナミビア北部の海岸線の大部分を指す。その昔、ポルトガルの船乗りたちは「地獄への門」と呼び、不気味な場所として語り継がれてきた。
ナミビアの海岸は荒波、海霧、突風という悪条件のせいで非常に危険である。この不安定な要素が混ざり合うと、海岸に上陸することはできても、再び海に乗り出すことはほぼ不可能になる。
荒涼としたこの沿岸部で難破した船員たちは、どこまでも続くかのように広がる過酷で乾燥した砂丘にさらされることになった。生き延びるのは至難の業だっただろう。
ペンシルベニア州セントラリアは1962年の大事故によりゴーストタウンとなった。埋立地の火災が町の地下にある炭鉱を直撃したのだ。失敗に終わったものの、消火活動は1980年代まで人知れず続けられた。
町には陥没してできた穴が多数あり、有害な二酸化炭素ガスを放出しているため、住民ほぼ全員が強制退去を余儀なくされた。今後約250年間は燃え続けるのに十分な石炭があると考えられている。
1986年にチェルノブイリで原子炉がメルトダウンした後、隣接するプリピャチの町は緊急避難を余儀なくされた。
現在も放射能レベルの高さから、この町は人が住める状態ではなく訪問も短時間に制限されている。
エチオピアのダナキル砂漠はエリトリアとジブチまで続く。まるでこの世のものとは思えないような異質な風景が広がっている。
火山、マグマで満ちた湖、有害な温泉、地表から熱湯を噴出する間欠泉など。この場所は極度の高温と過酷な環境で名を馳せている。
人を寄せ付けないような場所に見えても、そこに暮らす人々がいて、特殊な大地から塩を採取している。
カリフォルニアのデスヴァレーはその容赦ない環境と、恐ろしいほどしっくり来る名前で有名だ。
この砂漠地帯は世界最高気温を記録した。
夏には気温が50℃を超えることも多く、ファーニス・クリークは1913年に56.7℃という記録的な高温を記録し、その名にふさわしい場所となった。
モスクワから400キロの場所に位置するジェルジンスクは、世界で最も汚染された都市のひとつとしてよく知られている。
ソ連時代の化学、生物に関する研究によりジェルジンスクは広範囲に汚染された。資料によるとこの地域の人々の平均寿命はわずか47歳だという。
すぐ近くにある湖はその汚染度の高さから「ブラックホール」と呼ばれ、世界で最も汚染された水域のひとつに数えられている。化学廃棄物の大量投棄が行われており、付近にいるだけで健康を害する恐れがある。
チェルノブイリ原子力発電所事故は史上最悪の原発事故として広く知られている。
世界には短期間の滞在でも健康に深刻な影響を及ぼしかねないほど、人間に不向きな地域がある。さらに自然と人為的な両方の面で、住民が常に危険にさらされている地域も存在する。
北極から太平洋まで世界で最も危険な場所のリストを紹介します。これらの死と隣り合わせの場所についてもっと知りたい方は、ギャラリーをご覧ください。
世界で最も危険な場所
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