




























世界の有名ショッピングストリート
- 世界には、文化・商業・創造性を象徴する通りが存在する。これらのショッピングストリートは単なる買い物の場ではなく、その街の人々や歴史を映し出す鏡である。通りを歩けば、街の魂とも言える多彩な文化の断面が広がり、伝統的な建物と現代的なデザインが共存する風景が目に入る。人通りの多さ、高い地価、そして国際的ブランドの集中も特徴であり、ファッション、ライフスタイル、レジャーの中心地として年間何百万人もの人々が訪れる。 こうした場所は商業の中心であるだけでなく、サスティナブル志向からラグジュアリー志向への変化、地元の職人技から世界的な革新へといった、社会の価値観の移り変わりをも映し出す。また、観光や都市経済への貢献度も高く、都市が世界に向けて発信したいイメージを体現している。 このギャラリーでは、世界でもっとも魅力的なショッピングスポットを紹介する。一歩進むごとに物語があり、一ブロックごとに美しさ、伝統、流行が融合している。気になる方は、クリックして続きをチェックしよう!
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ボンド・ストリート(ロンドン、イギリス)
- 18世紀から人気を集めてきたロンドンのボンド・ストリートは、世界でも屈指の賑わいを見せる通りといえる。もともとは1階に小さな店舗がある上品な住宅街だったが、まもなくして都市の富裕層や貴族階級の買い物スポットとなった。現在も、アルマーニ、バーバリー、シャネル、ドルチェ&ガッバーナ、エルメスなどの高級ファッションブランドの店舗が軒を連ね、買い物客を引きつけ続けている。
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ボンド・ストリート(ロンドン、イギリス)
- また、アスプレイ、ブルガリ、カルティエ、デビアス、ティファニーなどの一流ジュエリーブティックも並んでいる。さらに、ボンド・ストリート唯一の百貨店であるフェンウィックもあり、幅広い商品が手頃な価格で購入できるのも魅力だ。訪れるのに最適な時期はホリデーシーズンで、通り全体が華やかなイルミネーションと装飾で彩られ、特別な雰囲気に包まれる。
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フィフス・アベニュー(ニューヨーク、アメリカ)
- 多くの人にとって、フィフス・アベニューは究極のショッピングスポットである。この通りはハーレムのウェスト143丁目から、グリニッジ・ヴィレッジのワシントン・スクエア・パークまで伸びている。エンパイア・ステート・ビル、クライスラー・ビル、ロックフェラー・センター、グランド・セントラル駅など世界的に有名な建造物に加え、タイムズ・スクエア、ブロードウェイ、コリアタウンなどの観光名所も立ち並ぶ。
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フィフス・アベニュー(ニューヨーク、アメリカ)
- フィフス・アベニューは単なるショッピングスポットではなく、何十年にもわたり無数の映画やテレビ番組に登場してきた“映画のアイコン”でもある。49丁目から59丁目にかけての区間にはグッチ、ロレックス、ルイ・ヴィトン、ヴェルサーチ、カルティエ、ティファニーなど、ファッションやジュエリー界の最高級ブランドが軒を連ねている。イースターの時期にニューヨークを訪れるなら、華やかで個性的な装いが街を彩るイースター・パレードも見逃せない。
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オーチャード・ロード(シンガポール)
- オーチャード・ロード、通称「オーチャード」は、シンガポールの中心エリアに位置する。全長約2.5キロメートルのこの通りは、都市の多文化的な精神を象徴しており、観光客にとっても大きな魅力となっている。19世紀初頭にはただの田舎道だった場所が、現在ではシンガポールを代表する小売および娯楽の中心地へと変貌を遂げたことは、まさに驚きである。
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オーチャード・ロード(シンガポール)
- オーチャード・ロードには、活気あふれるショッピングモールや百貨店、評価の高いレストラン、一流のバーが数多く集まっている。中でも「TANGS」はこのエリアを代表する象徴的なランドマークのひとつだ。また、有名なショッピングセンター「IONオーチャード」には8フロアにわたり300以上の店舗があり、ディオール、グッチ、アレキサンダー・マックイーン、フェンディ、ヴァレンティノ、セフォラ、H&Mなどの人気ブランドが揃っている。
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ロデオ・ドライブ(ビバリーヒルズ、アメリカ)
- 華やかなロデオ・ドライブは、ビバリーヒルズの象徴的な「ゴールデン・トライアングル」の一角を成しており、ウィルシャー大通りやサンタモニカ大通りとともに名を連ねる。この通りにはオートクチュールの衣服、デザイナーシューズ、ハンドバッグ、化粧品、ジュエリー、インテリア雑貨などを扱う100以上の高級ブティックや店舗が立ち並ぶ。世界のファッションに多大な影響を与えてきたロデオ・ドライブは、その功績を称え、2003年に業界を築いてきたクリエイターたちに敬意を表す「ウォーク・オブ・スタイル」を設けた。
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ロデオ・ドライブ(ビバリーヒルズ、アメリカ)
- この通りには、ジョルジオ・アルマーニ、トム・フォード、サルヴァトーレ・フェラガモ、ヴェルサーチ、ヴァレンティノといったファッション界の巨匠たちを称える、優雅なブロンズの記念プレートが設置されている。さらに、シャネル、ハリー・ウィンストン、エルメス、カルティエ、ルイ・ヴィトンといった一流ブランドの旗艦店が軒を連ね、ここでしか手に入らない限定コレクションを展開している。
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リヴォリ通り(パリ、フランス)
- パリの中心部に位置するリヴォリ通りは、歴史の趣を色濃く残す魅力的な通りである。ナポレオン1世の統治下で建設され、その名はリヴォリの戦いでの勝利にちなんで付けられた。この通りはバスティーユ広場からコンコルド広場まで延びており、一方の端にはルーヴル宮殿やチュイルリー庭園が広がり、もう一方には数多くの人気ショップやブティックが立ち並ぶ。セフォラ、ザラ、プロモード、ロクシタン、エタムなどの国際的ブランドとフランスのブランドが入り混じるショッピングエリアとなっている。
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リヴォリ通り(パリ、フランス)
- ルーヴル美術館の地下に広がる「カルーゼル・デュ・ルーヴル」では、約50のブティックが並ぶユニークなショッピング体験が楽しめる。また「ル・ストック」では、ディオール、DKNY、ラルフ ローレン、ニナ・リッチ、カシャレル、カステルバジャックといったブランドの過去のコレクションが割引価格で手に入る。 この洗練された通りを散策するのに最適な時期は、春(3月~6月)または初秋(9月~10月)。パリの穏やかな気候と黄金色の光が、ゆったりとした散歩やウィンドウショッピングにぴったりの雰囲気を演出してくれる。
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バーンホフ通り(チューリッヒ、スイス)
- 世界でも屈指の高級ショッピング街としてたびたび名を挙げられるこの中心街の通りには、ブティック系ショコラティエや洗練されたカフェ、銀行、格式あるホテル、そして華やかな歴史的建築が立ち並び、気品と魅力が見事に調和している。ブルガリ、エルメス、モンブラン、ティファニーといった世界的ラグジュアリーブランドから、グロブスやイェルモリといった有名百貨店に至るまで、ここでのショッピング体験はまさに一流そのものである。
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バーンホフ通り(チューリッヒ、スイス)
- バーンホフ通りは、「ベイヤー時計博物館」で知られており、ゴシックやルネサンス時代から20世紀後半に至るまでの日時計、砂時計、置時計、腕時計などが展示されている。また、1836年創業のチューリッヒを代表する老舗ショコラティエ「コンフィズリー・シュプリングリ」は訪れる価値のある名店だ。通りの終点には象徴的なビュルクリプラッツがあり、そこではチューリッヒ湖の澄んだ水の上を進む遊覧船で、風景を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことができる。
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ピット・ストリート・モール(シドニー、オーストラリア)
- シドニーの中心業務地区(CBD)の真ん中に位置するピット・ストリート・モールは、オーストラリアを代表するショッピングスポットである。全長わずか2ブロックというコンパクトな通りだが、歩行者専用ゾーンとして整備されており、600以上の店舗が集まっている。地元ブランドや海外ブランド、サーフショップなどが立ち並び、ZARA、H&M、ユニクロから、より高級なブランドまで幅広い買い物が楽しめる。
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ピット・ストリート・モール(シドニー、オーストラリア)
- このエリアにはグラスハウス、ミッドシティ、ザ・ストランド・アーケード、ウエストフィールド・シドニー、シドニー・アーケードという5つの人気ショッピングモールがあり、買い物好きにはたまらないスポットとなっている。だが、ピット・ストリート・モールの魅力はそれだけにとどまらない。ストリートパフォーマーや活気あるカフェ文化が織りなす、都会的でにぎやかな雰囲気が街の魅力を一層引き立てている。また、毎年開催される「オーストラリア・ファッション・ウィーク」期間中にはイベントも催され、まさに“オーストラリアのファッション拠点”と呼ぶにふさわしい場所である。
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銀座(東京、日本)
- 銀座は東京を代表する高級ショッピング街であり、世界的に有名なブティック、百貨店、カフェ、レストランが数多く軒を連ねている。この通りにはアルマーニ、グッチ、サン・ローラン、シャネル、ディオール、スワロフスキー、リーデルなどの一流ファッションブランドや高級品の旗艦店も並ぶ。さらにアートギャラリー、人気クラブ、ミシュラン星付きのレストランもあり、文化・食・買い物のすべてが楽しめるエリアとなっている。
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銀座(東京、日本)
- この通りには、1894年に建てられた建物に入る和光もあり、その象徴的な時計塔で知られている。周辺には三越、阪急、松屋といった老舗百貨店もあり、それぞれの館内には食品売場やレストラン、婦人服・紳士服、スポーツウェア、宝飾店など多彩な店舗が揃っている。週末には通りが歩行者天国となり、まさに買い物好きにとって理想的なスポットへと変貌する。
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ピーテル・コルネリス・フート通り(アムステルダム、オランダ)
- 歴史あるミュージアム・クォーターに位置するピーテル・コルネリス・フート通り(PCフート通り)は、趣ある魅力的なショッピングストリートである。「アムステルダムのフィフス・アベニュー」とも称されるこの通りは、有名なフォンデル公園やミュージアム広場の近くにあり、オランダの洗練された雰囲気と国際的な華やかさが融合する、同市随一の高級ショッピングエリアとなっている。
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ピーテル・コルネリス・フート通り(アムステルダム、オランダ)
- この通りにはシャネル、グッチ、ルイ・ヴィトン、エルメス、カルティエ、プラダといった世界的ブランドのブティックに加え、一流のオランダ人デザイナーの店舗も並んでいる。オートクチュールや高級ジュエリー、オーダーメイドのファッションまで揃っており、世界中のファッション愛好家やトレンドセッターたちを惹きつけている。また、ピーテル・コルネリス・フート通りには、デザイナーズ家具や美術品、個性的なホームデコール、高級文具、ビューティーサロン、洗練されたレストランも集まり、ショッピングだけでなく上質なライフスタイルを体験できる場所となっている。
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ストロイエ(コペンハーゲン、デンマーク)
- コペンハーゲンの中心部に位置するストロイエは、ヨーロッパでも最長級の歩行者専用ショッピングストリートのひとつである。ファッション、文化、ストリートカルチャーの中心地として知られるこの活気ある通りは、市庁舎前広場からコンゲンス・ニュートー広場までを結んでいる。高級ブランドとユニークなデンマークのブティックが軒を連ね、訪れる人々を魅了している。プラダ、ルイ・ヴィトン、マルベリーといった旗艦店のほか、マッズ・ノーゴーやイルムス・ボーリフスなどの地元で愛される店も楽しめる。
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ストロイエ(コペンハーゲン、デンマーク)
- ストロイエはファッションだけでなく、居心地の良いカフェやストリートパフォーマー、歴史的建造物も点在し、この通りに独特の魅力を添えている。高級品を求める買い物はもちろん、スカンジナビアデザインに触れたり、ただゆったりと散歩を楽しんだりと、ストロイエではコペンハーゲンならではの親しみやすさと都会的な洗練が融合した特別な時間を味わうことができる。
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カジェ・デ・セラーノ(マドリード、スペイン)
- 「マドリードのゴールデン・マイル」とも呼ばれるカジェ・デ・セラーノ(通称セラーノ通り)は、名高いサラマンカ地区に位置している。買い物好きにとってはまさに楽園のようなこの通りには、ラグジュアリーブランドと手頃な価格のブランドが絶妙に共存している。カロリーナ・ヘレラ、アルマーニ、プラダ、グッチ、ヴェルサーチといった高級ブランドに加えH&M、マンゴ、ザラといった親しみやすいブランドも並んでいる。
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カジェ・デ・セラーノ(マドリード、スペイン)
- しかし、カジェ・デ・セラーノは単なるファッションの街ではない。この通りを歩くと、マドリードの文化そのものを感じ取ることができる。周囲には歴史的な建築物や趣のあるカフェ、名高いグルメスポットが点在し、マドリード自慢の美食を堪能するのにも理想的な場所である。総じて、カジェ・デ・セラーノは地元の人々にも海外からの観光客にも愛される人気の通りとなっている。
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明洞(ソウル、韓国)
- 東南アジアでも屈指の人気を誇るショッピングストリートである明洞は、ソウルの主要なショッピングエリアであり、パレードや観光の中心地でもある。高級ブランドや中価格帯のブランドに加え、多くの有名な韓国コスメ店が軒を連ねている。また、ネオンに彩られた通りと絶え間ないにぎわいでも知られており、美容好き、トレンドセッター、観光客が絶えず集まる場所となっている。1日に約200万人もの人々が訪れると言われている。
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明洞(ソウル、韓国)
- 韓国最大の百貨店ブランドである新世界(シンセゲ)とロッテの店舗もこのエリアにあり、買い物の拠点となっている。そのほかにも、明洞ミリオレや明洞エムプラザといった人気のショッピングセンターがあり、話題のファッションやアクセサリーが豊富に揃っている。さらに、著名な韓国人デザイナーによる最新のアパレルや小物も見つけることができ、流行を先取りしたい人々にとっては見逃せないスポットとなっている。
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フリードリヒ通り(ベルリン、ドイツ)
- ベルリンの中心部に位置するフリードリヒ通りは、人気のショッピングストリートである。かつてはベルリンの壁によって分断されていたが、現在では再統一されたベルリンの象徴となっている。通りには洗練されたブティックや高級百貨店、デザイナーズブランドの旗艦店が立ち並び、ヒューゴ・ボス、マックスマーラ、カール・ラガーフェルド、ボス、アルマーニといった有力ブランドが揃っている。
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フリードリヒ通り(ベルリン、ドイツ)
- ファッションにとどまらず、フリードリヒ通りは文化的な体験も満喫できるエリアである。通り沿いにはアートギャラリー、カフェ、上質なレストラン、そして有名なランドマークが点在している。なかでも注目なのは、大型ショッピングコンプレックスの「フリードリヒシュタット・パッサージュン」や、高級ブティックが集まる「クヴァルティア206」、ヨーロッパ最大級の書店のひとつ「ドゥスマン・ダス・クルトゥアカウフハウス」などである。高級リテールと歴史の深さが融合したフリードリヒ通りには、誰もが楽しめる魅力が詰まっている。
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コルソ通り(ローマ、イタリア)
- ローマを代表するショッピングストリートのひとつであるコルソ通りには、多くのイタリア人デザイナーの店舗や国際的ブランドが集まっている。この通りは象徴的なヴェネツィア広場からポポロ広場まで伸びており、歴史に彩られた通り沿いには何世紀も前の建物が立ち並ぶ。ローマならではの魅力と現代ファッションが絶妙に融合した、活気あふれる通りである。
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コルソ通り(ローマ、イタリア)
- 歩行者にやさしいこのコルソ通りは、地元の人々にも観光客にも人気がありH&M、ザラ、マンゴといった国際的ファッションチェーンと、カルツェドニア、モティヴィ、ファルコネーリなどのイタリアブランドがバランスよく並ぶ。ファッションだけでなく、ローマの歴史的かつ芸術的な建築の美しさと優雅さも楽しむことができる。通りは市内の中心に位置しており、サンタ・マリア・デイ・ミラコリとサンタ・マリア・イン・モンテサントの双子教会、サン・ジャコモ・イン・アウグスタ、スペイン階段、トレヴィの泉などの名所にもアクセスしやすい。 出典:(ScanTrip Inc)(Insider Inc)(Condé Nast)
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世界の有名ショッピングストリート
- 世界には、文化・商業・創造性を象徴する通りが存在する。これらのショッピングストリートは単なる買い物の場ではなく、その街の人々や歴史を映し出す鏡である。通りを歩けば、街の魂とも言える多彩な文化の断面が広がり、伝統的な建物と現代的なデザインが共存する風景が目に入る。人通りの多さ、高い地価、そして国際的ブランドの集中も特徴であり、ファッション、ライフスタイル、レジャーの中心地として年間何百万人もの人々が訪れる。 こうした場所は商業の中心であるだけでなく、サスティナブル志向からラグジュアリー志向への変化、地元の職人技から世界的な革新へといった、社会の価値観の移り変わりをも映し出す。また、観光や都市経済への貢献度も高く、都市が世界に向けて発信したいイメージを体現している。 このギャラリーでは、世界でもっとも魅力的なショッピングスポットを紹介する。一歩進むごとに物語があり、一ブロックごとに美しさ、伝統、流行が融合している。気になる方は、クリックして続きをチェックしよう!
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ボンド・ストリート(ロンドン、イギリス)
- 18世紀から人気を集めてきたロンドンのボンド・ストリートは、世界でも屈指の賑わいを見せる通りといえる。もともとは1階に小さな店舗がある上品な住宅街だったが、まもなくして都市の富裕層や貴族階級の買い物スポットとなった。現在も、アルマーニ、バーバリー、シャネル、ドルチェ&ガッバーナ、エルメスなどの高級ファッションブランドの店舗が軒を連ね、買い物客を引きつけ続けている。
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ボンド・ストリート(ロンドン、イギリス)
- また、アスプレイ、ブルガリ、カルティエ、デビアス、ティファニーなどの一流ジュエリーブティックも並んでいる。さらに、ボンド・ストリート唯一の百貨店であるフェンウィックもあり、幅広い商品が手頃な価格で購入できるのも魅力だ。訪れるのに最適な時期はホリデーシーズンで、通り全体が華やかなイルミネーションと装飾で彩られ、特別な雰囲気に包まれる。
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フィフス・アベニュー(ニューヨーク、アメリカ)
- 多くの人にとって、フィフス・アベニューは究極のショッピングスポットである。この通りはハーレムのウェスト143丁目から、グリニッジ・ヴィレッジのワシントン・スクエア・パークまで伸びている。エンパイア・ステート・ビル、クライスラー・ビル、ロックフェラー・センター、グランド・セントラル駅など世界的に有名な建造物に加え、タイムズ・スクエア、ブロードウェイ、コリアタウンなどの観光名所も立ち並ぶ。
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フィフス・アベニュー(ニューヨーク、アメリカ)
- フィフス・アベニューは単なるショッピングスポットではなく、何十年にもわたり無数の映画やテレビ番組に登場してきた“映画のアイコン”でもある。49丁目から59丁目にかけての区間にはグッチ、ロレックス、ルイ・ヴィトン、ヴェルサーチ、カルティエ、ティファニーなど、ファッションやジュエリー界の最高級ブランドが軒を連ねている。イースターの時期にニューヨークを訪れるなら、華やかで個性的な装いが街を彩るイースター・パレードも見逃せない。
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オーチャード・ロード(シンガポール)
- オーチャード・ロード、通称「オーチャード」は、シンガポールの中心エリアに位置する。全長約2.5キロメートルのこの通りは、都市の多文化的な精神を象徴しており、観光客にとっても大きな魅力となっている。19世紀初頭にはただの田舎道だった場所が、現在ではシンガポールを代表する小売および娯楽の中心地へと変貌を遂げたことは、まさに驚きである。
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オーチャード・ロード(シンガポール)
- オーチャード・ロードには、活気あふれるショッピングモールや百貨店、評価の高いレストラン、一流のバーが数多く集まっている。中でも「TANGS」はこのエリアを代表する象徴的なランドマークのひとつだ。また、有名なショッピングセンター「IONオーチャード」には8フロアにわたり300以上の店舗があり、ディオール、グッチ、アレキサンダー・マックイーン、フェンディ、ヴァレンティノ、セフォラ、H&Mなどの人気ブランドが揃っている。
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ロデオ・ドライブ(ビバリーヒルズ、アメリカ)
- 華やかなロデオ・ドライブは、ビバリーヒルズの象徴的な「ゴールデン・トライアングル」の一角を成しており、ウィルシャー大通りやサンタモニカ大通りとともに名を連ねる。この通りにはオートクチュールの衣服、デザイナーシューズ、ハンドバッグ、化粧品、ジュエリー、インテリア雑貨などを扱う100以上の高級ブティックや店舗が立ち並ぶ。世界のファッションに多大な影響を与えてきたロデオ・ドライブは、その功績を称え、2003年に業界を築いてきたクリエイターたちに敬意を表す「ウォーク・オブ・スタイル」を設けた。
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ロデオ・ドライブ(ビバリーヒルズ、アメリカ)
- この通りには、ジョルジオ・アルマーニ、トム・フォード、サルヴァトーレ・フェラガモ、ヴェルサーチ、ヴァレンティノといったファッション界の巨匠たちを称える、優雅なブロンズの記念プレートが設置されている。さらに、シャネル、ハリー・ウィンストン、エルメス、カルティエ、ルイ・ヴィトンといった一流ブランドの旗艦店が軒を連ね、ここでしか手に入らない限定コレクションを展開している。
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リヴォリ通り(パリ、フランス)
- パリの中心部に位置するリヴォリ通りは、歴史の趣を色濃く残す魅力的な通りである。ナポレオン1世の統治下で建設され、その名はリヴォリの戦いでの勝利にちなんで付けられた。この通りはバスティーユ広場からコンコルド広場まで延びており、一方の端にはルーヴル宮殿やチュイルリー庭園が広がり、もう一方には数多くの人気ショップやブティックが立ち並ぶ。セフォラ、ザラ、プロモード、ロクシタン、エタムなどの国際的ブランドとフランスのブランドが入り混じるショッピングエリアとなっている。
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リヴォリ通り(パリ、フランス)
- ルーヴル美術館の地下に広がる「カルーゼル・デュ・ルーヴル」では、約50のブティックが並ぶユニークなショッピング体験が楽しめる。また「ル・ストック」では、ディオール、DKNY、ラルフ ローレン、ニナ・リッチ、カシャレル、カステルバジャックといったブランドの過去のコレクションが割引価格で手に入る。 この洗練された通りを散策するのに最適な時期は、春(3月~6月)または初秋(9月~10月)。パリの穏やかな気候と黄金色の光が、ゆったりとした散歩やウィンドウショッピングにぴったりの雰囲気を演出してくれる。
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バーンホフ通り(チューリッヒ、スイス)
- 世界でも屈指の高級ショッピング街としてたびたび名を挙げられるこの中心街の通りには、ブティック系ショコラティエや洗練されたカフェ、銀行、格式あるホテル、そして華やかな歴史的建築が立ち並び、気品と魅力が見事に調和している。ブルガリ、エルメス、モンブラン、ティファニーといった世界的ラグジュアリーブランドから、グロブスやイェルモリといった有名百貨店に至るまで、ここでのショッピング体験はまさに一流そのものである。
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バーンホフ通り(チューリッヒ、スイス)
- バーンホフ通りは、「ベイヤー時計博物館」で知られており、ゴシックやルネサンス時代から20世紀後半に至るまでの日時計、砂時計、置時計、腕時計などが展示されている。また、1836年創業のチューリッヒを代表する老舗ショコラティエ「コンフィズリー・シュプリングリ」は訪れる価値のある名店だ。通りの終点には象徴的なビュルクリプラッツがあり、そこではチューリッヒ湖の澄んだ水の上を進む遊覧船で、風景を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことができる。
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ピット・ストリート・モール(シドニー、オーストラリア)
- シドニーの中心業務地区(CBD)の真ん中に位置するピット・ストリート・モールは、オーストラリアを代表するショッピングスポットである。全長わずか2ブロックというコンパクトな通りだが、歩行者専用ゾーンとして整備されており、600以上の店舗が集まっている。地元ブランドや海外ブランド、サーフショップなどが立ち並び、ZARA、H&M、ユニクロから、より高級なブランドまで幅広い買い物が楽しめる。
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ピット・ストリート・モール(シドニー、オーストラリア)
- このエリアにはグラスハウス、ミッドシティ、ザ・ストランド・アーケード、ウエストフィールド・シドニー、シドニー・アーケードという5つの人気ショッピングモールがあり、買い物好きにはたまらないスポットとなっている。だが、ピット・ストリート・モールの魅力はそれだけにとどまらない。ストリートパフォーマーや活気あるカフェ文化が織りなす、都会的でにぎやかな雰囲気が街の魅力を一層引き立てている。また、毎年開催される「オーストラリア・ファッション・ウィーク」期間中にはイベントも催され、まさに“オーストラリアのファッション拠点”と呼ぶにふさわしい場所である。
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銀座(東京、日本)
- 銀座は東京を代表する高級ショッピング街であり、世界的に有名なブティック、百貨店、カフェ、レストランが数多く軒を連ねている。この通りにはアルマーニ、グッチ、サン・ローラン、シャネル、ディオール、スワロフスキー、リーデルなどの一流ファッションブランドや高級品の旗艦店も並ぶ。さらにアートギャラリー、人気クラブ、ミシュラン星付きのレストランもあり、文化・食・買い物のすべてが楽しめるエリアとなっている。
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銀座(東京、日本)
- この通りには、1894年に建てられた建物に入る和光もあり、その象徴的な時計塔で知られている。周辺には三越、阪急、松屋といった老舗百貨店もあり、それぞれの館内には食品売場やレストラン、婦人服・紳士服、スポーツウェア、宝飾店など多彩な店舗が揃っている。週末には通りが歩行者天国となり、まさに買い物好きにとって理想的なスポットへと変貌する。
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ピーテル・コルネリス・フート通り(アムステルダム、オランダ)
- 歴史あるミュージアム・クォーターに位置するピーテル・コルネリス・フート通り(PCフート通り)は、趣ある魅力的なショッピングストリートである。「アムステルダムのフィフス・アベニュー」とも称されるこの通りは、有名なフォンデル公園やミュージアム広場の近くにあり、オランダの洗練された雰囲気と国際的な華やかさが融合する、同市随一の高級ショッピングエリアとなっている。
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ピーテル・コルネリス・フート通り(アムステルダム、オランダ)
- この通りにはシャネル、グッチ、ルイ・ヴィトン、エルメス、カルティエ、プラダといった世界的ブランドのブティックに加え、一流のオランダ人デザイナーの店舗も並んでいる。オートクチュールや高級ジュエリー、オーダーメイドのファッションまで揃っており、世界中のファッション愛好家やトレンドセッターたちを惹きつけている。また、ピーテル・コルネリス・フート通りには、デザイナーズ家具や美術品、個性的なホームデコール、高級文具、ビューティーサロン、洗練されたレストランも集まり、ショッピングだけでなく上質なライフスタイルを体験できる場所となっている。
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ストロイエ(コペンハーゲン、デンマーク)
- コペンハーゲンの中心部に位置するストロイエは、ヨーロッパでも最長級の歩行者専用ショッピングストリートのひとつである。ファッション、文化、ストリートカルチャーの中心地として知られるこの活気ある通りは、市庁舎前広場からコンゲンス・ニュートー広場までを結んでいる。高級ブランドとユニークなデンマークのブティックが軒を連ね、訪れる人々を魅了している。プラダ、ルイ・ヴィトン、マルベリーといった旗艦店のほか、マッズ・ノーゴーやイルムス・ボーリフスなどの地元で愛される店も楽しめる。
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ストロイエ(コペンハーゲン、デンマーク)
- ストロイエはファッションだけでなく、居心地の良いカフェやストリートパフォーマー、歴史的建造物も点在し、この通りに独特の魅力を添えている。高級品を求める買い物はもちろん、スカンジナビアデザインに触れたり、ただゆったりと散歩を楽しんだりと、ストロイエではコペンハーゲンならではの親しみやすさと都会的な洗練が融合した特別な時間を味わうことができる。
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カジェ・デ・セラーノ(マドリード、スペイン)
- 「マドリードのゴールデン・マイル」とも呼ばれるカジェ・デ・セラーノ(通称セラーノ通り)は、名高いサラマンカ地区に位置している。買い物好きにとってはまさに楽園のようなこの通りには、ラグジュアリーブランドと手頃な価格のブランドが絶妙に共存している。カロリーナ・ヘレラ、アルマーニ、プラダ、グッチ、ヴェルサーチといった高級ブランドに加えH&M、マンゴ、ザラといった親しみやすいブランドも並んでいる。
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カジェ・デ・セラーノ(マドリード、スペイン)
- しかし、カジェ・デ・セラーノは単なるファッションの街ではない。この通りを歩くと、マドリードの文化そのものを感じ取ることができる。周囲には歴史的な建築物や趣のあるカフェ、名高いグルメスポットが点在し、マドリード自慢の美食を堪能するのにも理想的な場所である。総じて、カジェ・デ・セラーノは地元の人々にも海外からの観光客にも愛される人気の通りとなっている。
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明洞(ソウル、韓国)
- 東南アジアでも屈指の人気を誇るショッピングストリートである明洞は、ソウルの主要なショッピングエリアであり、パレードや観光の中心地でもある。高級ブランドや中価格帯のブランドに加え、多くの有名な韓国コスメ店が軒を連ねている。また、ネオンに彩られた通りと絶え間ないにぎわいでも知られており、美容好き、トレンドセッター、観光客が絶えず集まる場所となっている。1日に約200万人もの人々が訪れると言われている。
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明洞(ソウル、韓国)
- 韓国最大の百貨店ブランドである新世界(シンセゲ)とロッテの店舗もこのエリアにあり、買い物の拠点となっている。そのほかにも、明洞ミリオレや明洞エムプラザといった人気のショッピングセンターがあり、話題のファッションやアクセサリーが豊富に揃っている。さらに、著名な韓国人デザイナーによる最新のアパレルや小物も見つけることができ、流行を先取りしたい人々にとっては見逃せないスポットとなっている。
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フリードリヒ通り(ベルリン、ドイツ)
- ベルリンの中心部に位置するフリードリヒ通りは、人気のショッピングストリートである。かつてはベルリンの壁によって分断されていたが、現在では再統一されたベルリンの象徴となっている。通りには洗練されたブティックや高級百貨店、デザイナーズブランドの旗艦店が立ち並び、ヒューゴ・ボス、マックスマーラ、カール・ラガーフェルド、ボス、アルマーニといった有力ブランドが揃っている。
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フリードリヒ通り(ベルリン、ドイツ)
- ファッションにとどまらず、フリードリヒ通りは文化的な体験も満喫できるエリアである。通り沿いにはアートギャラリー、カフェ、上質なレストラン、そして有名なランドマークが点在している。なかでも注目なのは、大型ショッピングコンプレックスの「フリードリヒシュタット・パッサージュン」や、高級ブティックが集まる「クヴァルティア206」、ヨーロッパ最大級の書店のひとつ「ドゥスマン・ダス・クルトゥアカウフハウス」などである。高級リテールと歴史の深さが融合したフリードリヒ通りには、誰もが楽しめる魅力が詰まっている。
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コルソ通り(ローマ、イタリア)
- ローマを代表するショッピングストリートのひとつであるコルソ通りには、多くのイタリア人デザイナーの店舗や国際的ブランドが集まっている。この通りは象徴的なヴェネツィア広場からポポロ広場まで伸びており、歴史に彩られた通り沿いには何世紀も前の建物が立ち並ぶ。ローマならではの魅力と現代ファッションが絶妙に融合した、活気あふれる通りである。
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コルソ通り(ローマ、イタリア)
- 歩行者にやさしいこのコルソ通りは、地元の人々にも観光客にも人気がありH&M、ザラ、マンゴといった国際的ファッションチェーンと、カルツェドニア、モティヴィ、ファルコネーリなどのイタリアブランドがバランスよく並ぶ。ファッションだけでなく、ローマの歴史的かつ芸術的な建築の美しさと優雅さも楽しむことができる。通りは市内の中心に位置しており、サンタ・マリア・デイ・ミラコリとサンタ・マリア・イン・モンテサントの双子教会、サン・ジャコモ・イン・アウグスタ、スペイン階段、トレヴィの泉などの名所にもアクセスしやすい。 出典:(ScanTrip Inc)(Insider Inc)(Condé Nast)
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世界の有名ショッピングストリート
世界で最も象徴的なショッピングストリートをめぐる旅
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世界には、文化・商業・創造性を象徴する通りが存在する。これらのショッピングストリートは単なる買い物の場ではなく、その街の人々や歴史を映し出す鏡である。通りを歩けば、街の魂とも言える多彩な文化の断面が広がり、伝統的な建物と現代的なデザインが共存する風景が目に入る。人通りの多さ、高い地価、そして国際的ブランドの集中も特徴であり、ファッション、ライフスタイル、レジャーの中心地として年間何百万人もの人々が訪れる。
こうした場所は商業の中心であるだけでなく、サスティナブル志向からラグジュアリー志向への変化、地元の職人技から世界的な革新へといった、社会の価値観の移り変わりをも映し出す。また、観光や都市経済への貢献度も高く、都市が世界に向けて発信したいイメージを体現している。
このギャラリーでは、世界でもっとも魅力的なショッピングスポットを紹介する。一歩進むごとに物語があり、一ブロックごとに美しさ、伝統、流行が融合している。気になる方は、クリックして続きをチェックしよう!
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