




























カリブ海と太平洋にあるアメリカ領をご紹介
- 50州の州に加えてカリブ海と太平洋にもアメリカ合衆国連邦政府が管理している14の領土があることをご存知だろうか?広範囲にわたる地域や領土こそがアメリカの特徴とも言える。未編入領域とはアメリカ合衆国議会によりアメリカ合衆国憲法の一部のみが適用されるものと定められた領域である。現在1つしか存在しない編入領域とはアメリカ合衆国議会がアメリカ合衆国憲法の全ての内容が適用される領域を指す。さらにアメリカ合衆国の自治的領域についてはアメリカ合衆国議会が自治法で制定した島嶼地域であることを意味する。非自治的領域とはアメリカ合衆国議会が自治法を制定していない領域を示す。コモンウェルス(米国自治連邦区)とはさらに発展した関係を持つ領土のことである。興味はあるけど難し過ぎるって?
お馴染みの場所もあれば、人知れず広い海に浮かぶような土地もある。クリックしてアメリカ合衆国の海外領土を巡ってみよう。
© Getty Images
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プエルトリコ
- プエルトリコはフロリダ州マイアミから南東約1,600kmのカリブ海に位置する。約120万人の人口を有する未編入領域はコモンウェルスの地位にあり、アメリカ合衆国最大の領土にして最多の人口を誇る。写真はユネスコの世界遺産に登録されているオールド・サンファンのサン・フェリペ・デル・モロ要塞である。
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プエルトリコ
- 同島には多様な素晴らしい建築物などの豊かな文化的な魅力に加えて、3つの陸上の生態域が保たれている。プエルトリコ湿林、プエルトリコ乾燥林、大アンティル諸島マングローブ林である。固有種であるアカビタイボウシインコは絶滅危惧種の鳥だ。
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グアム
- 未編入の自治的領域であるグアムは西太平洋に浮かぶ2番目に大きな領土だ。首都は写真のハガニアである。グアム島は太平洋戦争屈指の激戦地となった1944年のグアムの戦いの地であり、アメリカ軍によって日本軍から奪還された。
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グアム
- グアムの海岸やサンゴ礁は生態系の重要な生息地であり島の生物多様性に関して大きな役割を担っている。タモン湾は海洋保護区の1つである。またグアムの内陸部にはマリアナ乾燥熱帯林の生態域に覆われている地域もあり、多数の野生生物保護区を守っている。写真は絵画のように美しいタンギッソン・ビーチである。
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アメリカ領ヴァージン諸島
- アメリカ領ヴァージン諸島はカリブ海に位置しており地理的にはヴァージン諸島の一部である。セント・クロイ島、セント・ジョン島、セント・トーマス島の主な3島と周囲にある50の小離島やキー(岩礁)で構成されている。人口8万7,000人余りの未編入の自治的領域でありアメリカ合衆国最大の領土としては3番目に大きい。写真はセント・トーマス島の首都シャーロット・アマリーだ。
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アメリカ領ヴァージン諸島
- セント・トーマス島のマゲンズ・ベイとセント・ジョン島のトランク・ベイ(写真)の白い砂浜が名物となっている。各島の文化は西アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの伝統に深く根差しており、活気溢れる賑やかなカリブ海でのバカンス先として人気である。自然愛好家ならば複数ある国立公園を訪れるのもおすすめだ。
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北マリアナ諸島
- コモンウェルスの地位にあるアメリカ合衆国の未編入領域であり北西太平洋に点在する14の島々から成る。5万5,000人余りの人々がこの離島群に暮らしており、その内の4万7,000人が最大の島であるサイパン島(写真)に住んでいる。
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北マリアナ諸島
- 昔から南国の同離島の経済を支えてきたのは観光業である。写真のマニャガハ島を筆頭に、手つかずの自然が残る保養地として違いの分かる観光客の贅沢な逃避行先として選ばれている。なんとマニャガハ島はアメリカ合衆国国家歴史登録財に歴史地区として登録までされている。
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アメリカ領サモア
- 未編入の非自治的領域であるアメリカ領サモアは南太平洋に位置する。アメリカ合衆国の最南端の領土であり、無人のジャーヴィス島と同地の2つのみが赤道より南にあるアメリカ領である。5つの主要な島と2つの珊瑚環礁から構成される。写真はトゥトゥイラ島にある首都パゴパゴである。
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アメリカ領サモア
- アメリカが有する赤道以南の唯一の国立公園であるアメリカン・サモア国立公園は、トゥトゥイラ島、オフ島、タウ島の3島にまたがっている。公園内にはトゥトゥイラ島にあるアラバ山頂へのトレイル、ブレイカーズ・ポイントとブラント・ポイントなどの第二次世界大戦時の砲台史跡地がある。
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ミッドウェー島
- 1942年のミッドウェー海戦は歴史的に大きな転換点となった海戦である。ミッドウェー島は未編入の非自治的領域で北太平洋にある環礁だ。北米とアジアのほぼ中間に位置するミッドウェー島はハワイ諸島の中で唯一ハワイ州に属さない島となっている。
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ミッドウェー島
- ミッドウェー島はユネスコの世界遺産に登録されているパパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメントに含まれている。10の北西ハワイ諸島と環礁を対象とする世界最大級の保護区である。コアホウドリやクロアシアホウドリ(写真)に加え、更に希少なアホウドリは太平洋の同地をすみかとする野生生物の中でも代表的な存在である。
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パルミラ環礁
- 北ライン諸島の1つとしてハワイ諸島の南にあるパルミラ環礁は太平洋のほぼ中心に位置する。居住者はおらず、アメリカ合衆国の非自治的な編入領域としてアメリカ合衆国魚類野生生物局によって管理されている。
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パルミラ環礁
- サンゴ礁で区切られた3つのラグーンくらいしかないパルミラ環礁は、アメリカ合衆国を拠点とするザ・ネイチャー・コンサーバンシーが所有しておりパシフィック・リモート・アイランズ・マリーン国立公園の一部でもある。
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ベーカー島
- ベーカー島は赤道のすぐ北側の太平洋中央部に浮かぶ無人の環礁である。わずかな陸地を細い裾礁に囲まれた珊瑚の島であり、ベーカー島国立野生保護区となっているアメリカ合衆国の未編入の非自治的領域である。1930年代半ばにアメリカ政府によるアメリカ領赤道諸島植民地化計画が開始された。近隣のハウランド島と共にベーカー島に気象観測所と、オーストラリア~カリフォルニア間を結ぶ航空路として軍事および商業用の着陸場の建設が目的だった。1942年初めに太平洋戦争が開始したことにより入植者たちが島から引き上げられたため同計画は中止となった。
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ベーカー島
- 現在のベーカー島国立野生保護区は写真のアオツラカツオドリ、アカアシカツオドリ、クロアジサシなどの熱帯の鳥類を含む多種多様な野生生物の生息地となっている。島への立ち入りは基本的に科学者と研究者のみに制限されている。
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ハウランド島
- ハワイ州ホノルルの南西約1,700海里(3,100km)の太平洋中央部の赤道のすぐ北に位置する小さな離島は、世界一周飛行に挑戦中だったアメリカ人飛行士のアメリア・イアハートが1937年7月2日に消息を絶った際に目指していたものの辿り着けなかった島としてその名を知られている。アメリカ合衆国の非自治的な未編入領域である無人の環礁は、ベーカー島と共にフェニックス諸島に属している。
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ハウランド島
- ハウランド島は合衆国魚類野生生物局が管理しておりパシフィック・リモート・アイランズ・マリーン国立公園の一部を成している。写真は同地域の固有種であるカツオドリの飛翔中の姿である。
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ジャーヴィス島
- 非自治的な未編入領域のジャーヴィス島は南太平洋にある。アメリカ領サモアと合わせて、南半球にあるアメリカ合衆国の2つの領土の内の1つとなっている。
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ジャーヴィス島
- ジャーヴィス島は熱帯砂漠気候の乾燥した環礁であり、簡単に説明するとサンゴ礁に囲まれた干上がったラグーンなのだ。水中には多くの生物が生息する環状の珊瑚があり、ジャーヴィス島国立野生生物保護区に指定されている。
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ジョンストン島
- 非自治的な未編入領域のアメリカ合衆国の同領土は何十年間も空軍基地および給油基地として使用されていた。その後は核兵器や生物兵器の実験場となった上に極秘ミサイル基地としても機能していた。最後は化学兵器や枯葉剤の保管庫および廃棄処理場として利用された。環境への被害は甚大で今日でも汚染の影響がないかどうかのジョンストン島への監視は続いている。
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ジョンストン島
- 幸いにも現在では同環礁は巣を作る海鳥の繁殖地となっていると共に海洋生物多様性も豊かになり、母なる自然の回復力の高さを示している。この海域には他の多くの生物と共に絶滅危惧種に指定されているアオウミガメも生息している。
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キングマン・リーフ
- キングマン・リーフは1798年6月14日に「太平洋の開拓者」の異名を持つアメリカの探検家兼船長だったエドモンド・ファニング(1769年-1841年)によって発見された。同環礁にアメリカ合衆国の国旗が立てられたのは1922年のことである。
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キングマン・リーフ
- 北太平洋に浮かぶキングマン・リーフはオセアニアにあるアメリカ合衆国の未編入の非自治的領域である。キングマン・リーフ国立野生生物保護区として合衆国魚類野生生物局が管理している同島は実に多種多様な海洋生物の生息地として知られている。中でも浅瀬に生息するシャコ貝の多さは特筆すべきものである。
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ウェーク島
- ウェーク島は世界屈指の孤島である。南東にある最も近い有人島でも953km離れている。アメリカ合衆国の未編入の非自治的領域であると同時にマーシャル諸島共和国も領有を主張している。1930年代にはパンアメリカン航空の「フライング・クリッパー」の拠点だった。ウェーク島は1941年12月中旬からアメリカ合衆国に降伏した1945年9月の終戦まで日本軍が占領していた。
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ウェーク島
- 現在はウェーク島飛行場を活動の拠点とするアメリカ空軍によって管理されている。また水中に沈んだ島々や逆に出現した島々はパシフィック・リモート・アイランズ・マリーン国立公園の一部となっている。
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ナヴァッサ島
- カリブ海に浮かぶナヴァッサ島の領有権は1857年以降はアメリカ合衆国により主張されている。しかしハイチの領有権は1697年から続いている。争いは現在も続いているものの、無人のナヴァッサ島はアメリカ合衆国の未編入の非自治的領域のままである。
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ナヴァッサ島
- 人為的な活動が一切なくなった同島は周辺の海域も含めて、バードライフ・インターナショナルにより重要野鳥生息地に指定されている。理由としてはアカアシカツオドリや写真のアメリカグンカンドリの繁殖コロニーとして重要な役割を担っている他、近危急種に分類されているシロカンムリバトが数百羽も生息しているからである。
提供元:(U.S. Department of the Interior) (IUCN Red List) (Britannica) (The Nature Conservancy) (EPA) (The Institute of World Politics)
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カリブ海と太平洋にあるアメリカ領をご紹介
- 50州の州に加えてカリブ海と太平洋にもアメリカ合衆国連邦政府が管理している14の領土があることをご存知だろうか?広範囲にわたる地域や領土こそがアメリカの特徴とも言える。未編入領域とはアメリカ合衆国議会によりアメリカ合衆国憲法の一部のみが適用されるものと定められた領域である。現在1つしか存在しない編入領域とはアメリカ合衆国議会がアメリカ合衆国憲法の全ての内容が適用される領域を指す。さらにアメリカ合衆国の自治的領域についてはアメリカ合衆国議会が自治法で制定した島嶼地域であることを意味する。非自治的領域とはアメリカ合衆国議会が自治法を制定していない領域を示す。コモンウェルス(米国自治連邦区)とはさらに発展した関係を持つ領土のことである。興味はあるけど難し過ぎるって?
お馴染みの場所もあれば、人知れず広い海に浮かぶような土地もある。クリックしてアメリカ合衆国の海外領土を巡ってみよう。
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プエルトリコ
- プエルトリコはフロリダ州マイアミから南東約1,600kmのカリブ海に位置する。約120万人の人口を有する未編入領域はコモンウェルスの地位にあり、アメリカ合衆国最大の領土にして最多の人口を誇る。写真はユネスコの世界遺産に登録されているオールド・サンファンのサン・フェリペ・デル・モロ要塞である。
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プエルトリコ
- 同島には多様な素晴らしい建築物などの豊かな文化的な魅力に加えて、3つの陸上の生態域が保たれている。プエルトリコ湿林、プエルトリコ乾燥林、大アンティル諸島マングローブ林である。固有種であるアカビタイボウシインコは絶滅危惧種の鳥だ。
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グアム
- 未編入の自治的領域であるグアムは西太平洋に浮かぶ2番目に大きな領土だ。首都は写真のハガニアである。グアム島は太平洋戦争屈指の激戦地となった1944年のグアムの戦いの地であり、アメリカ軍によって日本軍から奪還された。
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グアム
- グアムの海岸やサンゴ礁は生態系の重要な生息地であり島の生物多様性に関して大きな役割を担っている。タモン湾は海洋保護区の1つである。またグアムの内陸部にはマリアナ乾燥熱帯林の生態域に覆われている地域もあり、多数の野生生物保護区を守っている。写真は絵画のように美しいタンギッソン・ビーチである。
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アメリカ領ヴァージン諸島
- アメリカ領ヴァージン諸島はカリブ海に位置しており地理的にはヴァージン諸島の一部である。セント・クロイ島、セント・ジョン島、セント・トーマス島の主な3島と周囲にある50の小離島やキー(岩礁)で構成されている。人口8万7,000人余りの未編入の自治的領域でありアメリカ合衆国最大の領土としては3番目に大きい。写真はセント・トーマス島の首都シャーロット・アマリーだ。
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アメリカ領ヴァージン諸島
- セント・トーマス島のマゲンズ・ベイとセント・ジョン島のトランク・ベイ(写真)の白い砂浜が名物となっている。各島の文化は西アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの伝統に深く根差しており、活気溢れる賑やかなカリブ海でのバカンス先として人気である。自然愛好家ならば複数ある国立公園を訪れるのもおすすめだ。
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北マリアナ諸島
- コモンウェルスの地位にあるアメリカ合衆国の未編入領域であり北西太平洋に点在する14の島々から成る。5万5,000人余りの人々がこの離島群に暮らしており、その内の4万7,000人が最大の島であるサイパン島(写真)に住んでいる。
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北マリアナ諸島
- 昔から南国の同離島の経済を支えてきたのは観光業である。写真のマニャガハ島を筆頭に、手つかずの自然が残る保養地として違いの分かる観光客の贅沢な逃避行先として選ばれている。なんとマニャガハ島はアメリカ合衆国国家歴史登録財に歴史地区として登録までされている。
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アメリカ領サモア
- 未編入の非自治的領域であるアメリカ領サモアは南太平洋に位置する。アメリカ合衆国の最南端の領土であり、無人のジャーヴィス島と同地の2つのみが赤道より南にあるアメリカ領である。5つの主要な島と2つの珊瑚環礁から構成される。写真はトゥトゥイラ島にある首都パゴパゴである。
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アメリカ領サモア
- アメリカが有する赤道以南の唯一の国立公園であるアメリカン・サモア国立公園は、トゥトゥイラ島、オフ島、タウ島の3島にまたがっている。公園内にはトゥトゥイラ島にあるアラバ山頂へのトレイル、ブレイカーズ・ポイントとブラント・ポイントなどの第二次世界大戦時の砲台史跡地がある。
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ミッドウェー島
- 1942年のミッドウェー海戦は歴史的に大きな転換点となった海戦である。ミッドウェー島は未編入の非自治的領域で北太平洋にある環礁だ。北米とアジアのほぼ中間に位置するミッドウェー島はハワイ諸島の中で唯一ハワイ州に属さない島となっている。
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ミッドウェー島
- ミッドウェー島はユネスコの世界遺産に登録されているパパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメントに含まれている。10の北西ハワイ諸島と環礁を対象とする世界最大級の保護区である。コアホウドリやクロアシアホウドリ(写真)に加え、更に希少なアホウドリは太平洋の同地をすみかとする野生生物の中でも代表的な存在である。
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パルミラ環礁
- 北ライン諸島の1つとしてハワイ諸島の南にあるパルミラ環礁は太平洋のほぼ中心に位置する。居住者はおらず、アメリカ合衆国の非自治的な編入領域としてアメリカ合衆国魚類野生生物局によって管理されている。
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パルミラ環礁
- サンゴ礁で区切られた3つのラグーンくらいしかないパルミラ環礁は、アメリカ合衆国を拠点とするザ・ネイチャー・コンサーバンシーが所有しておりパシフィック・リモート・アイランズ・マリーン国立公園の一部でもある。
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ベーカー島
- ベーカー島は赤道のすぐ北側の太平洋中央部に浮かぶ無人の環礁である。わずかな陸地を細い裾礁に囲まれた珊瑚の島であり、ベーカー島国立野生保護区となっているアメリカ合衆国の未編入の非自治的領域である。1930年代半ばにアメリカ政府によるアメリカ領赤道諸島植民地化計画が開始された。近隣のハウランド島と共にベーカー島に気象観測所と、オーストラリア~カリフォルニア間を結ぶ航空路として軍事および商業用の着陸場の建設が目的だった。1942年初めに太平洋戦争が開始したことにより入植者たちが島から引き上げられたため同計画は中止となった。
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ベーカー島
- 現在のベーカー島国立野生保護区は写真のアオツラカツオドリ、アカアシカツオドリ、クロアジサシなどの熱帯の鳥類を含む多種多様な野生生物の生息地となっている。島への立ち入りは基本的に科学者と研究者のみに制限されている。
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ハウランド島
- ハワイ州ホノルルの南西約1,700海里(3,100km)の太平洋中央部の赤道のすぐ北に位置する小さな離島は、世界一周飛行に挑戦中だったアメリカ人飛行士のアメリア・イアハートが1937年7月2日に消息を絶った際に目指していたものの辿り着けなかった島としてその名を知られている。アメリカ合衆国の非自治的な未編入領域である無人の環礁は、ベーカー島と共にフェニックス諸島に属している。
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ハウランド島
- ハウランド島は合衆国魚類野生生物局が管理しておりパシフィック・リモート・アイランズ・マリーン国立公園の一部を成している。写真は同地域の固有種であるカツオドリの飛翔中の姿である。
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ジャーヴィス島
- 非自治的な未編入領域のジャーヴィス島は南太平洋にある。アメリカ領サモアと合わせて、南半球にあるアメリカ合衆国の2つの領土の内の1つとなっている。
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ジャーヴィス島
- ジャーヴィス島は熱帯砂漠気候の乾燥した環礁であり、簡単に説明するとサンゴ礁に囲まれた干上がったラグーンなのだ。水中には多くの生物が生息する環状の珊瑚があり、ジャーヴィス島国立野生生物保護区に指定されている。
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ジョンストン島
- 非自治的な未編入領域のアメリカ合衆国の同領土は何十年間も空軍基地および給油基地として使用されていた。その後は核兵器や生物兵器の実験場となった上に極秘ミサイル基地としても機能していた。最後は化学兵器や枯葉剤の保管庫および廃棄処理場として利用された。環境への被害は甚大で今日でも汚染の影響がないかどうかのジョンストン島への監視は続いている。
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ジョンストン島
- 幸いにも現在では同環礁は巣を作る海鳥の繁殖地となっていると共に海洋生物多様性も豊かになり、母なる自然の回復力の高さを示している。この海域には他の多くの生物と共に絶滅危惧種に指定されているアオウミガメも生息している。
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キングマン・リーフ
- キングマン・リーフは1798年6月14日に「太平洋の開拓者」の異名を持つアメリカの探検家兼船長だったエドモンド・ファニング(1769年-1841年)によって発見された。同環礁にアメリカ合衆国の国旗が立てられたのは1922年のことである。
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キングマン・リーフ
- 北太平洋に浮かぶキングマン・リーフはオセアニアにあるアメリカ合衆国の未編入の非自治的領域である。キングマン・リーフ国立野生生物保護区として合衆国魚類野生生物局が管理している同島は実に多種多様な海洋生物の生息地として知られている。中でも浅瀬に生息するシャコ貝の多さは特筆すべきものである。
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ウェーク島
- ウェーク島は世界屈指の孤島である。南東にある最も近い有人島でも953km離れている。アメリカ合衆国の未編入の非自治的領域であると同時にマーシャル諸島共和国も領有を主張している。1930年代にはパンアメリカン航空の「フライング・クリッパー」の拠点だった。ウェーク島は1941年12月中旬からアメリカ合衆国に降伏した1945年9月の終戦まで日本軍が占領していた。
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ウェーク島
- 現在はウェーク島飛行場を活動の拠点とするアメリカ空軍によって管理されている。また水中に沈んだ島々や逆に出現した島々はパシフィック・リモート・アイランズ・マリーン国立公園の一部となっている。
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ナヴァッサ島
- カリブ海に浮かぶナヴァッサ島の領有権は1857年以降はアメリカ合衆国により主張されている。しかしハイチの領有権は1697年から続いている。争いは現在も続いているものの、無人のナヴァッサ島はアメリカ合衆国の未編入の非自治的領域のままである。
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ナヴァッサ島
- 人為的な活動が一切なくなった同島は周辺の海域も含めて、バードライフ・インターナショナルにより重要野鳥生息地に指定されている。理由としてはアカアシカツオドリや写真のアメリカグンカンドリの繁殖コロニーとして重要な役割を担っている他、近危急種に分類されているシロカンムリバトが数百羽も生息しているからである。
提供元:(U.S. Department of the Interior) (IUCN Red List) (Britannica) (The Nature Conservancy) (EPA) (The Institute of World Politics)
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