世界最古のレストラン：時を超える美食の歴史 - 美食家であり歴史愛好家でもあるなら、古いレストランほど魅力的な場所はないだろう。ここで言う「古い」とは、本当に歴史のあるレストランのことであり、少なくとも1世紀以上にわたり人々が食事や飲み物を楽しんできた場所を指している。ヨーロッパからアメリカ、アジアに至るまで、地元の人々や観光客を長い間迎えてきた歴史的な店舗が存在している。これらの場所には、伝統や魅力が詰まっており、もちろん美味しい料理も楽しめる。

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『The Golden Lamb Inn』レバノン、オハイオ州、アメリカ合衆国 -

これは1803年に設立された元々の酒場で、オハイオ州で最も長く営業している店舗である。ホテル兼レストランとして、宇宙飛行士のニール・アームストロングや複数のアメリカ合衆国大統領をはじめ、数多くの著名人を迎えてきた。名物料理には、ザワークラウトボールやチーズカーブ、ファロー諸島産のサーモンとハーブ入りクスクス、ディジョンマスタードでサクサクとした食感を出した煮込みショートリブなどがある。

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『Robert Morris Inn』オックスフォード、メリーランド州、アメリカ合衆国 -

もう一つのアメリカのレストランである『Robert Morris Inn』は、1800年代に営業を開始したが、その建物は1710年にさかのぼる。地元の肉やシーフードが名物料理の一部である。

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『Rules』ロンドン、イングランド、イギリス -

このロンドンのレストラン『Rules』は1798年に初めて開店した。現在も伝統的なイギリス料理を提供しており、ステーキ・アンド・キドニーパイなどのクラシックな料理が人気である。

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『Old Commercial Room』ハンブルク、ドイツ -

1795年に創業したドイツのレストランがなぜ英語の名前を持っているのか、不思議に思うかもしれない。このレストランは、イギリスの船主によって設立された。シーフードやカリーブルスト、ラプスカウスなどの地元の名物料理で知られている。

カリーブルスト（Currywurst）：ドイツの代表的なソーセージ料理で、茹でたまたは焼いたソーセージにカレー粉をかけ、ケチャップやカレーソースと一緒に提供される

ラプスカウス（Labskaus）：ドイツ北部、特にハンブルクやシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン地方の伝統的な料理

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『Ye Olde Tavern』マンチェスター、バーモント州、アメリカ合衆国 -

『Ye Olde Tavern』として知られるこの建物は1790年に建てられた。かつては1770年代の民兵「グリーンマウンテンボーイズ」に食事を提供していたが、現在では、居心地の良いろうそくの灯りがともる部屋で、クリスピーダックなどの美味しい料理を楽しむことができる。

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『Talbott Tavern Restaurant & Inn』バードスタウン、ケンタッキー州、アメリカ合衆国 -

この象徴的な南部のレストラン兼宿泊施設は1779年に開店した。アメリカで最も古い西部の馬車停留所として知られ、ここでは、バーボンマンゴーポークリブアイからヴェジーバーガーまで、さまざまな料理を楽しむことができる。

ヴェジーバーガー（Veggie burger）：原材料として肉を含まないパティを用いたハンバーガー

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『The Griswold Inn』エセックス、コネチカット州、アメリカ合衆国 -

『The Griswold Inn』は1776年からクラシックなアメリカ料理を提供している。ここでは、野生のイノシシのシチューやクラムチャウダーなどの料理を楽しむことができる。

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『Fraunces Tavern』ニューヨーク市、ニューヨーク州、アメリカ合衆国 -

『Fraunces Tavern』はニューヨーク市で最も古いレストランである。1762年に設立され、ジョージ・ワシントンや他の建国の父たちも常連だった。チポトレバイソンバーガーやルーベンサンドイッチは、顧客のお気に入りの一品である。

ルーベンサンドイッチ（Reuben sandwich）：アメリカ発祥のサンドイッチで、主にコーンビーフ（またはパストラミ）、スイスチーズ、サワークラウト（発酵キャベツ）、そしてライ麦パンを使って作られる

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『The ‘76 House』タッパン、ニューヨーク州、アメリカ合衆国 -

1688年に建てられた『The ‘76 House』は、アメリカで最も古いレストランである。興味深いことに、ここはアメリカ独立戦争中にイギリスのスパイ、ジョン・アンドレ大佐が投獄され、その後裁判を受けて処刑された場所でもある。料理は、チキンポットパイからサーロインステーキまで、伝統的なアメリカ料理を楽しむことができる。

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『The White Horse Tavern』ニューポート、ロードアイランド州、アメリカ合衆国 -

1673年に設立された『The White Horse』は、アメリカで最も古い酒場とされている。このレストランでは、ヨーロッパ料理と地元の料理が融合したメニューが提供され、ニューイングランドのクラムチャウダーなどのシーフード料理が人気である。

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『The Red Fox Inn & Tavern』ミドルバーグ、バージニア州、アメリカ合衆国 -

この1728年に建てられた宝石のようなレストランは、ミドルバーグ村にある。ここでは、煮込みウズラのアランチーニやバーガー、ローストしたバターナッツスクワッシュとアップルビスクなどの料理を楽しむことができる。

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『The Pirates’ House』サバンナ、ジョージア州、アメリカ合衆国 -

1753年から営業している『The Pirates’ House』は、もともと海運業者のための宿屋であった。第二次世界大戦後、ティーハウスとなり、その後ジャズクラブに変わった。現在では、南部料理を楽しむための素晴らしい歴史的なスポットとなっている。

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『Restaurante Tavares』リスボン、ポルトガル -

このリスボンのレストランは非常に洗練されており、1784年の開店以来その魅力を保ち続けている。現在は改装のため一時的に休業しているが、ポルトガルの首都でキャビア、ヤマウズラ、フォアグラなどの料理を味わうには最適な場所である。

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『Martinho da Arcada』リスボン、ポルトガル -

次の訪問先はリスボンの『Martinho da Arcada』である。この1782年に開店したレストランは、ポルトガルの有名な詩人フェルナンド・ペソアとその仲間たちの集まり場でもあった。ここでは、バカリャウ（塩漬けタラ）をはじめとするさまざまな伝統的なポルトガル料理を楽しむことができる。

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『Šestica』リュブリャナ、スロベニア -

次に紹介するのは、1776年に創業した中央ヨーロッパのレストランである。ここでは、伝統的なスロベニア料理を味わうことができる。例えば、カルニオラソーセージとともに提供されるズリクロフィなどの料理が楽しめる。

ズリクロフィ（žlikrofi）：スロベニアの伝統的なダンプリング（餃子のような料理）で、通常、小麦粉の皮で肉（多くは豚肉や牛肉）、玉ねぎ、香辛料を包んだもの

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『Antico Caffè Greco』ローマ、イタリア -

1760年に創業した『Antico Caffè Greco』は、ローマで必訪の場所である。イタリアの冒険家やイギリスの詩人ジョン・キーツなどがかつて常連だったことで知られている。

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『Botín』マドリード、スペイン -

1725年にフランス料理人ジャン・ボティンによって創業されたこのレストランは、世界最古の営業を続けるレストランとしてギネス世界記録に登録されている。『Botín』は、スペイン料理を味わうには最適な場所であり、特に子豚の丸焼きが名物料理の一つである。

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『Den Gyldene Freden』ストックホルム、スウェーデン -

1722年に設立された『Den Gyldene Freden』は、首都で最高の季節料理を提供している。季節によって、ザリガニやヘラジカを楽しむことができるほか、トースト・スカゲンなどのクラシックな料理も味わえる。

トースト・スカゲン（Toast Skagen）：スウェーデンの伝統的な前菜で、エビ、マヨネーズ、ディル、レモンなどを混ぜたクリーミーなサラダをトーストしたパンにのせて提供される

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『Det Lille Apotek』コペンハーゲン、デンマーク -

コペンハーゲンの『The Little Pharmacy』は、街で最も古いレストランである。1720年に薬局として開店したこの店では、居心地の良い雰囲気の中で伝統的なデンマーク料理を楽しむことができる。

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『Caffè Florian』ヴェネツィア、イタリア -

1720年に設立された『Caffè Florian』は、イタリア最古のカフェである。クラシックな魅力と洗練された雰囲気が漂い、ヴェネツィアでコーヒーや軽食を楽しむのに最適な場所である。

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『Café Tomaselli』ザルツブルク、オーストリア -

緑と白のストライプが特徴的な『Café Tomaselli』は、オーストリアの都市で訪れるべき場所である。1700年に創業され、オーストリアの朝食を楽しむのにぴったりの場所である。

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『La Petite Chaise』パリ、フランス -

『La Petite Chaise』は1680年に宿屋として開店した。現在も営業を続けており、パリで最も古いレストランの一つとなっている。伝統的なフランス料理のメニューが楽しめ、エントルコートやデザートにはラムババなどが提供される。

エントルコート（entrecôte）：フランス料理のクラシックな料理で、肉の部位としてはリブアイステーキを指す

ラムババ（Rum Baba）：フランスの伝統的なデザートで、スポンジケーキをラム酒シロップでしっかりと染み込ませたもの

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『Zur letzten Instanz』ベルリン、ドイツ -

『Zur letzten Instanz』は1621年にさかのぼり、都市を訪れる有名人にも人気のある場所である。ここでは、伝統的なドイツ料理を楽しむことができ、グリルしたシュヴァインシュハクセなどが名物料理として親しまれている。

シュヴァインシュハクセ（Schweinshaxe）：ドイツの伝統的な料理で、豚の膝肉（または豚足）を焼いたもの

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『La Tour d’Argent』パリ、フランス -

『La Tour d’Argent』は、パリの素晴らしい景色を楽しめるレストランである。古い塔の6階に位置し、1582年から営業を続けている。提供されるメニューは、フランス料理の真髄を感じさせるものばかりだ。訪れた際には、ぜひその名物デザート「クレープ・マドモアゼル」を試していただきたい。

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『Bianyifang』北京、中国 -

『Bianyifang』は、一般的な中国料理店とは一線を画す存在である。現在は複数の店舗を展開しているが、元々の店舗は1416年に設立された。この店の名物料理は、ローストダックである。

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『Wierzynek』クラクフ、ポーランド -

『Wierzynek』は1364年にさかのぼる。店内には8つの部屋があり、それぞれ独自の装飾が施されており、伝統的なポーランド料理が提供されている。料理には、野生のイノシシとダンプリング、ジビエの肉とエルサレムアーティチョークのピューレなどがある。

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『La Couronne』ルーアン、フランス -

フランス最古の宿泊施設兼レストランである『La Couronne』は、ルーアンのヴュー・マルシェ広場に位置し、1345年にさかのぼる。ここでは、フランス料理を基盤にしたさまざまなメニューが堪能できる。

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『Piwnica Świdnicka』ヴロツワフ、ポーランド -

『Piwnica Świdnicka』は、レストランであるだけでなく、ビール醸造所兼ビアホールでもある。ヴロツワフの住民たちは1273年からここで食事と飲み物を楽しんできた。伝統的なポーランド料理が提供されている。

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『Historische Wurstküche』レーゲンスブルク、ドイツ -

『Historische Wurstküche』がある場所は、1146年に食料の屋台として始まった。この場所では、伝統的なドイツのソーセージが楽しめ、数多くは店内で手作りされている。

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『St. Peter Stiftskulinarium』ザルツブルク、オーストリア -

『St. Peter Stiftskulinarium』は、ザルツブルクの旧市街にあるベネディクト会の修道院複合施設内に位置し、その起源は803年にさかのぼる。

出典: (Love Food)

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