IQスコアで見る歴代アメリカ大統領の知的さ -

人間の知性は数字では表せないということは分かってはいるが、直接会って話をすることができない場合はIQテストでその人の内面を知ることができる。歴史上の人物ならどのようなスコアを出しただろうかと興味をそそられたことはないだろうか？カリフォルニア大学デービス校の心理学教授であるディーン・サイモントンは好奇心の赴くままに2006年、ジョージ・ワシントンからジョージ・W・ブッシュまでの歴代アメリカ大統領のIQスコアを割り出す研究を行った。「Ranker」とアムステルダム大学のソーシャルサイト情報システム「Sociosite」が最近のアメリカ大統領のIQスコアを発表した。

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ジェラルド・フォード -

第38代アメリカ合衆国大統領ジェラルド・フォードのIQは127.08。彼はイェール大学ロースクールで学んだだけでなく、イェール大学フットボールチームのコーチを務めながら卒業した。

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カルビン・クーリッジ -

サイレント・カルの愛称で親しまれ聡明さで有名だった第30代大統領のIQは127.1。平等な権利を主張したことで高く評価されたが、世界恐慌を引き起こしたとして非難されることもあった。クーリッジはマサチューセッツ州のアマースト大学を優秀な成績で卒業した。

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ハリー・トルーマン -

第33代アメリカ合衆国大統領のハリー・トルーマンのIQは127.55となったが、大学の学位は取得していない。なぜならトルーマンは片目が見えなかったため授業についていくのが難しく、大学をわずか1年で中退してしまったからだ。

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リンドン・B・ジョンソン -

ジョン・F・ケネディ暗殺後に第36代大統領となったリンドン・B・ジョンソンはIQ127.83で知的さに疑いようはない。生涯にわたって勉強熱心だった。11年生の時の学級委員長に選ばれたジョンソンは、現在のテキサス州立大学で学び教員免許と歴史の学士号を取得して卒業した。

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ハーバート・フーヴァー -

ハーバート・フーヴァーは大恐慌の最中に第31代大統領に就任しそれほど人気があったわけではなかったが、若い頃から優秀で勤勉だった。IQ129.78のフーヴァーはスタンフォード大学で地質学を学ぶかたわら、学生仲間の洗濯を請け負うビジネスを立ち上げた。

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ロナルド・レーガン -

第40代大統領ロナルド・レーガンのIQは130点と聡明だったようだ。その頭脳にもかかわらず学業には特に興味を示さず、平均的な評価Cの成績で大学を卒業した。その後レーガンはラジオや映画の世界で活躍したのち、政治の世界に足を踏み入れた。

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ジョージ・H・W・ブッシュ / ウィリアム・マッキンリー -

第25代大統領と第41代大統領のIQスコアはともに130.13だったが、その学歴は対照的だった。マッキンリーは大学に1年だけ通ったあと北軍として南北戦争に参加する道を選んだが、ブッシュはイェール大学でファイ・ベータ・カッパの会員および会長さらには野球部のキャプテンまで務めながらわずか2年半で卒業した。

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ジェームズ・K・ポーク -

ジェームズ・K・ポークはIQ130.2のアメリカ第11代大統領でその優秀な能力を余すところなく発揮したようだ。アメリカ史上最も成功した大統領のひとりとされるポークは選挙公約をすべて実行し、アメリカ合衆国の国境を太平洋まで押し広げた。

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グローバー・クリーブランド -

第22代、第24代大統領であるグローバー・クリーブランドは、連続しない2期で大統領を務めた歴史上唯一の人物である。また彼の場合は経済的な理由によるが、大学に進学しなかった数少ない大統領の一人でもある。しかしIQ130.95の頭脳を生かしクリーブランドは独学で法律を学び、プロの指導なしに司法試験に合格した。

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リチャード・ニクソン -

第37代大統領リチャード・ニクソンはウォーターゲート事件によって輝かしい功績を残す可能性が絶たれるずっと前までは、完璧ともいえる学生生活を送っていた。家庭の金銭的な事情にもかかわらず、IQ131のニクソンは優秀な学業成績を残した。ウィッティア大学を優秀な成績で卒業し歴史学の学士号を取得した後、奨学金を得てデューク大学ロースクールに進学した。

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ドワイト・D・アイゼンハワー -

第34代大統領はIQ131.9という素晴らしいスコアを持っていたにもかかわらず、若かりし頃のドワイト・D・アイゼンハワーは特に勉強に興味がなかったことで知られている。第34代大統領就任へとつながったウェストポイント陸軍士官学校在学中の成績は平均以下で規律違反も少なからずあった。

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ベンジャミン・ハリソン -

第23代大統領ベンジャミン・ハリソンはそれほど記憶に残る人物ではないが、IQスコア132.15という聡明なリーダーであった。連邦政府からの資金援助が広範囲に渡ったことで批判を浴びたが、指導者として時代の先端を走っていた。成功はしなかったものの、ハリソンは19世紀末にアフリカ系アメリカ人の選挙権を実現しようとしていたのだ。

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ジョージ・ワシントン -

アメリカ合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンのIQは132.5と推定されたが、小学校以降の教育を受けたことはない。それにもかかわらずワシントンは17歳で測量技師となり、23歳までに軍の司令官となった。

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マーティン・ヴァン・ビューレン -

現在ではあまり知られていないがマーティン・ヴァン・ビューレンは英語を第二言語として習得した唯一の大統領であり、歴史上初めて英語を母国語としなかった珍しい大統領でもある。IQ133.35の第8代大統領はニューヨークの貧しいオランダ人家庭の出身だった。

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ラザフォード・B・ヘイズ / ウィリアム・ヘンリー・ハリソン -

第9代大統領のウィリアム・ハリソンと第19代大統領のラザフォード・ヘイズの推定IQスコアはともに133.93だった。ハリソンは就任後に大病を患い在任期間はわずか30日だった。一方のヘイズは就任前は弁護士として活躍し、南部各州から逃れてきた元奴隷の権利保護に情熱を注いだ。

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フランクリン・ピアース -

フランクリン・ピアースは史上最悪かつ最も有害な大統領の一人と言われているがIQスコアは134.78だった。大統領に就任するまでは平凡で無害な学生だったピアースは、強引な領土拡張主義と奴隷制度廃止反対政策をかかげ南北戦争に直接つながった。

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ミラード・フィルモア -

第13代大統領ミラード・フィルモアの推定IQは135.98であり、学歴のない若者だった彼がなんとか道を切り開こうとする上で頭脳が役に立ったことは間違いない。彼は後ろ盾もない中、1850年に何の教育も受けずに弁護士になりそして大統領になった。

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ジョン・タイラー -

第10代アメリカ合衆国大統領ジョン・タイラーのIQスコアは136.2だった。彼がアメリカで2番目に古い高等教育機関であるウィリアム・アンド・メアリー大学で残した素晴らしい学業成績にこの頭脳が役に立ったことは間違いない。タイラーは17歳の若さで卒業した。

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フランクリン・D・ルーズベルト -

近代において最も影響力のあった大統領の一人が、最もIQの高い大統領の一人であるというのは当然の結果だろう。IQ139.6と高いスコアを誇る。ルーズベルトは大統領就任前にコロンビア大学ロースクールに通ったが、卒業前にニューヨークの司法試験に合格して中退した。

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エイブラハム・リンカーン -

アメリカ史上最も有名な大統領の一人であるエイブラハム・リンカーンのIQスコアは推定140であり、まさに天才と呼ばれる境界線上にいた。伝説の大統領になる前リンカーンは独学で法律を学び、大学に通うことなく弁護士として成功した。

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ジェームズ・マディソン -

第4代アメリカ大統領ジェームズ・マディソンはIQ141.25という驚異の高さとなった。プリンストン大学で3年間の学位課程をわずか2年で修了した若く優秀な学生だった。彼はその後、憲法の基本となった草案を書いた一人として「憲法の父」という名誉ある呼び名を得ることになる。

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ジェームズ・ガーフィールド / チェスター・アーサー -

第20代と第21代のアメリカ合衆国大統領、ジェームズ・ガーフィールドとチェスター・アーサーのIQはともに141.5となった。ガーフィールドは父親がいないこと、アーサーは肥満であることを理由に学生時代は2人ともいじめられていた。しかし2人とも優秀な生徒で、ガーフィールドはクラス次席で卒業し、アーサーは討論クラブの会長を務めた。

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セオドア・ルーズベルト -

愛称テディと呼ばれた第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト。彼が副大統領を務めていたウィリアム・マッキンリー大統領の暗殺後、史上最年少の42歳で大統領に就任したことで有名だ。ルーズベルトはまた142.28という歴代大統領の中でも特筆すべき高いIQを持ち、その才覚を生かして国立公園計画に新しい風を送り、独占禁止法を制定し、日露戦争を終結させる条約を交渉した。

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ジョン・アダムズ -

アメリカの第2代大統領であり、アメリカ海軍の公式創設者であるジョン・アダムスのIQは142.5であった。この明晰な頭脳は彼が16歳でハーバード大学に入学し、古代ギリシャ語とラテン語で古典文学を学ぶのに大いに役立ったに違いない。

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ジミー・カーター / ウッドロウ・ウィルソン -

第39代大統領のジミー・カーターと第28代大統領のウッドロー・ウィルソンはIQスコアは145.1で並んだ。カーターは学生としては至って平凡だったが米海軍兵学校で優秀な成績を収めた。それに対しウィルソンは政界に入る前に学術界で歴史と政治学の学者として長いキャリアを積んだ。

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ビル・クリントン -

第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンは大統領としては唯一のローズ奨学生でありIQスコアはさすがの148.8である。生まれ持った知性を買われバージニア州のジョージタウン大学で奨学金を受けた後、ローズ奨学金でオックスフォード大学に進んだ。そしてクリントンはイェール大学のロースクールに入学し学問と知的探求へと情熱を燃やした。

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ジョン・F・ケネディ -

IQ150.65のJFKは第35代大統領を3年間務めた。冷戦の激動期に重要人物として活躍したことで最も著名な大統領の一人としてアメリカ合衆国の歴史に名を刻んだ。ケネディは悲劇にも米国史上最も世間を騒がせた暗殺事件の犠牲者となった。

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トーマス・ジェファーソン -

トーマス・ジェファーソンは歴史上最も多忙なアメリカ人の一人であったことは間違いない。推定IQ153.75のジェファーソンは第3代アメリカ合衆国大統領であっただけでなくアメリカ哲学協会の会長も務めた。さらにジェファーソンは独立宣言の主な作成者、ヴァージニア大学の創設者でもあった。彼の多岐にわたる業績はアメリカの歴史と教育に計り知れない影響を残している。

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ジョン・クィンシー・アダムズ -

今日まででIQが最も高いと推定されている大統領は第6代アメリカ合衆国大統領のジョン・クインシー・アダムスで、168.75という驚異的に高いIQの持ち主であったと考えられている。父親ジョン・アダムスの影響もあってアダムスは幼い頃から才覚を発揮した。ギリシャ語やラテン語の古典を熱心に読み翻訳していた。また幼い頃から亡くなるまで日記をつけていたことはあまりにも有名であり、生涯を通じての彼の考えや経験についての貴重な視点を示している。

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ジョージ・W. ブッシュ -

Rankerが発表したIQスコアが124.88だったブッシュは一族の伝統に従い全寮制の学校に通った。困難に直面したこともあったが、後に自分の経歴は平均的な成績の学生でも成功を収めることができると示していると誇らしげに力説した。

イラク戦争やハリケーン・カトリーナの被害に対する同政権の対応などを含む有名な騒ぎで厳しい批判にさらされた。

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ジョー・バイデン -

Sociositeによるとジョー・バイデンの推定IQは115で「平均より高い」部類に入る。「天才」の域には達していないがバイデンの活躍は上院議員、副大統領、作家としての役割にまで及んでいる。外向的な性格、機転の速さ、鋭い討論能力で知られるバイデンはデラウェア大学で学び、ロースクール卒業後は公選弁護人として働いた。その記憶力の良さは上院議員在任中も大いに役立った。

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ドナルド・トランプ -

2015年にドナルド・トランプは共和党候補として政治の舞台に登場し、それまでの経験が乏しかったにもかかわらず2016年の大統領選挙で勝利した。彼の大統領就任は論争、分極化、そして移民、税制改革、外交政策における大幅な政策転換によって注目された。どのような見解にしろトランプがアメリカ社会と政界に与えた影響は計り知れず、Rankerが報じたところによると彼のIQは145だそうだ。

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バラク・オバマ -

コロンビア大学とハーバードのロースクールで学位を取得後、バラク・オバマは黒人初のハーバード・ロー・レビューの会長となった。シカゴで地域のまとめ役として働いた後、1997年から2004年までイリノイ州の上院第13区の代表を3期務めた。

2009年1月20日から2017年1月20日まで大統領を務めたオバマは患者保護並びに医療費負担適正化法（オバマケア）、ドッド＝フランク・ウォール街改革、Don't Ask Don't Tell Repeal法などの重要な法案を制定した。Rankerによると彼のIQは155と言われており、多方面にわたる活躍がその優れた知性を物語っている。

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